校長室
ハロウィン・コスチューム・パニック!
リアクション公開中!
「というわけで、ハロウィンや! 皆でできるコスプレって何かなーということで、 不思議の国のアリスのお茶会とか、どうやろ?」 大久保 泰輔(おおくぼ・たいすけ)の提案で、 パートナーのフランツ・シューベルト(ふらんつ・しゅーべると)と、 レイチェル・ロートランド(れいちぇる・ろーとらんと)、 そして、メルヴィア・聆珈(めるう゛ぃあ・れいか)が、 不思議の国のアリスの登場人物の姿になることになる。 「なぜ私がそんなことししなければならないのだ」 メルヴィアがつれなく言うが。 「ノリが悪いなあ。 こうなったら、ほれ、これで……」 泰輔がメルヴィアのリボンをとくと。 「不思議の国のアリス! 楽しそう! メルメルも一緒にやるねー!」 メルヴィアは、メルメルモードになったのだった。 「よしよし。 じゃあ、公正にくじ引きで決定や! 誰がアリスになるのかなあ?」 泰輔が、パートナーたちと一緒にくじを引くと。 「って、僕がアリスかいな! 不肖、大久保泰輔、かわいく着飾ってアリス役やります! こんちくしょー!」 「やれやれ」 フランツは、ひとまず、女装しなくてすんだことに胸をなでおろしつつ、くじを引く。 「……僕が、帽子屋、ですか? あまり、時代的に、仮装してる感じにはならない気もするけど。 ラリってる感じで遊べばいいのかな?」 「私は、ネムリネズミですね。 ハンプティ・ダンプティさせられるよりはずっとましよね。 おっこちて、割れたりするのは難しそうですもの」 レイチェルもくじを引いた。 そして、メルヴィアは。 「メルメル、ウサギさん?」 「そうや、狂ったウサギの三月ウサギさんやで!」 「かわいい! メルメル、三月ウサギさんね!」 「お、思ったよりノリノリやな」 メルヴィアは、バニーガールのような衣装になった。 そうしていると、一行に魔法がかかってしまう。 テーブルの周りについた一行は、 おかしなお茶会を始めた。 「新婚ほやほやの夫婦がルームサービスで注文するサラダはなーんだ?」 「それ、エッチな内容とちゃうん?」 「アリスはそんなこと言わないだろう」 女体化した泰輔に、フランツが言う。 「え、なに、どういう意味?」 「メルメルは知らなくてええ!」 「じゃあ、席を変えようか」 「わかりました……ZZZ」 そんな、お茶会の大騒ぎの中。 時計ウサギのフリューネと、アリスのリネンが走ってきた。 「え、アリスが2人?」 驚くリネンだが。 「2人はいらないよ! 処刑しよう!」 「わー、待ってや!」 アリスの泰輔に斬糸を振りかざしたメルヴィアが襲い掛かる。 「って、三月ウサギやのうて、ヴォーパルバニーとちゃうのん!?」 「ざっくざっくだよー!」 「うわああああああああああああ!」 「それより、席を変えよう」 「いいんですか……ZZZ」 帽子屋のフランツと、ネムリネズミのレイチェルも、 アリスの世界の住人になっており、あまり気にしていなかった。 「急がなくちゃ!」 「待って、フリューネ!」 時計ウサギのフリューネと、アリスのリネンも走っていく。