リアクション
かわい維新からのご挨拶
ファタ・オルガナ(ふぁた・おるがな)
「とかとかとか言っちゃってセリーヌじゃ、役不足だよ。
僕はね、みんなへの感謝をちゃんと伝えておきたいんだ」
「最後の最後までわしと一緒におるということは、これからもずっとわしのところにおるという意味かのう」
「でもそれは、ファタちゃんは、僕が歳をとったら、離れていくんでしょ。
だったら、いつかは終わる関係だよね。
なら、さみしいけれど、ここでけじめをつけても」
「おぬしがこれから歳をとるとは、わしには思えぬが」
「なんで」
「わからぬか。大人の事情じゃ。
わしはいつまでもおぬしのステディで、かわい維新はずっと10歳以下の虚言癖のある少女のままなのじゃよ」
「ノーマンの死なない呪いと同じみたいでこわいんですけど。
ファタちゃんが望んでくれるなら、僕もずっとファタちゃんのステディだよ。
けど、僕の言葉を真に受けて信じたりはしないよね」
ファタちゃんは黙って首を横に振って僕を抱きしめた。
「これって、ちょっと、まど○ギオチかな」
「心配するな。二期もあるらしいぞ」
僕らはみんな、お客さんがいなくなるまで、The show must go on.
愛してくれる人が、愛する人がいなくなるまで舞台は続く。
これまでずっとありがとう。
ムチャばかりして、ムダ口ばかり多くて、いつもいつも迷惑ばかりかけて、ごめんなさい。
僕はかわい維新。
僕の言葉を信じちゃいけないのはみんな知ってる。
それじゃぁ、ありきたりだけど、
Thank you for playing. (遊んでくれて、ありがとう)
See you again.(またね)