校長室
学園祭に火をつけろ!
リアクション公開中!
ルイの言葉で、観客席たち、ロリババァ、そしてセイニィとティセラ、ダミアンが彼の指す方をみあげる。スポットライトが指すのその先には――なぶらの姿があった。 「立て、立つんだロリババァ!」 「貴様、名乗るノデース! 出来れば名刺も希望デース!」 「何をしてるロリババァ、君たちの無駄に長く生きてきた経験を生かせばこの様な敵、何てことはないはずだろう! さぁ、君たちロリババァの真の力を見せてやるんだぁ!」 「そ、その声は――マスクドナイト!」 「わらわたちはもう――、せめてそなたがこの怪人を………!」 「無理。それ無理!」 「何故じゃ!」 「だってそっちいけないもの。怖いから。降りられないしね、うん」 「…………うわぁ、使えねー」 「助言はしたぞ、応援もした。可憐なババァの危機にはいつでも呼んでくれたまえっ、では、アデュー!」 言い残し、彼は颯爽と消えていく。 「何しに来た、あれは」 「セラに聞かれてもわかんないよ………」 「でも、そろそろ大技の時間! じゃな」 「此処等でいっちょ、派手にぶちかまそーぜ!!」 「ヒラメ、朱里ヒラメがちょっと怖いよ………」 ヨレヨレと立ち上がったロリババァたち。 「みんなの力をひとつに合わせ――」 ヒラニィが手を空に向けて突き上げる。 「皺の数(皺ないけど)だけ強くなる!」 それにならってカレンも空高く手を掲げた。 「年寄りもっと大切に!――」 両の手を上げるマリアベルに―― 「ババァをなめた天罰は――」 セラエノ断章も同じ手を翳した。 「爆殺必至の大打撃っ☆」 朱里がウィンクしながら、両の手を前に出した。そして五人が声を揃え――必殺技を口にする。 「スーパーソニック☆スーパースター!!!!!!」 爆発的な光を放ち、大きな何かがティセラ、ルイ、ダミアンたちに向かい飛んでいく。 「おいっ、人質がいるだろうっ! 何故全力で攻撃してくるの?! 正義に多少の犠牲はつきものだと!? そんなん大人の事情だぁ!!」 断末魔の様なダミアンの声のもと、光が消えるとそこには鳳明が横になっていた。 「これで悪は消えた。これも応援してくれたみんなのお陰じゃ!」 「ピンチになったらいつでもロリババァ、を呼ぶのだぞ!」 「あんまりババァを強調しないでね!」 「ヒラメは美味しく頂いてねっ!」 「はずい………!! もう帰りたい………………」 ロリババァが手を振り、舞台袖へと消えていった。 「皆さぁん、楽しんで貰えたかなぁ!? これから握手会を開催するので、そちらも参加してくださいねー!!」 この発言により、数名が悲鳴をあげたのは恐らく恥やら諸々の感情が故なのは、言うまでもない。