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理不尽世界のキリングタイム ―デブリーフィング―

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理不尽世界のキリングタイム ―デブリーフィング―

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第八章 下準備という名の辻褄合わせタイム

「さて、デブリーフィングを始める前にまず貴方達にお知らせがあります」
 ななな――金元 ななな(かねもと・ななな)はそう言うと、笑みを浮かべた。
「まだ開始前ですが、早速何名か貴方達の中で爆死しました。GAMEOVERです」

『また!?』


 またもや開始前のリタイアが出てしまっていた。
「色々と諸事情により、としか言えませんね。この辺り深く突っ込むと問題しかないので、きっと彼らは契約者だったに違いないでしょう、という事にしておきましょう」
 なななはそう言って頷いた。この辺りの流れはキリングタイム時でもあったので、なんとなく皆納得しているようであった。色々と事情があるのだ。
「と、言うわけで『あれ、前回いた人がいないよ?』とか思っても気にしないでください。きっとその人達はここで爆死してガメオベラったんです。そういう事にしましょう」
 諸事情がばらされた気がする。後ガメオベラってそんなに浸透していないと思う。ああでもこっちのが書くの楽だ。
「さて、ここで長々と貴重な時間をとるわけにもいきません。早速デブリーフィングを始めましょうか」
 そう言ってなななが笑顔で手をぽん、と合わせた。
「さあ、誰から爆死しますか?」
 無邪気な笑顔で発言は悪魔だった。