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古代兵器の作り方

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古代兵器の作り方

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 事情を聞きながら歩いて数分。五人は事の概要を把握し、そして今和輝が向かっている目的地を知った。
「まだいればの話だが、此処を曲がれば目的地に到着するぞ」
 和輝の言葉に頷いた五人の表情は、数分前とは訳が違う。巻き込まれた真剣さではなく、協力することを決意したそれ。和輝の後に続き廊下の角を曲がった彼等の眼下には、見るも無惨なショッピングモールの広場が映っていた。そしてその中央付近――噴水の近くでは、ある一ヶ所に群がる人々の姿が見てとれる。彼等は足を止める事なく、停止しているエスカレーターを下っていった。
「駄目、ダリルに繋がらない……………」
「体力の消耗が早すぎて回復速度が追い付いてないよ……………」
 何度も何度も携帯をかけながら、焦りの色を隠せないでいるルカルカ。隣ではセラエノ断章、ミシェル、綾瀬、北都、グラキエスが回復魔法を唱えている。
「クラウン!? 何があった!」
「あれが………ウォウルって人か」
「ライオルド! あたしも手伝ってくる!」
 慌てて駆け寄る和輝とエイミル。二人から数歩離れた位置で、今来た四人がその様子を見守っている。
「酷いな………なんだってこんな事に……」
「これも――機晶姫の仕業かの……」
「ご自分のパートナーさんをこんな――………」
 と、真司がそこで、ある物音に気付く。その場の全員が気付かなかった、否、気付けなかった物音に。
「待てよ………なんかあっちの壁から、変な音が聞こえるぞ…………?」
「その様な事、あるはずが――!? 本当じゃ、何やら聞こえるぞ!」
「こんなときに…………!」
「託さん!」
「うん! 行こう!」
 真司の言葉をきっかけに、彼等は動きを見せた。始めに気付いた真司とアニマは彼等の前に躍り出て、ライオルドは今来た道を戻り二階へ。託とルイは真司とアニマの隣へ並ぶ。それに倣って各自、自分のやるべき事を考え、それぞれのポジションを決めて臨戦体勢を取った。
「グラキエスよ、皆のものよ……………我等が此処を、何としても死守しよう」
「必ずウォウルさんを、助けてあげてください!」
 ゴルガイス、佑一が呟いた。
「ウォウルさん、しっかりしてよ…………ちゃんと生きて、此処からでよう?」
「死なれては困りますの。それは断じて――許しませんわ!」
 北都、綾瀬が力強く声を発し、更に回復魔法をかけ続ける。