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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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 第5章 「私ががんばらないともはやどうにもならないかもしれませんね……」

立川 るる(たちかわ・るる)は、
パートナーの守護天使ラピス・ラズリ(らぴす・らずり)を連れて走ってきた。
「大変! 【ざんすか内乱】が終わっちゃう!
 まだ天体観測所全然できてないのに!!
 こうなったら、合体して、神子を決めたその勢いで、
 この遺跡を天体観測所に改築して!」
「るるちゃん……。
 確かにこの【ざんすか内乱】は世界に大きな影響を与える戦いになりそうだけど、
 だからといって、なりふり構わずすぎないかな。
 でも「内乱」って悲しいことだよね、仲間内でケンカするなんて。
 この遺跡は仲直り……合体……するための大事な場所なんだね、きっと」
「その大事な場所をシャンバラに暮らすみんなのために有意義に活用するんだよ!」
「うぅーん、物は言いよ……けほけほ。
 でも変な儀式に使われるよりいいかもね。
 天体観測所ができたら、
 僕しゃんばらさんの絵を描いて入口のホールに飾るよ!」
るるとラピスにお願いされるしゃんばらだったが、
もはや使命は果たしたため、いろいろ投げやりになっていた。
「自分には天体観測所作る力とかはないよ。
 遺跡、こわれちゃってるけど、勝手に天体観測所、作るのはいいんじゃないの?
 あと、良雄が作ったピラミッドがあるんじゃない?」
「ええっ、なんか、適当だよ、しゃんばらちゃん!」
「建国できたら、また会おうねー」
るるが引き止めるが、しゃんばらは消えていった。
合体していた者達が、しゃんばらの消えたあたりから降ってくる。
しゃんばらだいこうやが立ち上がって言う。
「おそらく、建国して現れるしゃんばらは、
 我らの合体して生まれたしゃんばらとは別存在であろう。
 いずれにせよ、またしゃんばらが復活することを願うのである!」
るるとラピスは、壊れた遺跡に、
書き割りで「しゃんばら天体観測所(仮)」と書く。
ラピスは、しゃんばらの絵を、入り口に飾る。
「しゃんばらちゃんの仲直りの思い出をずっと忘れませんように!」
しかし、ラピスは、ものすごく絵がヘタであった。
(が、画伯!!)
るるが心の中で叫ぶ。
「ケンカ売ってるのかざんす!!」
「わー!? なんでー!?」
ざんすかラリアットで、ラピスはお星様になった。
「あーあ、せっかくいいこと言ってたのに」
それを見てつぁんだは言う。
そして、ざんすかラリアットの衝撃で、遺跡はつぶれ、
「しゃんばら天体観測所(仮)」の看板としゃんばらの絵が斜めになるのだった。
るるは、言う。
「ダメだこりゃー、次いってみよー」
全員ずっこけるのであった。
  
  
  
その後、
ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)との遺跡までの道中の会話で、
「えっとー……た、確かにドリルは大切ですよね!
 『かんじドリル』とか『けいさんドリル』とかっ!」
と聞いていたため、ひらにぃは、漢字・計算ドリルが好きになり、
「ひらにぃ式ドリル」がヒラニプラで出版されることになった。
「ドリル、スキ」
「今回もえらいことになってましたが、
 ひらにぃさんに喜んでもらえてよかったです!」
ひらにぃに、ソアは笑顔で言うのだった。

「ねー、これ飼っても良い?」
「やめるですよー、
 地祇は飼うものではなく、崇めるものですよー」
水神 クタアト(すいじん・くたあと)は、その辺にいた地祇を捕まえて言う。
プリムローズ・アレックス(ぷりむろーず・あれっくす)はお説教する。
「地祇を拾った?
 ペットじゃないんですから。
 ……確かにそこら中に居ますし、簡単に拾えますけど。
 契約するならちゃんと面倒は見てくださいね」
  
  
  
そして。
 
「キマクが、キマクがぐちゃぐちゃになってしまうだよー!!」
「ヴァイシャリーは滅亡しないけどこのままじゃ大惨事になってしまいますわー!!」
スフィアのことを感じて、パニックになるきまくとヴぁいしゃりーがいた。
「地祇は自分の土地が滅びても死なないけど、争いはいやじゃた」
じゃたは言う。
「こうなったら、なんとかしてくるざんす!!」
ざんすかは、神子ホワイト・カラー(ほわいと・からー)に詰め寄る。
その横で、つぁんだは、ホワイトに賄賂を渡そうとしていた。
「シャンバラ女王にツァンダの町を優遇するように言ってくれない?」
ツァンダの町への嫌な予感がなくなったので自己中心的行動に走るのであった。
「この状況で何言ってやがるざんす!
 ホワイトはイルミン生なんだから、ザンスカールのために働くざんす!」
「そっちこそ、何言ってるんだよ!
 ツァンダの町が新しいシャンバラ王国の中心になるのに決まってるだろ!」
ざんすかとつぁんだがもめはじめて、しゃんばらだいこうやがブチ切れる。
「元はといえばこの『ざんすか内乱』も、全部、おまえらのせいであろう!!」
「どうして『ざんすか内乱』ざんす!! それだとミーが悪いみたいざんす!!」
「ええい、やかましいのだよ!!」
「おめえら、キマクが滅んじまうっていってるのにー!」
「ヴァイシャリーのことも考えてくださいませ!」
「ドリル、スキ、オマエ、コロス」
「フフフフフ。こうしている間にシャンバラは闇に飲まれるのさ……」
「みんなたのしそうだねー」
「がるるるるるるじゃた」
「え? え? じゃたさん? わああああああああああああああああ!?」
ケンカを始める地祇達と、
空腹で周りのものが食べ物にしか見えなくなり、
エル・ウィンド(える・うぃんど)に襲いかかるじゃたであった。

「私ががんばらないともはやどうにもならないかもしれませんね……」
決意するホワイトであった。

担当マスターより

▼担当マスター

森水鷲葉

▼マスターコメント

ご参加ありがとうございました。

今回、下記のPCさんに称号をお贈りいたしました。

【神子】SFL0000601 ホワイト・カラーさん

最後までご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
私信をくださった方、どうもありがとうございます。
個別のお返事はできませんが、こちらでお礼と代えさせていただきます。

今後も、何卒よろしくお願いいたします。