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リアクション
「雅羅、こんなのはどうかしら?」
白波 理沙(しらなみ・りさ)と雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)は、結婚式場でドレスを選んでいた。
「これも似合いそうね。いろいろ試してみない?」
今回、理沙に模擬結婚式に誘われた雅羅は、すぐにその提案を受け入れた。
雅羅のことが好きな理沙は、それだけでも嬉しかった。
だが、結婚を強要していると思われないかと心配して、理沙はパートナーの美麗・ハーヴェル(めいりー・はーう゛ぇる)とノア・リヴァル(のあ・りう゛ぁる)も連れてきたのだ。
「あら、いいですわね♪ 雅羅様の花嫁衣装を来ているところはわたくしも見てみたいですわ」
と、美麗たちも喜んで理沙の案に乗ってくれていた。
「それでは、ドレスの着替えをお手伝いさせて頂きますね」
美麗は、理沙のドレスの着替えを手伝った。
まず理沙が選んだのは、マーメイドラインのドレスだ。
「どうかしら?」
着替え終えた理沙の姿を見て、ノアが歓声をあげた。
「わあ、似合ってます!」
「体にフィットしていて、歩く姿が綺麗に見えますわね」
理沙のドレス姿に、ノアと美麗が口々に褒め合う。
「ウェディングドレスを着るなんて、普段できませんものね。素敵ですわ♪」
「本当ですね……」
どこか上の空なノア。
ノアは、いつか自分もこんなドレスを着て花嫁になれたら……と想像しながら、理沙の姿を見ていた。
「着てみたけど……ど、どうかしら」
プリンセスラインのビスチェドレスを着た雅羅が、試着室から現れた。
先ほどまで突然ドレスが破れてしまったりとトラブルに見舞われていた雅羅だったが、こちらのドレスは綺麗に着付けられている。
「まあ……! とても似合っていますわ」
褒める美麗の横で、理沙は雅羅のドレス姿に思わず見とれていた。
雅羅の着たドレスは、胸のラインとくびれが強調されて似合っている。
「どうしたの?」
不思議そうに雅羅が訊ねる。
「雅羅のウェディングドレス、見たかったんだ」
「それなら、私だって見たかったわよ。あんまりウェディングドレス着るのを見られる機会ってないでしょ」
理沙と雅羅が盛り上がっている横で、ノアが楽しそうにドレスを見ている。
「ふふっ、こういうイベントって好きなんですよね。いつか私も誰かと参加してみたいです」
ノアは、どんなデザインのドレスが似合うかな……と、想像しながらドレスを見ていく。
「あ、これ理沙に似合いそう。着てみませんか?」
そう言ってノアが理沙に見せたのは、トレーンの長いAラインのドレスだった。
「本当、似合いそう。着てみたところが見たいわ」
雅羅に積極的に勧められて、理沙は再度着替えることにした。
「どのドレスも素敵で、目移りしちゃいますよね。あ、このデザインも可愛いです……!」
嬉しそうにドレスを見ているノアの後ろ姿に美麗は微笑んで、着替えの手伝いに入った。
ひとしきり様々なドレスを着て、理沙と雅羅はドレスを決めた。
理沙はノアが選んだドレスを、雅羅は最初に着たプリンセスラインのドレスを選んだ。
「それにしても、結婚か……」
模擬結婚式が始まる直前になって、雅羅がポツリと呟いた。
「私の場合、憧れがないって言ったら嘘になるけど、この不幸に巻き込んでしまう人生は申し訳ないわね」
雅羅は結婚式に憧れているノアの姿を見て、何となく思うところがあったのだろう。
「ふふ、模擬結婚式に誘ってくれてありがとう」
「私の方こそ、雅羅のドレス姿が見られて嬉しいわ」
理沙と雅羅は、気楽に模擬結婚式を楽しんだ。
多少のトラブルはあったものの、理沙にとっても雅羅にとっても良い思い出になったようだった。
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