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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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【ざんすか内乱】ふっかつのしゃんばら【最終話/全3話】

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 第4章 「フエルワカメも持ち込んでおけば神子がもこもこ増えちゃうかも」

「なにがおこったじゃた……」
ボロボロになったしゃんばらは、死屍累々の遺跡の真ん中でたたずんでいる。
ミューレリア・ラングウェイ(みゅーれりあ・らんぐうぇい)は、
パートナーの黒い猫又ゆる族カカオ・カフェイン(かかお・かふぇいん)を神子にするためにアピールする。
「私は神子立候補者カカオの秘書だぜ!
 もし、カカオが神子になったら、マニフェストを実行するんだぜ!
 ・税金を半減
 ・ちぎや、ちぎと契約した契約者に3000Gを支給する『ちぎ手当て』の実行
 ・各種ちぎのグッズを販売(ちぎドリルやちぎチョコ)、アニメ化
 ・その他にも色んな特典があります!
 これらを約束するんだぜ!」
「ミューがなんかあること無い言ってるにゃ。
 まあ、カカオには関係ないことにゃ。
 お金がなければそんなこと無理にゃ」
「え? 財源はどうするのかって?
 大丈夫、埋蔵金があるからさ、どうにでもなるって!
 大丈夫、大丈夫!」
絶対に詳しいことを言おうとしないミューレリアだった。
「こいつの言うことを聞けば、
 地祇の評価があがるんだ!
 もう、あるこりあに狙われなくてもすむんだ!」
「わたくしのグッズを販売……すばらしいですわ!」
多重人格しゃんばらの、つぁんだとヴぁいしゃりーの人格が、ミューレリアの話を信じそうになる。
「ユー達、何言ってやがるざんす!」
「真面目に神子を選定するのだよ!」
「ドリル、スキ」
「わー、みんな、気持ちをひとつにするだよー」
「巨大な28歳くらいになったじゃたが、
 一人でしゃべってるのは、すごい光景だぜ!」
ミューレリアは言う。
そこに、エル・ウィンド(える・うぃんど)
パートナーの機晶姫ホワイト・カラー(ほわいと・からー)が、
ウィニング・ウィザード・ザ・ニンジャを連れてやってきた。
「シナリオガイドには原則ひとりという言葉があった。
 原則という言葉には暗に例外もあることが含まれている。
 これは面白ければ例外を認めることだと解釈。
 特殊なルール、つまりは設定。
 設定を崩壊させるならウィニング・ウィザード・ザ・ニンジャ。
 魔法忍術・設定崩壊ビームなら原則ひとりというガイドを
 希望者全員にも書き換えることができるはず!
 でもまこんな裏技は仮に認められても1回限りだよな〜。
 そもそも認められる気がしないけど。
 まあダメ元でニンジャ君、やるだけやってみて。
 成功したら英雄だよ、ヒーローだよ〜。
 きっと来年のバレンタインデーはチョコレートいっぱい貰えると思うよ! 思うよ!」
「本来ひとりしかなれない神子を増やすには地祇達のやる気も必要?
 合体の儀式の際にSPリチャージしましょう。
 ついでにフエルワカメも持ち込んでおけば神子がもこもこ増えちゃうかも。
 しゃんばらや神子が磯臭くなるかもしれませんけど気にしたら負けですね♪」
エルはウィニングをけしかけ、ホワイトはフエルワケメをしゃんばらに混ぜようとする。
「ウィニイイイイイイイイイイイイイイイング!
 これで、俺もモテモテになれるぜええええええええええ!!」
ウィニングは、設定崩壊ビームを放つ。

ズィーベン・ズューデン(ずぃーべん・ずゅーでん)は言う。
「というか、神子と見せかけて「ネ申子」が大量に出そうだよね」
「うわあああああああああ!?」
「ネ申子です! ネ申子が大発生しています!」
エルとホワイトは驚く。

設定崩壊ビームとフエルワカメのせいで、ズィーベンの予想通り、「ネ申子」が大発生、
神子希望者は全員「ネ申子」になった。

国頭 武尊(くにがみ・たける)はしゃんばらに頼む。
「儀式を守ってやったんだから、うちのLCを神子にするか、
 ギャルのパンティーおーくれ!!」
「じゃあ、ギャルのパンティーね」
「うおおおおおお!?
 こ、これは、ワレンティヌスの!?
 ホワイトチョコゲットだぜ!」
しゃんばらにパンティーをもらった武尊であった。
葉月 ショウ(はづき・しょう)はたずねる。
「この遺跡のチャートってまさかグラシナ掲示板の人生ゲーム募集スレ見て思いついたとか?
 あと英霊って神子になれるのか?
 英霊って地球人だよな一応」
パートナーの精霊ラグナ・ウインドリィ(らぐな・ういんどりぃ)は、地祇は女の子がたくさんいるのに浮かれていた。
「多数のお嬢さん達の中に少数の男性陣……ハーレムキタコレ。
 ざんすかの正体が筋骨隆々のヒゲの老人の姿だと知っても気にしない。
 それは過去の事。俺は現代を生きているんだ。
 過去を振り返るのは良いけど、縛られるのは良くないぜ」
ラグナは、しゃんばらの足にしがみついている。
ショウに、しゃんばらは言う。
「グラシナ掲示板の件は違うよ。
 あと、さっきしゃんばらだいこうやも言ってたけど、
 英霊でも魂がパラミタ側だから神子にはなれたんだよ」
風森 望(かぜもり・のぞみ)のパートナーの地祇葦原島 華町(あしはらとう・はなまち)は、
木刀をぶんぶん振り回す。
「葦原島はマホロバ風味でござるが、シャンバラの危機でござる!
 拙者もざんすか殿や、だいこうや殿にご助力するのでござる!
 葦原の地祇の名に恥じぬよう、全身全霊を賭けて、儀式に参加するでござる!
 ハリセンがないので、木刀で突っ込むことになるでござるが、
 ざんすか殿のラリアット程、威力はないので本物の神子なら耐えられるはずでござる!」
「ネ申子」を片っ端から襲う華町だが、ラグナは女の子をかばおうとする。
「待ってくださいお嬢さん……って、ぐはあっ!?」
しかし、ラグナも「ネ申子」になっており、華町に殴られ、しかし女性なので反撃できない。
「これこそが、
 外見をロリショタ化して生存戦略を勝ち残ってきた地祇の実力にござる!」
華町はラグナや周りの「ネ申子」に襲いかかる。
白熊のゆる族雪国 ベア(ゆきぐに・べあ)は、
パートナーのソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)にたずねる。
「そういえば、そもそも、神子ってなんなんだ?
 ご主人、知ってるか?」
「もう、ベアったら!
 今まで知らないで参加してたんですか?
 神子というのは、
 シャンバラ女王アムリアナ・シュヴァーラを復活させるために必要と言われている人達のことです。
 神子はかつて女王の封印を託された人物で、
 女王復活に協力する神子が多いほど、女王は強力な力を持って復活できるそうです。
 女王と神子の力があれば、闇龍を封印することもできるみたいですよっ!」
「おお、露骨な説明台詞ありがとうなご主人!
 なんだかすごくわかりやすかったぜ!
 なるほどなー。でも、俺様は『ネ申子』だったみたいだぜ」
ベアは、「ネ申子」と書かれた名札をソアに見せる。
「え、じゃあ、神子って……」

ソアが周囲を見回すと、しゃんばらが、ホワイト・カラー(ほわいと・からー)の前に立っていた。
「力押しで神子を増やそうとするなど、ある意味一番すさまじいのである。
 そのような常識を打ち破る者こそが神子にふさわしいかもしれん」
しゃんばらは、ホワイトに力を注ぎ込む。
ホワイトの名のとおり、白い光が包み込んだ。

「私が、神子ですか?」
ホワイトの肩を、レイス・アデレイド(れいす・あでれいど)が叩く。
「頑張れよ? これから、おもちゃになって弄られるんだな」
魔道書祝詞 アマテラス(のりと・あまてらす)は、
ウィニングのビームが成功したため、柏餅を渡す。
「よくやったのじゃ。
 接吻してやろう」
「ウィニイイイイイイイング!?」
アマテラスは妖艶な笑みを浮かべてウィニングにキスした。
「さて、というわけで、
 神子が誕生したのなら親がいてもよいはず。
 わらわが『神親』になってみようかの。
 大量に発生した『ネ申子』も、すべて、わらわの子じゃ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
そこに、再び、ジャック・フォース(じゃっく・ふぉーす)が突っ込んできた。
「機晶姫は優遇種族だろ!
 許さねえぜー!!」
ホワイトごと自爆しようとするジャックだが、
とっさにホワイトはウィニングを盾にしてよけた。
「忍法、身代わりの術です」
「ウィニイイイイイイイイイイイイイング!?」
「うわあああああああああ!?」
ジャックとウィニングは爆発した。
「そういえば、おまえ、種族何?」
「シャンバラ人だぜえええええ。まったく誰も気にしてないけどな!!」
「じゃあ、マイナー種族仲間だ!」
そんな会話をしつつ、ジャックとウィニングはお星様になった。

そこに、小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)と、
パートナーのヴァルキリーコハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)がやってきて、ホワイトに言う。
「神子が美羽ちゃんファンクラブに入る。
 で、美羽ちゃんファンクラブが旧シャンバラ宮殿でアムリアナ女王を復活させる。
 そしてさらに、復活したアムリアナ女王と美羽ちゃんファンクラブの力で闇龍を封印する!
 これでシャンバラの危機が乗り越えられるはずなの!
 『美羽ちゃんファンクラブ』に入って砕音先生の味方になって!」
「『美羽ちゃんファンクラブ』って……。
 砕音先生は、以前会った時、こんなことを言ってたんだ。
 『もうすぐ、あと一月か二月しないうちにアトラスの傷跡周辺に、
  古王国時代のシャンバラ宮殿が復活するはずだ。
  その旧シャンバラ宮殿に神子が集まって儀式を行なう事で、
  シャンバラ女王アムリアナ・シュヴァーラ陛下は復活する。
  その後、神子には、女王の魂を封じていたその力で、
  闇龍を封印する女王を手伝ってもらいたいんだ』
 ……って」
コハクは美羽にツッコミを入れつつ、以前、砕音に聞いたことを伝える。
「コハク、『美羽ちゃんファンクラブに入ることも神子の使命』
 って言った方がきっとわかりやすいわよ!」
「そ、そうかなあ……」
そんな漫才をする美羽とコハクだったが。
「それが、私の使命なのですね……」
ホワイトはコハクの話にうなずいたのだった。

「そんなことより神子の使命はカレーになることデース!」
「きゃあああああああああああああ!?」
ホワイトは、アーサー・レイス(あーさー・れいす)にカレー風呂に入れられた。