リアクション
エピローグ
(ええもんどす)
蝶の捕獲を終えた伊達黒実は、高台の上から遊園地を見下ろしていた。
黒実の目線の先には、一時は記憶を失い、混乱し、だが紆余曲折を経て絆を取り戻した人々がいる。
こうして、パラミタムラサキアゲハの事件は幕を閉じた。
「蝶……、わたしには効果がなかった」
少女とナガンは遊園地のはずれにやってきていた。
「まいったなぁ……。いろんな人に迷惑かけてまでわがままを通したのに」
「忘れちまったまま思い出せねえような記憶は、どうせ思い出す必要もねぇ記憶さ」
ナガンは懐から一匹残っていた蝶を取り出し、空に放つ。
「あ……!」
「ヒャハ、次のカオスの予感がするぜェ」
ぱっと蝶は飛び立って、どこかへ去っていった。
このたびは「フォーゲットミーノット」へのご参加ありがとうございました。
FAQを読まれた方には再度になってしまいますが、お知らせです。
今回はキャラクターの過去設定がシナリオ中に描写されております。
しかし特殊な過去(経歴)を持ったキャラクターが、特殊な能力を持つことの保証ではないことをご了承ください。
(これは戦闘スキルに限った話ではなく、例えば「○○能力に長けていて、誰からでも情報を聞きだせる」「○○を手なずけることができる」といった自由設定にもあてはまります。いずれもシナリオのクリアに有利になることはないとご理解ください。)
うるさいことを申し上げてしまいました。
過去のエピソードというのは、キャラクター像を固める重要な要素の一つだと思います。
キャラクターの過去の設定を決めていただく一助になれば、と思い今回のシナリオを書かせていただきました。
少しでも楽しんでいただけましたならさいわいです。
ご参加まことありがとうございました。
次のシナリオでもお目にかかれましたら光栄です。