First |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
Next Last
リアクション
■ プロローグ ■
「もう安心だ。お前の症状に詳しい薬師様が、お前を見てくださるそうだ」
「苦しいのとさようならできるそうよ」
「ご両親、例のお嬢さんは?」
「こちらです薬師様」
「ほら、薬師様よ。頑張って起きましょう?」
「こんにちは。君が ちゃん?」
「薬師様? もう、苦しくなくなるの? 痛くなくなるの?」
「少しだけにがいけど、この薬を飲めば大丈夫だ。急がなくていい。にがいから少しづつ飲むんだ」
「うん。ありがとう薬師様」
あの時の笑顔を思い出して破名・クロフォードはただ静かに両手を組んだ。
無人になった家屋に身を潜めてから数刻。
そろそろ契約者達が集う頃合いだ。
First |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
Next Last