First Previous |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
Next Last
リアクション
・中央公園2
「エリア2、4、5はやられたみたいじゃのう」
ファタは噴水の前で他のエリアの状況を確認していた。
その時である。
作り上げた氷術の迷宮に攻撃が仕掛けられたのは。
(ほう、そうきおったか)
だが、彼女は微動だにしない。
例え近くにいようとも、缶を蹴れなければなんのことはない。相手の顔を確かめて、缶を踏むだけで事足りるのだ。
その100メートル圏内に、もう一人の人物がやってくる。
「こんなところに氷結迷宮を造るとは……許せんッ!!」
シャンバランである。
どうにかここまで捕まらずにやって来たようである。
しかも、
「仮面ツァンダーソークー1、何をしている!?」
目の前にいた偽ツァンダーことカガチを、夜の闇と霧のせいもあってか本人と錯覚する。見たところ、攻撃側を引きつけようとしているようだ。
(シャンバラン、そっちは偽者ですから)
上空からは、そんなシャンバランを本物の仮面ツァンダーソークー1こと巽が見下ろしていた。
まさかのヒーローの邂逅である。
* * *
「その状態では逃げられまい」
大佐が、トラップに引っ掛かったティアと目を合わせた。しびれ粉によって身動きが取れない彼女は捕まるしかない、ように思われた。
「フラッシュ!」
光術発動。
至近距離で強い光を浴びた大佐は、一瞬たじろいでしまう。
「く、見え……」
動きが鈍いからバーストダッシュを使えば十分に追い付ける。とはいえ、どこにいるか見えない以上、回復しなければ難しい。
「おのれ!」
それでも、すぐに追いかけようとする。しかし、その間にも付近には攻撃側のものと思われる気配は増えていく。
(もう一人近くにいる、か。そっちを片付けるか)
どちらにせよ、100メートル圏内の絶対防壁はそう易々と突破は出来ないだろう。ただ、氷術の壁も相手の力量によっては壊されかねない。
だからこそ一人でも多く、捕まえられるうちに潰しておきたい。
(出来る限り、捕まえに来る人を引きつけておかないとね)
栂羽 りを(つがはね・りお)が、物陰から大佐の動きを窺っていた。すぐに姿が見えなくなってしまったものの、近くに来そうな雰囲気はある。
光術の目晦ましのダメージがある今が、陽導のチャンスであった。
超感覚を発動。兎の特徴を身に付け、脚力を生かして缶のある方へとダッシュしていく。
「行かせるか!」
大佐がすぐに追ってくる。
(よし、いける!)
それを確認すると、方向転換する。迂回して缶を蹴りに行こうとして、その実は異なっていた。
缶から遠ざかった。速さ的に相手に分がありそうだったが、それまでの間にどれだけ缶から離れた場所にいるかが問題だ。
* * *
(くそ、逃げられちまった!)
シャンバランに振り切られてしまったヴェッセルは、再び攻撃側を探していた。
すると、記念館の壁沿いに奇妙な落書きのようなものを発見した。見てるだけで不安になりそうなデザインだ。
(薄気味悪いな)
無論、それはただの壁の落書きではない。
(まったく、こんな夜中に何をしているかと思えば……空き缶はちゃんとゴミとして始末して下さい)
隠れていたのは、茜ケ久保 彰(あかねがくぼ・しょう)だった。何やら空京で深夜にやっているという噂を聞きつけたのだが、それが缶蹴りと知ってこの場にやってきたのだ。
理由は、缶蹴りの缶が放置されたものだと思い込んでいたからだ。
実際はそんな事はなく、空京大学のサークル、KTCによってこのゲームのために用意されたものだ。勿論、ちゃんと回収もしている。
しかしそんな事は露知らず、空き缶をちゃんと捨てたいという一心で、攻撃側にこうして紛れて缶を目指しているのだ。
このエリア3に、当初彼の名前がなかったのはそのせいである。
ばさ。
彰の被っていた隠れ蓑が剥がされた。
「おし、見つけたぜ!」
そのまま、タッチするヴェッセル。ちゃんと更新された際の参加者データは、確認していた。
「茜ケ久保 彰!」
目的を達する事が出来ずに、彼はここで捕まってしまった。ただ、彼はこうも思っていた。
(蹴られても放置なんて事がないように、ちゃんと捨てませんと)
続いて、ヴィッセルの眼は別の人影を捉える。
綺人とクリスだ。
綺人は殺気看破で警戒をし、クリスには禁猟区がかけられている。隠れ身を使っていても、動けば気配を察知される可能性は高い。
その時、缶を目指している二人が何かに触れた。糸である。
(……っ!)
ひゅん、と糸が切られた直後に網が降ってきた。トラップの一つである。
「クリス!」
引っ掛かったのはクリスだった。しかし、所詮は網である。
綺人が即座にそれを切り、彼女を助け出す。
(もらった!)
彼の背後からヴェッセルが迫る。罠にかかっている一瞬のうちに距離を詰めたのだ。わずかな時間でも注意が向けば死角には入れる。
しかし、
プツン……
彼自身がトラップを発動させてしまった。それが彼の仕掛けたものか、それとも大佐が仕掛けたものかは定かではない。
何かが彼目がけて飛んできた。球体である。
「あぶねっ!」
なんとかかわす。それは地面にぶつかると、爆発して粉を撒き散らしたしびれ粉爆弾だ。
その隙に、綺人が光術で目晦ましを行う。
「く……っ」
しびれ粉の影響をそのままでは受ける事もあり、クリスとともにバーストダッシュでその場を離脱した。
* * *
『守備側、二人は圏外に引きつけられておるようじゃ』
縁から、攻撃側へ伝達される。大佐、ヴィッセルともに引き離された状態にある。
問題は、缶の周囲だ。二人ほど、氷の壁を突破しようと試みているが守備側に動く気配はない。
ギリギリまで高度を落とす。すると、光る姿があった。おそらくは守備側の一人が光術で索敵をしているのだろう。
(あとは、何人いるのかの……)
その姿から離れるため、旋回しようとしたその時だった。
箒が燃えている。
高度を落とした際に、火術を食らったのだ。同様に、シャチのもだ。
「御厨 縁!」
「サラス・エクス・マシーナ!」
「シャチ・エクス・マシーナ!」
「伊達 藤五郎成実!」
燃えてしまっては、飛び続けることは出来ない、そのまま守備側の視界が入る位置まで落ちてしまい、名前を呼ばれてしまう。一網打尽だ。
だが、ただでは捕まらない。
爆炎波だ。
名前をコールされる直前、サラスと藤五郎成実が氷の壁を吹き飛ばす。続いて、シャチが残りの部分の強度を弱めるために、火術を使用した。
これにより、突破口が開かれる。
「とう!」
これを待ってたと言わんばかりに、シャンバランがパワードレッグの脚力を生かして全力疾走をする。
ツァンダーとは異なり、こちらは本物しかいないため名前を呼ばれれば捕獲が成立する。
しかし、ツァンダーが複数出没している以上、こちらも偽者でないとは限らない。当てずっぽうで名前を呼ぶのにはリスクが伴う。
そんなシャンバランの目の前に、ライラック・ヴォルテール(らいらっく・う゛ぉるてーる)が立ちはだかる。バーストダッシュで横から飛び出してくる。彼女の視線はシャンバランを向いてはいないが、逆にシャンバランからは進行方向上にあたる。
ぶつかってしまえば、シャンバランの直接攻撃とみなされてしまう。
跳躍。
宙を舞い、それを避ける。
続いて、強い光が起こった。何者かによる光術である。シャンバランの下をそれを使った人物が駆け抜ける。
「フラッシュフッラシュフラッシュフラッシュ♪ 缶蹴る意味なんて♪ フラッシュフラッシュフラッシュフラッシュ♪ 忘れちゃった♪」
連続の光の点滅。もはや霧どころか、何も見えない。これには目が追いつくはずもなかった。
無論、仮面でもこれは辛い。ただ、問題は100メートル圏内に現時点でいる人間は攻守ともに目を塞がれてしまったことだ。
だが、それは圏外の人間が飛び込むチャンスである事も意味している。
上空から急降下してくるのは、本物の仮面ツァンダーだ。偽ツァンダーが下に二人いる以上、すぐに正体がばれる心配もない。
光が上がったと同時、
「今です!」
ザカコ、クライス、ルースが飛び出していく。
それに呼応し涼、ルカルカも行動に移る。
(っ! 今このタイミングなら……!)
涼がバーストダッシュで待機していた屋上から助走をつける。
(まだだ、まだ速さが足りない……!)
だが、
「発見、であります!」
声と、加速ブースターの轟きが聞こえる。すぐ近くからジェーンが勢いよく突っ込んで来ていた。
(俺は……箒星になる!)
涼が、ジェーンが迫るよりも早く壁を蹴って飛び出した。勢いは十分、弾丸の如き速さで缶のある辺り――明滅する光の中へと吸い込まれていく。
一方、地上の三人は一直線に並んで突撃していた。全員が頭から服を被り、顔を隠している。
(さあ、一気に缶を倒すだけです。近付こうとも顔を見られなけらば怖いものはない!)
だが、この公園エリアは、他のエリア以上に罠の宝庫である事を忘れてはいけない。
ぷつ、と連続して糸が切れる音が聞こえてくる。
(……ッ! これはマズイ!!)
四方から様々なものが飛んできた。投網、しびれ粉爆弾、ベトコンボール、トリモチ、金ダライ、パイ投げ用のパイ、煙幕玉、などなど、どれも食らったら厄介な代物ばかりだ。
「この程度で……!」
後ろの二人、クライスとザカコで迫りくる諸々を弾いていく。
ザカコが爆炎波で大半を吹き飛ばし、クライスがアルティマ・トゥーレで凍らす。しびれ粉爆弾に限っては、凍らせた方が確実だった。
辺りが白い。
光の内へと入ったのだ。
「缶はもう目の前です!」
人工芝の地面に足が着いたのを感じるルース。
しかし、
「!?」
落とし穴である。
足を取られたルースは、これまでだった。
「後は頼みま、ぐお……ッ!」
そんな穴に嵌ったルースを踏み台にしてクライス、ザカコが跳躍する。
「案ずるな、貴殿の無念、このジェイムズ・ストリームが晴らして見せる!」
適当な人物に成りすまし、撹乱しようという作戦だ。
さらに、
「まだ光度が足りません!」
ザカコがただでさえ辺り一面真っ白なのにも関わらず、さらに光術をかける。自分達は頭から被った服で目を塞げばいい。
その隙に、左右に分かれてバーストダッシュをかける。
光の中、同じようなタイミングで飛び出そうとしている人間は他にもいる。うまく示し合わせて、飛び込む時間をずらそうとする。味方同士でぶつかってしまっては元も子もない。
シャンバランと、仮面ツァンダーソークー×3と共に、缶へと飛び込む。先陣を切るのは、ヒーロー衆だ。
「シャンバランダイナミィィック!!」
「ツァンダーキィィック!」
勝利を確信する。ところが、
「甘いわ!」
二人は何かに激突する。それは、壁だった。先刻破壊されたと思っていた氷の壁は、まだ残っていたのだ。
正確には、
「見えなくとも攻撃が来ると分かっておれば、何のことはないわ!」
当然、バーストダッシュで第二陣として備えていたクライスとザカコも壁に阻まれる。それでも、氷の壁はそれほど頑丈ではない。
とはいえ、ほとんどの人間の顔が見えない以上、缶を踏む事も出来ない。直接攻撃にならないように、じわじわと行動不能にしていくのが守備側にとっての最善策だった。
仮面など動けないようになった時にでも剥いでやればいい。
そんな中、まだ缶を狙っている者はいる。
一匹の猫が全速力で近付いてきた。その大きさならば、壁に空いた穴を抜け、缶を蹴れるかもしれない。
獣化したみわだった。
しかし、そこへ飛び込もうとした時、咄嗟に避けるしかなかった。ライラックがちょうどその前に立っていたからである。ぶつかったらアウトだ。
「ひゃっは〜☆」
今度は人工芝の地面から何者かが飛び出してきた。缶との誤差はわずか5メートル。九十九である。ただし、地下からいきなり光術で満たされた地上に出たために、視覚は封じられてしまう。
あとは超感覚による聴覚頼りだ。周囲の人も缶を狙って走っているために、その音で粗方の予想をつけ、
「いっけ〜〜〜〜〜☆」
と、パートナーのキングドリルを投げつけた。
「ぶるぅぁああああっ!!!!」
キングドリルは勢いよく飛び、そのまま缶を守る氷の壁に激突する。しかし、形状はドリルである。壁を破壊するには十分だった。
だが、缶にまでは当たらない。
「缶を蹴らせてなるものか」
ファタ、クタアト、プリムローズによる氷術。それによる壁の再構成。さらには、光の中での雷術。
もはや戦場である。缶を蹴るどころではない。
ただ、逆に缶を踏むのも難しい状態だ。いつの間にかアシッドミストは意味をなさなくもなっている。
そこへ、何かが飛んできた。
箒に乗った涼である。彼は誰よりも速かった。後ろから追いかけてくるジェーンとは相当な距離があるくらいに。機晶姫の加速ブースターをもろともしないほどに加速し……
壁を突き破った。
缶の背後から、である。加速し過ぎたがゆえに、缶を蹴るところかその先まで行ってしまった。
頭からぶつかったために、額からは鮮血が飛び出す。
(速過ぎた……のか?)
そのまま上昇していく。そして入れ替わりで、
「あとは……任せた」
空が煙る。
上空にいたルカルカが箒から手を放し、落下していく。忍者黒装束とゴーグルという出で立ちは、光術で覆われた缶一帯を把握するにはもってこいだった。
上空のどこから狙うか、下にいるものは予想がつかない。
「いくわよ!!」
ドラゴンアーツ、ヒロイックアサルトで限界まで力を高める。そして爆炎波をその足に纏い、一直線に缶を狙う。上空から勢いよく来るその様は、さながら流星だ。赤い流星というところか。
缶の周りは氷術の壁。今は覆う範囲も噴水の周囲となっているが、もはや関係なかった。
氷が砕け散る。
そのままの勢いで、ルカルカが缶を蹴る。
蹴ったはいいが……人工芝の地面はめり込み、缶は消滅した。強過ぎたのだ。
「あれ、缶……にぼし……」
人形態になったみわが缶があったらしき場所を見て呟く。缶が消滅してはどうしようもない。そもそも煮干しが入ってるなどというのはカガチの吹きこんだデマだ。
缶の周囲の人間が一息つこうとしている時、
「んふ、んふふふふふふふふ」
ファタが笑う。
そして、缶の守りをしていた者達が近くにいるものをタッチしていく。
「ルカルカ・ルー!」
「ザカコ・グーメル!」
「クライス・クリンプト!」
さらに、缶を守った時と同じ要領で、氷術による壁を生成する。今度は逃げられないように、自分達全員を囲むようにだ。それも空から逃げるのも防ぐために、ドーム状にと。
「これで逃げられまい。他のエリアになど行かせんわ!」
なぜ有効になるのか、攻撃側は分からない。だが、携帯を見ると既に缶の蹴られたエリアの攻撃側の者からその旨が伝えられていた。
缶を蹴っても油断はするな、と。
「装着型機晶姫 キングドリル!」
「神楽月 九十九!」
逃げるには壁を壊すしかない。
「おのれ! このまま俺達も巻き込むつもりか。解せぬ!」
次のターゲットはヒーロー衆だった。
とはいえ、シャンバラン一人、ツァンダー三人。なんというか、三銃士+ダルタニャン的な構図である。アトス=ツァンダー、ポルトス=ツァンダー、アラミス=ツァンダー、ダルタニャン=シャンバランといったところだろうか。
「神代 正義!」
しかし、真っ先にシャンバランが捕まった。しかも本名でコールされる。
次は三銃士の番である。どれか一人は本物なので、うまくいけばその一人だけは捕まえる事が出来る。
「えい!」
ここでまたもや光術である。壁を壊して逃げるための時間稼ぎだ。
だが、
「そう何度も引っ掛からないよ」
ずっと目晦まし攻撃を受けていたので、さすがに守備側にも耐性がついていた。
一人ずつ確実に正体を暴くため、使い魔や光条兵器を駆使し、守備側が仮面を剥いでいく。
「東條 カガチ!」
「ティア・ユースティ!」
「風森 巽!」
ヒーロー一網打尽、であった。
その時、爆音が聞こえた。
落とし穴に嵌っていたルースがそこから抜け出し、破壊工作をもって壁を破壊したのである。
一人そのまま脱出、であるかに思えた。
「やっとついたであります!」
不運な事に、加速ブースターで涼を追いかけていたジェーンと遭遇してしまう。顔を隠していた服もボロボロで、顔は見えてしまっている。
「ルース・メルビン!」
噴水前捕獲完了、だ。
* * *
(え、何で缶が蹴られたのに追ってくるの!?)
りをは囮として、大佐を引きつけていた。その間に缶が倒されたという連絡が入ったのである。しかし彼女はその前に来ていた攻撃側からの連絡を見落としていたのだ。
さらに悪い事に、しびれ粉の散布地帯に入ってしまった。
「さあ、これまでだ」
りをはもうこれ以上動く事は出来なかった。
「栂羽 りを!」
彼女が捕まった場所はエリア3の端だった。もう少し踏み出せていたなら、大佐の魔の手から抜け出せていただろう。
端、であるならばちょうど隣接エリアとの境界でもある。缶が蹴られた今、そこへ差し掛かる者はいるはずだ。
綺人とクリスである。
(あと二人!!)
大佐が隠形の術で姿をくらます。そのまま、彼らに近付いていく。ただ、禁猟区持ちの相手には見えずとも察知はされてしまう。
咄嗟に走り出す二人。
(逃がすか!)
二人にぶつからないようにトラップ用に用意していたしびれ薬爆弾を投げつける。
(なんですか……身体がっ!?)
動きが緩慢になるクリス。
綺人も、じわじわと動きを制限されていく。
「もう少し、なんだ!」
あと一歩でエリア3の外だ。光術の目晦ましではなく、闇術によって相手の視界から離れようとする。
だが遅かった。バーストダッシュで飛び込んだ大佐がわずかに発動を上回った。
「神和 綺人!」
「クリス・ローゼン!」
* * *
(缶は……蹴られたのか)
あまりの勢いにかえって缶を蹴りそこなってしまった涼は、上空から中央公園の様子を見下ろしていた。
既に、あらゆる攻撃の射程圏外だ。
(みんなの分も、頑張らなくては!)
攻める際にチームを組んだ他のメンバーは全員捕まってしまったようだ。参加者リストを見て、それを確認する。
そして彼は残る最後のエリア、高層ビル街へと旋回していった。
エリア3:空京中央公園――攻撃成功
現時点で捕まっていない者:虎鶫 涼(とらつぐみ・りょう)
First Previous |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
Next Last