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リアクション
――、、、
「レイラ、そのスティレットって子の容姿、能力、対策、ありったけの情報を教えてくれ」
紫月 唯斗(しづき・ゆいと)が問う。
レイラが答える。
「あの子の能力はいわゆるSP能力。《サイコキネシス》などはあなたのあなたも知っているはず。
だけどあのこの能力はあなたたちのものより遥かに弱い。能力を開発することによってある程度までは伸びたけど、結局は“こどもの腕力で出来る程度”だった」
「だった?」
「そう。けど、それでは兵器としての活用に意味は無い。軍はどんなことをしてもスティレットを兵器の領域まで高める必要があった。だからワタシは脳波をトレースする操作端末のシステムを利用してあの子の力を強化したように見せかけた。
“能力を増幅するシステムを作り、更にそれを携帯できるサイズまで縮小させた。”
初めは、ロボットに積み込むスティレット専用の強化システムとして。それを独自で小型化させてあの子に身につけさせた」
「……それでスティレットの能力は強化されたようにみえる。だが実際は」
「実際はそこまで強くはない。あの子の“髪飾り”を取り上げればあなた達には抵抗できなくなる。我がままなあの子から取り上げられればの話だけれど」
後にこの話はレイラの口からアリサに語られ、αネットにて契約者に共有される。
結果ここでつながる契約者たちは内在的な裏切り者に変わった。
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