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爆弾と危険なお空の旅!

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爆弾と危険なお空の旅!

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 3Fの廊下では、鏖殺寺院達が集まり大騒ぎを始めていた。
 その混乱に乗じて、学生達が鏖殺寺院達に対峙し始める。
「隠れる必要も無かったかなあ」
 鳴神 裁(なるかみ・さい)は、物部 九十九(もののべ・つくも)を憑依させることで、九十九の隠れ身で隠密行動をしていた。
「ひとまず静かな場所に一人……居た!」
 鏖殺寺院が一人離れたところに居たのを見計らって、裁は逮捕術であっという間に拘束する。
「ちっ……こうも簡単につかまるなんてな」
 ツバを吐きながら鏖殺寺院はつぶやいた。
「手荒なことはしないよ〜、だから爆弾の位置を教えてくれないかな〜」
「このままだとお前達も爆風に巻き込まれることになるぞ」
 天城 一輝(あまぎ・いっき)が裁の横で言った。
「やなこった」
「アリス〜」
 素っ気なく答える。だが、裁はアリス・セカンドカラー(ありす・せかんどからー)を明るい声で呼んだ。
 その声に、少し離れたところからアリスが歩いてきた。
「どうやら、だめだったみたいね〜」
「うん。だからアリスにまかせるよ☆」
 アリスはそれを聞くと、布袋がはがされた鏖殺寺院の顔を見た。
「ねえ〜、ありすの質問に答えたらそれ、ほどいてあげてもいいのよ?」
 アリスは鏖殺寺院にくくりつけられたロープを指さした。
「ふん、どうせ仲間が助けてくれるさ」
「あら、強気ね。そうね、正直におしえてくれたらご褒美をあ・げ・る☆」
 アリスは鏖殺寺院の髪をなでながら優しい声を上げた。
 鏖殺寺院はあっさりと、3階と2階の爆弾位置を教えた。
「うーん……爆弾の場所が多いですね」
 裁の魔鎧となった状態で、ドール・ゴールド(どーる・ごーるど)は不安そうに言った。
「ふん、まあ俺がひとまず3階の爆弾は何とかしよう。2階のはどうする?」
「あ、それなら大丈夫だよ! ねっ、ドール!」
「ええ、すでに2階の爆弾の位置はトマスさんに伝えてますから」
 裁は笑顔で一輝の質問に答えた。
「頼もしいかぎりだな」
 一輝は、その答えを聞きながら手始めに近くにあった爆弾を解体し始める。
「わあ、すごい! 手慣れてますね!」
 驚いたのは裁、いや裁と同じ精神を持った九十九だった。
 一輝ははんだ付けセットを素早く、取り出すと爆弾を解体をあっという間に終わらせた。
「……これは一見、赤か白の線を引けば良い用に見えるが違う」
「機晶石を負荷(オーバーロード)させてだめにしたほうが早いな」
 一輝は、ライトニングブラストを放ち、爆弾の機晶石を壊した。
 無事に爆弾は止める事が出来たようだった。
「さて、次行くか。ったく、たまたま爆弾解除の装備を持ってたから良かったな」
「あ、まってよ! ボクも手伝うよ〜☆」
 一輝の後ろを裁は追いかけ、手伝った。