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【EATER×EATER】進撃! キメラーメン!

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【EATER×EATER】進撃! キメラーメン!

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第二十章:エピローグ

「おいちー♪」
 ダリルが作ったラーメンに舌鼓を打ちながら、ルカルカは幸せそうな顔で感想を口にした。
 海京の海浜公園の広場。戦いを終えたダリルは屋台を設営すると、同じく戦いを終えた友軍の仲間たちに、自分の作った海鮮ベースのラーメンを振舞っていた。
 ベースがあっさりなので、麺は細ちぢれ麺の塩味だ。ネギとチャーシューにキクラゲの細切を乗せてあるのが特徴である。
「味噌や醤油味にも出来るから言ってくれ」
 屋台に集まってくる仲間たちに向けて、ダリルは気さくに言う。美食家である彼の料理の腕は本物のようで、気付けば彼の屋台の前には長蛇の列ができていた。
「味噌ラーメンおいしー」
 味噌味にしてもらったラーメンを美味しそうに食べながら、詩穂は満足げに呟いた。あまりの美味しさに、つい夢中でがっついてしまった詩穂は、実里に変装する為に着ていた白い制服に汁が飛んでしまいそうになるのに気付き、慌てて箸を止める。
「やっぱりラーメンは醤油よねー」
 広場の芝生に直接腰を下ろしたセレンフィリティは、嬉しそうな顔をしてどんぶりを持ち、ふぅふぅ言っている。どうやら、麺に息を吹きかけて冷ましている最中に漂ってくる匂いでもう満足しているようだ。その顔は既に幸福感に満ちている。
「とか言って、味噌ラーメンを食べれば『やっぱりラーメンは味噌よねー』って言うんでしょ」
 彼女の隣に、同じく芝生に直接腰を下ろしてどんぶりを持つセレアナが苦笑と共に言う。
「なんたって、種々雑多な食材を取り込んだキメラーメンを食べようとして、天ぷらを与えていたくらいだものね」
 夢中で麺を食べ、スープを飲み、満足そうに熱い息を吐き出すと、セレンフィリティはどこかごまかすように笑って応える。
「いや、そのあれは、さ。何も無作為に食べさせてたわけじゃなくて、私としても、その、ほら――ちゃんと秩序と調和の取れた整った味になるよう、しっかりと考えて食べさせてたわけで。それに、そんなこと言ったら、セレアナの七面鳥だって同じようなものじゃない」
 その返しがどこかおかしかったのか、セレアナは声を上げて笑い始めた。そして、それにつられるようにセレンフィリティも声を上げて笑い出す。
 美味しいラーメンのおかげで幸福感に満ちた光景が広場のあちこちに広がっているのを、同じく満足そうに見ていたダリルに一人の少女――実里が歩み寄ってくる。彼女の視線に気付いてダリルが振り返ると、実里は空になったどんぶりを差し出した。
「ごちそうさま。海鮮らーめん、美味しかった」
 差し出された空のどんぶりをダリルが受け取り、それを屋台に戻すのを待ってから、実里は違うどんぶり――今度はラーメンが盛られたどんぶりを差し出す。
「これが私のらーめん。それと、私は佐野実里」
 そのどんぶりを受け取ると、ダリルは大事そうに屋台のテーブルに置いた。そして、微笑みとともに実里へと手を差し出す。
「ダリル・ガイザックだ。よろしくな」

 【EATER×EATER】進撃! キメラーメン! 完

担当マスターより

▼担当マスター

影山リョウガ

▼マスターコメント

 いかがでしたでしょうか?
 こんにちは。ゲームマスターの影山リョウガです。
 この度は、キメラーメンとの戦いにご参加頂き、ありがとうございました。
 今回のリアクションを、皆様にお楽しみ頂けましたなら幸いです。
 それでは、今後とも影山リョウガをよろしくお願い致します。

 影山リョウガ

▼マスター個別コメント