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昔を振り返り今日を過ごし未来を見よう

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昔を振り返り今日を過ごし未来を見よう
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リアクション

 現在、2024年。イルミンスールの街、昼。

「基ちゃんの身内から聞いて一度は噂の双子に会ってみたいと思っていたのよね。せっかくここに来たし会いに行ってみようか」
 肩にもちもち生物モイを乗せた黒田 紫乃(くろだ・しの)はふと聞いた話を思い出し芽生えた好奇心を満たそうと決めて仲間に声をかけた。
「紫乃、会いに行くなら俺も一緒に行くよ。でも、俺達も悪戯されないか少し心配だね」
 紫乃に惚れている白石 十兵衛(しらいし・じゅうべえ)は紫乃がしたいという事ならばと賛成するも懸念を見せる。
 それに対して
「その時はやり返しておあいこって事にしよう。本当にやられたらたまったものじゃないけど」
 紫乃は唇の端を軽く歪めながら悪戯っ子のように言った。悪戯への覚悟もばっちりだ。
 さらに
「折角ここに来たので是非本物を拝見したいですから私も一緒に行きますよ。紫黯さんも一緒に行きましょう?」
 後藤 基(ごとう・はじめ)も加わる。基はそっと愛する九重 紫黯(ここのえ・しあん)に手を差し伸べながら誘う。
「はい。どのような方か楽しみですね」
 紫黯はほわんと笑みながら基の手を握った。端から見たらまるでデート。
「それじゃ、十兵衛、紫黯ちゃん、基ちゃん、モイちゃん、行くわよ」
 紫乃は皆に合図を送りひとまずイルミンスール魔法学校に向かった。その後ろを三人が続いた。

 イルミンスール魔法学校。

 通り過ぎる生徒から双子の居場所を聞き出しつつ紫乃達は双子達を捜し回った。
 その最終目的地は
「中庭は確かこっちだよね」
 中庭であった。紫乃は皆を連れて中庭目指した。
「でも聞いた通り悪戯はするけど悪い子達ではないようだからすぐに仲良くなれそうだね。悪戯はともかくだけど」
 十兵衛は双子が聞いた通りで安堵していた。よく聞くと見るとでは違うと言うが双子に関しては一致しているらしいと。居場所を訊ねるついでに双子についての詳細を在校生から念のためにと聞き込みもしたのだ。
「まずお会いしたらご挨拶をしないといけませんね」
 ぽやぽやと言う天然な紫黯には双子の悪戯に警戒する様子が無く会う事を純粋に楽しみにしているようであった。
「そうだねぇ。私達は初対面だからね(でも弟の名前を出したら二人どんな反応するかな……紫黯さんに悪戯しないようにきつく言わなければ)」
 にこにことする基の腹の中では大切な人を悪戯から護らなければと強く決意していた。
 とにもかくにも紫乃達は無事に中庭に到着した。

 イルミンスール魔法学校、中庭。

「あぁ」
「何だかなぁ」
 ヒスミ・ロズフェル(ひすみ・ろずふぇる)キスミ・ロズフェル(きすみ・ろずふぇる)はテーブルに突っ伏して楽しい痛いお喋りが終わってまったりしていた。
「……」
 ロズはただ二人の様子を見守るばかりであった。大人しくしているのならそれでいいという感じらしい。
 そんな時
「あんた達が悪戯大好きな双子ね」
 背後から見知らぬ声がし
「ん?」
 双子は同時に振り返り声をかけてきた紫乃と紫乃の仲間を迎えた。
「初めまして、あたしは紫乃。こっちは仲間の十兵衛と紫黯ちゃんと基ちゃん……と、もちもち生物のモイちゃん」
 紫乃は名乗り、順番に連れの名前を紹介し最後にモイの頭を撫でながら締めくくった。
「俺はヒスミ・ロズフェル」
「キスミ・ロズフェルでこっちがロズ」
 双子も名乗った。
「ヒスミ様、キスミ様、ロズ様、こんにちは。九重紫黯と申します。本日は皆さんのお話を聞きに来ました。よろしくお願いします」
 紫黯は基と手を繋いだまま丁寧に挨拶をしてぺこりと頭を下げた。
「これはどうもご丁寧」
「よろしく」
 双子はつられるようにぺこりと頭を下げた。
「初めまして双子さん、悪戯や仕置きの話、聞かせて下さいな」
 基が人の良い顔で挨拶をしてから
「私も悪戯は好きですが、今は紫黯さんが大好きで……可愛いでしょ?」
 基が一目惚れした紫黯をちょっと自慢。言葉には紫黯への愛が溢れている。
「……基様」
 褒め言葉に紫黯は可愛らしく頬を染める。
「いやいや、言わなくともそれ見たら分かるって」
「手ぇ繋いでるし」
 双子は基の惚気なんぞ聞いてられないとわざとらしくからかった。
「分かって貰えて一安心です。ところで悪戯は別に構いませんが、私の紫黯さんに何かしたら、仕置きしますからね」
 基はしっかりと釘を刺した。
「大丈夫だって」
「そうそう」
 双子の返事は軽かった。
「……(返事が軽すぎて何かしそうだね)」
 十兵衛は双子のあまりにも軽い返事に確実に何らかの悪戯をするのではと思い、警戒した。
「早速本題だけど、実はあんた達の事は仲間の身内から聞いていて色んな悪戯やお仕置きの話を本人の口から聞かせてもらおうと思って来たの」
 紫乃は今日来た目的を明らかにした。
 すると
「身内? 誰の?」
「聞いてという事はオレ達を知っているって事だよな?」
 双子は紫乃が発言した“仲間の身内”に反応した。
「私の弟ですよ」
 すかさず基が反応し
「……弟は後藤又兵衛と言います……二人の作ったおかしなクッキーを食べて幽霊の探し物をしたとか」
 聞いた話の一部を明らかにした。
 途端、真っ先に反応したのは
「あの時のあいつかよ!!」
 標的にされ驚かされたヒスミだった。
「……」
 初めての出会いに浮かれる顔が一瞬に消え、警戒の色に変える双子。
「そんな怖い顔をしなくてもただお喋りをしにきただけだから」
 紫乃が双子の警戒を解こうと言葉をかけると同時に
「……お土産をお持ちしましたのでみんなで食べながらお話をしませんか?」
 紫黯がにこぉと可愛らしい笑顔と一緒にパラダイスイーツを差し出した。
「……美味しそうだな」
「まぁ、話すだけなら」
 紫黯の無邪気な笑顔に双子は警戒を解いた。
「……おいしいな、これ」
「よかったら、オレ達が作ったお菓子も食べていいぞ」
 パラダイスイーツの美味しさに蕩けながらお礼にと自作のお菓子を勧める双子。
 すかさず
「……悪戯のないお菓子だから安心したらいい」
 ロズが安全なお菓子である事を教えた。
「それじゃ、遠慮なく頂くわね」
 紫乃を始めにしてみんなもお菓子を頬張り
「料理が上手だと聞いたけど、うまいものですね」
「とても美味しいです」
 基と紫黯は美味しく食べた。
「……瓜二つだね。端から見ると兄弟のようだよ」
 十兵衛はロズの顔と双子の顔を見比べ多くの人が口にする感想を洩らした。
「よく言われる」
 ロズは苦笑気味に言うと
「ロズはこことは違う別の世界、平行世界の俺が作り出したホムンクルスなんだ。何か若い頃の俺が指揮を執った魔法実験で暴走して俺を庇って死んだキスミをモデルにしてるんだってさ。出来た時は向こうの俺じーさんでさ」
 ヒスミはロズに代わって身の上を話す。
「自分の世界が消えてロズは逃げてさ、色々大変な事もあって今はオレ達といるんだよ。イルミンスールを騒がした正体不明の魔術師とかがこいつの半身で一つにならないと命が危ないとか……解決して今は大丈夫だけど、それで今は俺達の鬱陶しい保護者」
 続けてキスミがウンザリながらも親愛の見える口調で続けた。
「随分、大変だったんだね」
 十兵衛はしんみりとロズを労った。
「……あぁ」
 ロズはこくりとうなずいた。

 身の上話に一段落したところで
「それよか、その生物なんだ?」
「モイとか言ってたけど」
 双子が興味を持ったのは紫乃の肩に乗るもっちりしたまん丸の黒い目をした愛らしい生き物だった。
「興味あるなら相手してあげて。この子、人と関わる事が大好きだから、あんた達の好奇心を刺激すると思う」
 紫乃が言うよりも先に
「もう刺激してるし」
「結構、可愛いな」
 すでに双子の好奇心を刺激済みであった。
「モイ」
 モイは紫乃ぼ肩からテーブルに移り、トテトテと二人の前に来るなり自分の頬を引っ張り
「もびろーん」
 と鳴いて初対面の双子を楽しませる。モイはジェスチャーで感情表現をするのだ。
「すげぇ、伸びてるぞ」
 ヒスミは手を叩いた。
「すげぇ、もちもちしてるな。これ一体どういう生物なんだ? しかもこの感触って……」
 キスミはモイを触りその感触に驚くも心当たりあったり。
「何だかよくわからないのよ。感触はべたつかず、しっとりなめらかな餅みたいだけど。餅に間違わられるとこの子怒るから」
 紫乃がモイについて答えると共にキスミが心当たりを感じた感触についても説明した。
 紫乃の説明に感心してから
「へぇ、ほら、お菓子食べてみるか」
「これもどうだ?」
 双子はそれぞれお菓子をモイに与えた。
「モイ」
 モイは嬉しそうにお菓子を受け取り両手で持って食べた。
「可愛い食べ方すんだな」
 ヒスミはそう言いながら食べるモイをつつき、
「そうそう、話をだったよな。色々したぞ。ハロウィンにはハロウィンサブレを作って食べたらハロウィンにぴったりの姿になるんだぞ」
 ハロウィンでの活躍を話した。
「それは面白そうですね。それを食べると紫黯さんの素敵な姿が見られますね。きっと誰よりも素敵でしょうね。私なら全てのお菓子を差し出してしまいますよ」
 基はちろりと見て愛しの紫黯の素敵姿を想像し惚気ると
「……基様」
 紫黯は可愛らしく照れた。
「まぁ、欲しいなら作ってやるぜ」
 ヒスミはあっさりと作る事を請け負う。
「幽霊みたいになるクッキーを作ったぞ。それは知ってるか」
 キスミが基の弟にヒスミが仕置きを受けた時に作ったお菓子の事を口にした。
「それは弟から聞きましたよ」
 基は即答した。
「動物になる魔法薬とか架空世界を冒険できる奴とか」
「見たい夢が見られる夢札とか色々作ったよな、ヒスミ。それなのにさ、ひどいんだよな。巨熊が襲ってくるし、逆さ吊りにされたり監視されたり爆破されたりとかむさいおしくらまんじゅうとか、物理で攻めて来るし……特に夢の中はさ。現実と違って怪我しても大丈夫だろ。だから滅茶苦茶な事してくるし」
 双子はあれこれとこれまでの思い出を発明品と共に語ると共に苦いと言うより痛いお仕置きの思い出も甦り渋い顔に。
「それは自業自得でしょ? やり過ぎてお仕置きをされるのは」
 紫乃が双子の反応から読み取った。
「……」
 図星を突かれた双子は沈黙。
「……見たい夢が見られるのは凄いです! それに聞いているわたくしも楽しくなってきます♪」
 四人の中で一番の天然で子供っぽい紫黯はにこにこと手を叩いてとても感激していた。
「双子達の話、聞いていて楽しいね紫乃」
 十兵衛がお菓子を食べながら紫乃に言うと
「そうね。話には欲しいオチもあるしね」
 紫乃は少しだけ意地悪な言い方で二人に言った。
「オチってもしかして……俺達がお仕置きされる所か」
 紫乃が言おうとした事を察したヒスミはむぅとしながら言った。
「さすがね。そういう事よ」
 紫乃が冷静に返した。
「なんだよぉ」
「……ったく」
 双子がさらにむっとした所で
「とにかく、ヒスミとキスミは、色んな事をして来たんだね……他にはどんな話があるのかな」
 フォロー属性の十兵衛がタイミング良く話のとっかかりを作ると
「平行世界の俺達、女の子でさ……ロズの力でこっちに来て遊べるようにして貰ったんだ」
「ヒスナとキスナって言ってさ、気が合ってさ」
 双子は貴重な出会いを細かく話した。
 この後も色々と話し、その中で
「折角だから見せてやるよ。海で披露したゴーレム!」
 キスミが話だけでなく物を見せようとする。
「ゴーレム?」
 紫乃が聞き返すと
「大きさ自由自在の便利な奴だ。連れて来るから待ってろ」
 キスミは答えずに行ってしまった。
 その間
「来るまでこれでも楽しんだらどうだ」
 ヒスミが時間潰しにと新たなお菓子を差し出した。
「……まだお菓子があるのにわざわざ出すとは怪しいんだけど」
 紫乃はテーブルに残っているお菓子に目を向けながら言った。
「いやいや、何も怪しくねぇよ。色んな種類を食べたいだろ」
 ヒスミが素敵な良い笑顔で言うと
「はい。ヒスミ様は気遣い上手なのですね」
 何の疑いもなく紫黯はにこにことヒスミの行動を怪しまず、お菓子に手を伸ばし
「紫黯さん」
 基が止める間も無く食べてしまった。
 同時に
「連れて来たぞ」
 砂の巨人ゴーレムを連れたキスミが帰還した。
「ゴーレム、出せ!」
 キスミが指示を出すとゴーレムは自分の腹に手を突っ込んで何やら怪しげな煙が入った瓶を取り出すなり蓋を開けて紫乃達に向けた。
 すると
「紫乃、口と鼻を塞いだ方がいい」
 『イナンナの加護』を有する十兵衛はすぐに危険を感じ急いで警告をすると同時に自分も口と鼻を塞いだ。
「えぇ」
 紫乃も口と鼻を塞ぎ、難を逃れた。
 それを見ると
「チッ」
 つまらなさそうにキスミは舌打ちをした。
 しかし
「……悪戯をしようとしたわね」
 未遂でも悪戯をしようとした事には変わらず煙が消えてから紫乃は突き刺すような目でキスミを睨んだ。
「えと……ほら、これがオレ達が作ったゴーレムだ」
 何とか誤魔化そうとするキスミ。
「誤魔化そうとしても無駄よ」
 紫乃は容赦無く『サイコキネシス』を使い
「うわぁぁぁぁ」
 キスミを吹っ飛ばした。
「……これで許してあげるわ」
 紫乃は吹っ飛ばされて倒れているキスミを見て満足した。
「……」
 キスミはノックダウンし、その周りを
「モイ、モイ」
 モイが鳴きながら動き回り励ましていた。
「……優しいね」
 十兵衛はモイに笑んでから『治療術』でキスミを目覚めさせ
「……大丈夫かい」
 十兵衛が穏やかに声をかけて倒れたままのキスミに手を差し伸べるが
「……」
 じっと警戒の目で十兵衛を見た。何かされるのではと。
「キスミ、安心していい。何もしないから……それで大丈夫かい?」
 十兵衛がもう一度優しく言った。
 キスミは十兵衛を睨み言葉に嘘がないと知るなり
「……それなら」
 差し出された手を握り
「助かったぜ」
 立ち上がった。

 丁度その頃、
「ひっく……あの、ひっく、しゃっくりが出て来たのですが、ひっく、どうしましょう……お菓子、ひっく、とても、ひっく、美味しかったです、ひっく」
 ヒスミが出したお菓子を食べた紫黯は悪戯の影響で激しいしゃっくりが出て可愛らしく手で口元を押さえながら困った顔になりながらもお菓子の感想を伝えようとした。
「そうか、それはよかった」
 ヒスミは悪戯が上手く行き楽しそうだが
「……」
 基は楽しくない。
「……私は言いましたよね」
 口調はあくまで冷静だが基の纏う空気が怒りと殺気に一変するなり
「……私の紫黯さんには悪戯しないように忠告しましたよね」
 ゆっくりと黒い笑みを滲み広げ
「……破ったらどうなるか分かっていますよね」
 先の忠告を口にすると
「……するなって言われたら人間したくなるだろ? そ、それに、数時間したら元に戻るしさ……」
 ヒスミは基から滲み出る殺気を感じたのか怯えたように言い訳をし始める。
 しかし、当然
「……数時間も紫黯さんはあのままですか。確かにしゃっくりする紫黯さんは可愛すぎますが、悪戯によるものは許しません」
 基は突き刺すようにヒスミに言いつつ可愛くしゃっくりをする紫黯に惚れ惚れするのも忘れないが、それはそれ。
「……何、可愛いとか……こういう時まで惚気んなよ」
 ヒスミは基の惚気にツッコミを入れつつ椅子から降りてゆっくりと後ずさりをする。
「……紫黯さんは優しいですからこの私が代わりに……」
 基も椅子から立ち上がる。しかもその手には大鎌が握られていた。
 それを見た途端
「その物騒なものを引っ込めろよーー、ちょっと悪戯しただけだろーーー」
 ヒスミは身の危険を感じ逃亡。
「……そうですね。私もちょっと大鎌を振り回すだけですよ」
 基は黒い笑みを浮かべヒスミの言葉を真似て大鎌を振り回して追いかけ回すのだった。

 ヒスミが基のお仕置きを受けている間。
「ヒスミとキスミは話に聞くよりずっと賑やかと言うかやんちゃだね。ロズさんはいつもこれに付き合っているんだね」
 十兵衛は双子をお仕置きする仲間達を見守りながらロズに声をかけた。
「……本当に申し訳ない」
 ロズは唯々保護者として申し訳無さそうにするばかり。
「いや、大丈夫だよ。それよりいつも保護者的な役割をして、大変だね。お疲れ様」
 十兵衛は微笑みロズを労い、
「俺も紫乃のパートナーとして時に大変だけど、毎日楽しいんだ。ロズさんはどう?」
 紫乃と最初に契約をしまた彼女に惚れている十兵衛は愛おしそうに紫乃を見ながらロズに訊ねた。
「……そうだな。大変だが、共にいたいと双子が最期を迎えるとその時まで見守りたいと思っている……それがやりたい事でやるべき事だから……そう諭らされた」
 ロズはしんみりと答えた。双子と共に生きる事が自分が原因の騒ぎで犠牲になった人々のためであり自分がしたい事だから。
「……そっか」
 十兵衛は微笑みながら唯うなずいた。
「……ありがとう」
 ロズは礼を言い、お仕置きを眺めた。
 その後、この騒動を聞いて小言魔女が様子を見に来るも紫乃達が上手く双子の相手をしていると判断するなり止めるような事はせずに双子に気付かれない内に離れて行ったという。
 紫乃達は宣言通り双子が作ったパンプキン味の美味しいハロウィンサブレを貰って後程楽しんだとか。
 とにもかくにも紫乃達と双子達は新しい出会いを楽しんだ。