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■ティアマトの剥製との戦闘2

神皇 魅華星(しんおう・みかほ)
夜刀龍に乗って現れる。

「ティアマトなどわたくしの夜刀龍の足元にも及びませんわ!
剥製ならよく乾燥していて燃えるわね。

夜刀龍、絶灼光弾で攻撃よっ!」

ドラゴンブレスを、夜刀龍が吐き出す。

「さすがです、お嬢様!」

カガセ・ミレニアム(かがせ・みれにあむ)が、絶賛する。

ティアマトの剥製と、夜刀龍
大きさこそ違えど、怪獣大決戦の様相を呈してきた。

「えーと……見なかった事に……って訳にはいかないよね」

秋月 葵(あきづき・あおい)が、苦笑しつつ、つぶやく。

しかたがないので、
エレンディラ・ノイマン(えれんでぃら・のいまん)とともに、
センチネルのNight−gauntsで接近する。

「いっくよー! ムゲン・ザ・パンチ!」

無尽パンチがティアマトの剥製の顎に炸裂する。

(ぎゃあああああああああああああーーっ!!)

その衝撃で、頭付近に引っかかっていたデカラビアは、
もう一度、ぶっ飛ばされてお星さまになる。

「あっ、また流れ星! 今日はついてるー☆」

避難していたるるが言う。

「なんか飛んでった? ま、いっか☆
パンチ! パンチ! パンチ!」

葵は、さらに攻撃を続ける。

出虎斗羅の特攻天女で駆けつけた、
泉 椿(いずみ・つばき)
ミナ・エロマ(みな・えろま)も、
攻撃しようと進み出る。

「目は弱点にならなくても、頭を狙えば」

「そうだな!
ちょっと登山のつもりで行ってくるぜ!」

椿が、軽身功で、
ティアマトの身体を駆けあがっていく。

しかし、
さすがに頂上まで登るのは難しいので、背中のあたりをぶん殴る。

「硬ええええええええ!?」

拳に電流が走ったような心地になり、椿がもだえる。

さすがに、生身では歯がたたないのだ。

そうしていると、巨大な蛾と、
巨大なピヨ……たいむちゃんタワーの一部にもなっている、あのヒヨコだ……が、
ティアマトの剥製に迫ってきた。

パラミタ怪虫モフラと、
試作型メタルピヨであった。

「怪獣(?)の気配を感じて、我らがパラミタ怪虫モフラ
ちびっこを護るために飛んできました」

赤羽 美央(あかばね・みお)が解説する。

「きゃあああ、なんですのー!?」

たいむちゃんタワーに迷い込んでいた月来 香(げつらい・かおり)が、
巨大生物たちを見て悲鳴を上げる。

「むむっ、ちびっこのピンチです。
行くのです、モフラ!」

モフラが、怪獣映画のような渾身の体当たりで攻撃する。

「もごおおおおお、もごおおおおおおおおおっ!」

如月 正悟(きさらぎ・しょうご)は、
ゼファー・ラジエル(ぜふぁー・らじえる)により、
ガムテープでサブシートに縛りつけられて、
試作型メタルピヨに乗っている。

「ご主人様、うるさいのですー!
このピヨイコンのビームをくらいなさーい!」

ビームと言いつつ、ブレストクレイモアが炸裂する。

「もごおお、もごおっ!」

「だから、うるさいですよー!」

ゼファーが、さらに、正悟の口の周りをガムテープで巻く。

「あっ、モフラ!」

美央が、ピンチになったモフラを元気づけるため、歌を歌い始める。

「モフラーヤーモフラー」

「モフラの歌」であった。
モフラがさらに、鱗粉攻撃する。

ティアマトの剥製は、全員の攻撃により、確実に破壊されていた。

やがて、脚を砕かれた剥製が、
すさまじい音を立てて転倒する。

イコン部隊が一斉に、四肢を分断して、動けなくする。
こうして、ティアマトの剥製は倒されたのであった。