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【2019体育祭】燃えよ…冬の陣!東西丸太戦争

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【2019体育祭】燃えよ…冬の陣!東西丸太戦争

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第5章 長き戦いの行方・・・

-PM21:00-

 得点を狙うエヴァルトを見つけ、天槻 真士(あまつき・まこと)はニヤリと笑う。
「やっぱりまだ点を狙おうとしているやつがいるのね。通りがかりに見つけられるなんてラッキーかしら・・・フフフ」
「くそっ・・・また敵陣の人間が・・・」
「ほらほら行くわよー、退かないと危ないわよー」
 水鉄砲のトリガーを引き、西軍の人間へめがけてシャープシューターを放つ。
 ドシュシャァアアーッ。
「馬鹿正直に正面からって・・・・・・お嬢、ちょっとそれは流石に無理が!」
 セラフィス・ローレンティア(せらふぃす・ろーれんてぃあ)が止めようとするが、真士は戦いに夢中で聞く耳持たない。
「うぐぁああっ。ここまで来たのに・・・落とされてたまるかー!」
 敵陣に落とされないようにエヴァルトは、水鉄砲の水圧に耐えながら丸太にしがみつく。
「いったん陣地に戻ってもう一回点を狙おうと思ったけど、ここで点減らされちゃったらヤバイからね。加勢しに来たわよ」
 西軍に点を入れてきた美羽が加勢しようと参上する。
「仲間がいたのね!」
「ここは私たちに任せて早く行ってください」
「あぁ・・・任せた」
 美羽とベアトリーチェに助けられ、エヴァルトは敵陣へ向かう。
「パワーブレスで強化した拳で戦おうというのね・・・」
「ダブルパーンチッ・・・と見せかけて・・・・・・目潰しファイヤァアアッ!」
「お嬢様・・・危ない!あぁああっ目がぁああー!!」
「―・・・おのれよくも・・・」
 敵に水鉄砲の照準を合わせ、シャープシューターで真士が狙い撃とうとする。
「これは戦いなのよ。正々堂々、小細工しなきゃね」
「時間がありません、私たちも急ぎましょう」
「―・・・伏せて!」
 とっさに丸太にしがみつき、美羽とベアトリーチェは敵襲をかわす。
「さっきはよくも落としてくれましたね・・・」
「逃がさないわよ!」
「復讐は我にありーっ!!」
 真士と満夜が2人がかりで美羽たちに襲いかかる。
「ああぁっ丸太が揺れてバランスが・・・きゃぁあっ!?」
 バスンッドゴスッ。
 ピコピコハンマーを力いっぱい振り下ろし、彼女たちをプールに叩き落とした。
「ひゃぁー冷たいですーっ」
「ぷはぁ・・・こらー待ちなさいよぉお」
「点をもらいに行かなきゃいけないからじゃあね」
 悔しそうに喚き散らす美羽に向かって真士は片手を振り、丸太の上を走り出した。



「もうすぐ着くわね」
「えぇ・・・時間的にこれが点を奪える最後のチャンスですね」
「まだ来るとは・・・しぶといでござるな!」
 点を取らせまいと逢が横薙ぎにピコピコハンマーを振り回す。
「フッ甘いわね」
 ダンッと丸太を蹴り、真士は軽々と避ける。
「退かないと叩き落とすわよ?」
 ニヤッと笑い間合いを詰めていく。
「そっちだって点を減らされたらヤバイんじゃないですか。大人しく退いたほうがいいですよ」
「くぅ・・・・・・しかしここで退いてしまったら武士の名折れ・・・。いざ・・・尋常に参る!」
「その心構え・・・受けたちます」
 満夜が決闘の申し出を受け、ピコピコハンマーを構える。
「はぁあああーっ!」
 ドォオーンッと激しくぶつかり合う音が空気を振動させて辺りに轟く。
「やりますね・・・」
「そっちこそ・・・」
「ですが時間もありませんし・・・通させてもらいますよ!」
 ありったけの力を込め、逢の足を狙いプールに叩き落とす。
「正面だけじゃなく、成功法でいかないといけませんからね♪」
「もう少しで着きますよ」
 セラフィスが守りのないガラ空きの場所を指差した。
「よし・・・たどりついたわね・・・」
「えぇ・・・やっと長い戦いが終わりました」
 西軍のプールサイドにたどり着き、彼女たちは見事走りきり点を獲得する。

-PM22:00-

「時間でーす!さぁて・・・得点を計算しましょう」
 アメリアはメモを開き確認する。
 西軍側の得点は・・・。
 イリーナ・セルベリア・・・40点
 水神 樹・・・30点
 影野 陽太・・・20点
 エリシア・ボック・・・20点
 ナナ・マキャフリー・・・40点
 音羽 逢・・・30点
 エヴァルト・マルトリッツ・・・40点
 小鳥遊 美羽・・・30点
 ベアトリーチェ・アイブリンガー・・・30点

 東軍側の得点は・・・。
 ラルク・クローディス・・・100点
 クルード・フォルスマイヤー・・・60点
 朱宮 満夜・・・20点
 ミハエル・ローゼンブルグ・・・満夜のコーチ役のため点なし。
 天槻 真士・・・20点
 セラフィス・ローレンティア・・・20点
 レキ・フォートアウフ・・・20点
 チムチム・リー・・・20点

「西軍側は280点・・・対する東軍側は260点・・・なぁんと大逆転ー!本日の丸太戦争はこれにて終了ですっ!!」
 プールサイドに戻りマイクをオフにした。