リアクション
エピローグ2 アトラスの瘡蓋
契約者たちの働きによって、人身売買ルートは特定された。
その先に浮かんできた人物とは。
表向きは、日本にて『ZERO』という多国籍企業の社長を務める――。
『八紘 零(はっこう れい)』
なる初老の男であった。
『ZERO』の企業イメージポスターには、笑顔の子供たちが映し出され、キャッチコピーには記されている。
――子供たちの、未来のために。
その八紘零という人物であるが、今回の事件において、『アトラスの瘡蓋』の採集を実行させたのも、彼である。
零は、核兵器を搭載したPS(パワードスーツ)の開発を進めていた。そして、愛人であるふたりの女性に取り付け、パラミタに持ち込もうとしていたのである。
彼が用意していたふたりの女性は、以下の名前で呼ばれていたことが判明している。
『ファット・ガール』と、『リトル・ウーマン』。
これらの情報は、すべて教導団の管轄のもと、厳重にさらなる調査が加えられることとなった。
八紘零。この危険人物を捕らえるため、日本に向けて団員も派遣されたのだが。
零の行方は、杳として知れなかった。
星辰異常という天災が去ったのちも、パラミタを襲う脅威はつづく。
この浮遊大陸を濡らす、次なる涙は。
悲哀だろうか。それとも、歓喜であろうか――。
お読みいただきありがとうございました。水琴桜花です。
私のリアクションが、パラミタでの思い出のひとつになれば、マスターとしてそれに過ぎる喜びはありません。
いきなり反省から入って恐縮ですが、人身売買ルートに関しては、アクションをかけられる範囲を指定していなかったので、不親切なガイドだったかなと思います。
そのせいで、希望通りのリアクションになっていなかったら、申し訳ありません。
また今回、私のNPCを竜哭の滝に連れだしてもらえるアクションがあり、嬉しかったです。
ただですね。今回、ちょっと愛の条件が満たされていなかったので、竜哭の滝は、
流 れ ま せ ん で し た 。
それでも、討伐隊を説得してくれた方がいたので、事なきを得ました。どう転ぶかわからないものですね。
こんなところでも、PBWの面白さを実感したりしています。
ちなみに、私のNPCに関しては、ある程度はお好きにいじり回していただいても大丈夫です。ただ、それによって、私のシナリオにおいて有利に働くとか、そういった贔屓はありませんので、そこはケジメとして表明させていただきますね。
今回、皆様の素敵なアクションのおかげで、少女とドラゴンの愛は守られました。ありがとうございます!
それでは皆さん、お疲れさまでした。
またお会いできたら嬉しいです。