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モンスターの婚活!?

リアクション公開中!

モンスターの婚活!?
モンスターの婚活!? モンスターの婚活!?

リアクション

「色ンナ歌ヲ教エテクレテアリガトウ」
 ハルピュイアとの歌勝負だが、結局どちらが勝ったかを決めることはできなかった。勝敗を決めようにも、ハルピュイアの歌と瑛菜たちの歌は根本的なところで性質が違うため、どちらが優れているかという判断基準に欠けるからだ。
「コレジャ勝敗ヲ決メルノハ無理ダシ、面白イ歌ヲタクサン聞ケタオ礼ッテコトデ、雄タチハ返シテアゲルワ」
「え、いいの!?」
「遅カレ早カレ、返スツモリデハアッタノヨ。ダッテ繁殖期以外ダト、雄ハイテモショウガナイシネ」
 しかしそれなら歌勝負などせずとも、そのまま男たちを返してくれればよかったのではないだろうか。瑛菜はそう言いたかったが、歌った疲れには勝てず、心の中にしまい込むだけにしておいた。

 国頭武尊は南鮪と交換という形で解放されることとなった。
「おいおいちょっと待て! なんでパンツ番長のおまえは許されてパンティー番長の俺が捕まるんだよ! 不公平だろ!」
「そりゃ君、考えたら分かる話だよ。オレは先に捕まったが、やったことといえばハルピュイアに似合うパンツを妄想してただけだ。君は最初こそ何もしなかったが、熾月瑛菜を拉致しようとした。どっちがより悪いか、自明の理ってやつじゃないかな」
「なんか納得できるようで納得できねぇ〜!」
 去り際に武尊はハルピュイアたちにこう言い残していった。
「しばらく待っていてくれ。今から君たちに似合うパンツを町で作ってもらうからさ!」

 ただでさえ全身にダメージを負っていたのに、拉致未遂犯の鮪に「消毒」された上、さらにその場の女子から袋叩きにされたクド・ストレイフと天空寺鬼羅の2人は、その惨状を哀れに思ったハルピュイアの計らいによって解放された。
「それにしても、生きてるのが不思議だねぇ、鬼羅さん……」
「ホント、生きてるのが不思議だよな、クド君……」

 トマス・ファーニナルはパートナーの魯粛子敬と交換で解放されることとなった。
「……まったく、こっちは大変な思いをしたっていうのに。というわけで、解放されようがされまいが、同じく大変な思いをしてもらいますからね、魯先生?」
「後生です、トマス〜!」
 口は災いの元、ということわざを言葉ではなく心で理解できた魯粛の叫びが響き渡った……。

 斎藤邦彦は結局何もされることなく、無事に解放された。自ら傷つけた足は、救出隊の学生の手によって治療され、こちらも大事にはならなかった。
 ハルピュイアで小規模のハーレムを形成していた霧島玖朔も同様に解放された。ハーレム自体にそれほど執着は無かったのか、解放されるとさっさと教導団本校に帰ってしまった。
 音痴であるという理由で頭を殴打されたスレヴィ・ユシライネンは、救出隊に参加していた薔薇の学舎の生徒に連れられて無理矢理帰ることとなった。殴打のショックで魅了効果は薄らいだらしく、キャラクターは元に戻っていた。
 原田左之助、如月佑也、クリストファー・モーガンの3人も、それぞれ救出隊に参加していたパートナーや友人たちによって解放され、帰途についた。

「いやぁ、マジに助かったぜ! 救出隊のみんな、本当にありがとな!」
 レオン・ダンドリオンもようやく解放された。一部の女子の暴走もあり、ある意味で危険な状態にあったものの、結果的に「貞操の危機」から逃れることに成功した。

「トコロデ、面白イ歌ヲ教エテクレタ人間サンタチニ朗報ヨ」
 ハルピュイアの1羽が代表で全員に告げる。その内容とは「繁殖期以外ならいつでも遊びに来ていい」ということである。
 この申し出に誰よりも喜んだのは、やはり瑛菜だった。
「本当!? それなら今度あんたらの歌、教えてよ!」
「モチロン。イツデモ待ッテルワネ」
 この日以来、ハルピュイアの広場には時々人間の姿も目撃されるようになったという……。

「パラ実のバカ連中も叩きのめすことができたし、今日はみんな、本当にありがとうね。手持ちが寂しいから報酬とかは出せないけど、またライブとかやる時にみんなを招待するよ!」
 瑛菜のその言葉に喜ぶ者がいれば、あまり喜ばない者もいるだろう。だが彼女の呼びかけに応え、集まった学生たちはきっと忘れないだろう。ハルピュイアたちとの「交流」という、あの楽しかった時間のことを!



レオン・ダンドリオン――貞操の危機は脱したものの、その後、朝霧垂によって【教導団メイド科】に連れて行かれ無理矢理「特訓」させられる。そのせいか、数日間「女性」がトラウマになったらしい。再起可能。

熾月 瑛菜――事件以来、暇を見つけてはハルピュイアの所に通っているらしい。もちろん、繁殖期以外の時期を狙ってだ。

ハルピュイアたち――人間の歌を教えてもらった上、繁殖用に人間の男(パラ実生)10人を抱えることができて満足している。繁殖期以外では、森に遊びに来た人間の相手をしているらしい。

パラ実生――解放された頃には完全に「搾り取られた」後だった。他のパラ実生からは羨望の眼差しを向けられるが、本人たちは「ハルピュイアはもうこりごりだ!」と叫んでいるらしい。結局捕獲もできなかったため金も手に入らなかった。ある意味で再起不能(リタイア)。

国頭 武尊(くにがみ・たける)――ハルピュイアに似合うパンツを探すが、どの町でも変質者扱いされ、結局探せずに終わった。

クド・ストレイフ(くど・すとれいふ)天空寺 鬼羅(てんくうじ・きら)――袋叩きにされた肉体的ダメージが大きく、しばらく医者の治療を受ける破目になった。

斎藤 邦彦(さいとう・くにひこ)――無事に家に帰り、パートナーのネル・マイヤーズ(ねる・まいやーず)に迎えられる。事の顛末を話したら「プッ……、無様ね」と笑われた。

魯粛 子敬(ろしゅく・しけい)――パートナーのトマス・ファーニナルの身代わりとして置いていかれるが、その境遇を哀れに思ったハルピュイアにすぐに解放されたため、結局何もされなかった。なんとか帰り着くが、しばらくの間トマスに口をきいてもらえず、別な意味で精神的ダメージを受ける。

霧島 玖朔(きりしま・くざく)――一時的にハルピュイアでハーレムを形成できたが、結局搾り取られたりということは無く、救助と同時に教導団へと帰った。何もされなかったのは「適者生存」でハルピュイアがビビったのが理由かもしれない。

原田 左之助(はらだ・さのすけ)――「結婚」を話題にした説得が効いたのか、何もされずに済んだ。

如月 佑也(きさらぎ・ゆうや)――助けに来てくれた仲間にDTであることがばれてしまい、しばらくの間それをネタにからかわれ続けた。精神的ダメージはかなり大きい?

クリストファー・モーガン(くりすとふぁー・もーがん)――解放はされたものの、ハルピュイアに搾られた精神的ショックはかなり大きく、しばらくの間落ち込んだ。その代わり、ハルピュイアの歌を聞くことができたため、吟遊詩人としての技量は上がったかもしれない。パラ実生以外で唯一の被害者。再起可能?

スレヴィ・ユシライネン(すれう゛ぃ・ゆしらいねん)――結局「歌う前に殴られた」というだけで終わった。最終的には魅了効果も無くなり、ハルピュイアへの愛も無くなったようだ。

天海 北斗(あまみ・ほくと)――返り討ちに遭ったダメージが原因で医者の治療を受ける。その後レオンの見舞いを受けたが、様々な「恥ずかしさ」のせいでまともに話ができずに終わった。

南 鮪(みなみ・まぐろ)――武尊との交換でハルピュイアに捕まるが、搾り取られる前に自力で脱出。そのまま逃走した。瑛菜との繁殖計画は諦めていないらしい?


TO BE CONTINUED…?

担当マスターより

▼担当マスター

名も無き詩人

▼マスターコメント

 参加者の皆様、お疲れ様でした。
「モンスターの婚活!?」のリアクション、いかがでしたでしょうか。

 この度、蒼空のフロンティアのマスターになりまして、初のリアクション公開と相成りました。
 シナリオジャンル「コメディ」だけに、コメディ色をうまく押し出せていたらいいなと思う次第でございます。
 ただコメディというだけあって、一部のPCさんのキャラを壊してしまったような気がしないでもないです。所々で入るネタにつきましては、例えばプレイヤーさんの方から指定があったり、マスターの方から勝手に組み込んだりと色々あります。
 もし「こんなの自分のキャラじゃねえ!」とおっしゃる方がおられましたら、掲示板なり、次のシナリオでのアクション等で主張してください。マスターの方でメモして、反映させていただきます。もちろん、リアクション修正も受け付けておりますので、遠慮なくサポートメールをお送りください。

 今回アクションの都合により、ハルピュイアに子種を提供する破目になってしまった方が1人おられます。この辺は「プレイヤー意図」で判断させていただきました。ただし今後のシナリオには引っ張らないものとします。ご了承ください。

 また「蒼空のフロンティアは全年齢対象のゲームである」ということをご承知いただいた上で「あえて」18歳以上が対象となるアクションをかけられた方が複数いました。そういった方々の展開は大抵ギャグか、もしくは失敗として扱わせていただいております。
 そのため、望んだ展開にならなかった方もおられたのではないかと思います。一部は判定の都合で、そして一部はマスターの技量の問題です。ご容赦いただければと思います。

 他にも気になった点はありますが、それについては個別コメントで少々言及させていただきます。
 また魅力的なアクションを多数いただいておきながら、全てを反映させることができませんでした。これは明らかにマスターのせいです。勉強し直して参ります。
 逆にアクション以上に動かれている方もおられますが、これはどちらかといえば「アクションとリアクションと自由設定の都合で生まれた、マスターからのサービス」とお考えください。原則として複数箇所にまたがる行動案はダブルアクションとして失敗になります。毎回アクション以上の動きを期待されるのは、どうかご勘弁いただきますようお願いいたします。

 それではまた、縁がございましたら、別のシナリオでお会いいたしましょう。
 お相手は「名も無き詩人」が担当させていただきました。