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東西統一記念ロイヤルガード合コン

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東西統一記念ロイヤルガード合コン
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■□■6■□■ 奇跡の変熊

パーティー会場にて。

師王 アスカ(しおう・あすか)は、
5万G払って西ロイヤルガードになり、
変熊 仮面(へんくま・かめん)を探していた。

★☆★

そのころ、ルーツ・アトマイス(るーつ・あとまいす)は、
アスカに置いていかれてしまっていたが、
せっかくだからと、誰かをダンスに誘おうと思っていた。
ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)が通りかかったので、
声をかけてみる。
「お嬢さん、お相手を」
「はい、ボクのボーイフレンドになってくださいです!」
ヴァーナーは屈託のない笑みを浮かべて、
ルーツの手を取る。
「子どもが夜ひとりで帰るのは危ないだろう?」
「ボク強いですから大丈夫ですけど、
よかったら一緒に帰りましょうです」
ダンスの後、ルーツはヴァーナーをエスコートして、
ヴァイシャリーのカフェに行った。

★☆★

一方、アスカは。
「美男美女ぞろいの東西ロイヤルガードが集まってるわー。
描いて描いて描きまくるわよ!」
デッサンをしつつ、気になる人物、変熊を発見してチョップする。
「うおっ!? 何をするのだ!?」
「なんとなくー」
アスカは、変熊の身体を穴が開くほど見つめる。
「いやーん、じっくりと見てもらおうか!」
「って、どっちなのよ」
またもアスカは変熊にチョップする。
「んー、なんだか、変ねー。
あるべきものが足りないような」
「実は俺様、さっき、アソコを切られて、宦官になってしまったんだよ……って、
なんで気づかないんだ?」
そうこうしているうちに、変熊はいきなり足を広げる。
「うおおおおお!?」
「どうしたの?」
アスカが問うと、変熊は叫んで走っていく。
「生えてきたー!」

変熊は、ステージに上がると、注目を集める。
「皆様にお見せするは世紀の再生イリュージョン!
そこの貴様っ! ちゃんと見てるかっ!」
「さすが師匠だにゃーっ! すごいにゃーっ!」
馬鹿にしたことを謝り、にゃんくま 仮面(にゃんくま・かめん)がアシスタントをする。
「さぁ、皆さんお立会い! 世紀のマジックショーだにゃ!」
「これをどうぞ、マドモアゼル」
変熊は、アスカにシルクハットを渡す。

シルクハットの中からは、花のブーケが出てきた。
真ん中には、松茸のようなものがあしらわれている。

「「ワン・ツー・スリー!」」

変熊とにゃんくまの声が重なり。
にゃんくまのアシストで足に挟んだ変熊の身体は、
にょっきりポンと元通りとなった。

会場中からどよめきが走る。

「いや、合コンだから見栄はって大きなの付けてきたんだよ。
付け鼻みたいに?」
変熊が、誇らしげに股間を誇示するので、アスカはカイロを渡す。
「寒いでしょう。無理しちゃダメよ」
「かたじけない……って、アッチイいいいいいいいいいいいいいいい!?」
変熊は、カイロを股間に貼って火傷するのだった。