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まほろば大奥譚 第一回/全四回

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まほろば大奥譚 第一回/全四回
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リアクション


第6章 血判状2

 瑞穂弘道館分校
 マホロバ城下に作られた瑞穂藩の分校である。
 開校以来多くの瑞穂藩の若者が出入りし、その数は日々増えていた。
「そうか、睦姫様はご健勝であられるか……良かった」
 睦姫に面会したという蒼空学園のトライブ・ロックスター(とらいぶ・ろっくすたー)の報告に、瑞穂藩士である現示は安堵したようだ。
「睦姫の様子を見てきてやったんだよ。約束どおり、瑞穂とエリュシオン帝国との関係を教えてもらおうじゃないの」
 王城 綾瀬(おうじょう・あやせ)の脅しともとれる物言いに現示はにやりとした。
「そうだったな。瑞穂藩は近々エリュシオンと手を組む、いや組みたい。だから、必要なんだ」
「何が?」
「鬼鎧だよ」
 現示はいつになく真顔で言う。
「鬼鎧があれば、マホロバは瑞穂の手中同然だからな」
 現示は奪い取った、鬼守人の血に濡れた鬼鎧を見上げて誓う。
「そのために睦姫様は将軍家へ嫁がれた。瑞穂のために全てを犠牲にされたんだ。だから俺たちは、命に変えても鬼鎧を集めなくては……!」
 彼は首飾りのロザリオを自分の着物越しに掴んだ。

卍卍卍


 いつしかマホロバの城は、人を喰らう鬼の出る城という噂が流れてた。
 それが誠か否か、まだ誰も知る術は無かった。
 瑞穂藩は鬼鎧捜索のためにか他にも何か企てているのか、徐々に若い藩士が結集しているという。
 人々が争い急ぐ中、大奥の庭では紅葉がまるで血を吸ったかのように赤く色づいていた。

担当マスターより

▼担当マスター

舞瑠

▼マスターコメント

 みなさま、はじめまして。「かの」と申します。
 まず、リアクション公開が遅くなってしまったことをお詫びいたします。
 舞瑠マスターが急病のため、第一回を代筆させていただいております。
 以降、最終回まで私が担当いたしますので、よろしくお願いいたします。

 さて大奥シナリオですが、ハーレムなので。恋愛ジャンルですので。
 ちょっと大人向けにしています。
 そういうの得意! と、いう方は良いのですが、
 とくに大奥に入った方はそれなりの覚悟をしてこられてると思うけど、
「そんなつもりじゃなかったのに……」ってならないようにしてくださいね。
「マスター空気読め」とか「マスターにおまかせします☆」というアクションは、
アクション(行動)とみなしませんので、キャラクターの意思表示や目標をはっきり
させてください。よろしくお願いいたします。

 また今回「ダブルアクション」を多く感じました。
 たくさんやりたいことがあるかと思いますが、一つの行動に絞ってよく整理して書きましょう。
 一回のアクションで複数の行動をしようとしたり、MCとLCがまったく別の行動を取っていると、「何でもやろうとして何も出来ない」状態になってしまいますのでご注意くださいね。
 MCとLCは地球とパラミタを結ぶパートナーです。
 互いによりよい協力関係を築いていってください。

「グループアクション」は他のキャラクターと複数で協力してアクションを行うことですが、目的欄に【】でグループ名が書かれていなかったり、相手のアクションにそのような記述がない場合は失敗扱いとなります。
 詳しくはマニュアルにあります「マスターシナリオ講座」をご参照ください。
 
 それと、大奥の内部は基本的には男子禁制です。
 特定の役職・職業以外の男性キャラクターが入る場合は工夫が必要です。頑張ってくださいね。
 ちなみに、今回大奥入りした方はもれなく血判状を押してますので、次回のアクションのご参考までに。

 さて、次回も大奥で一波乱おこりそうです。
 瑞穂藩士の不穏な動きもあり、鬼鎧も奪われたままです。
 みなさんの積極的なアクションお待ちしています。
 それでは、またお会いいたしましょう。

※マスターからのお願い
 パートナーと一緒にシナリオ参加していて、アクション記入欄字数のあまっている方は、それぞれMC、LCの名前を書いていただけると、アクション処理がしやすくなるので助かります。
 次回ご参加いただけましたら、お手数ですがご協力お願いします。

【NPC一覧】
鬼城貞継(きじょうさだつぐ)……マホロバ将軍
房姫(ふさひめ)……葦原藩姫
睦姫(ちかひめ)……瑞穂藩姫

ハイナ・ウィルソン……葦原明倫館総奉行(=校長)。房姫のパートナー
ティファニー・ジーン……葦原葦原明倫館・分校長 大奥入り
楠山……老中
御糸……大奥総取締役
ウダ……マホロバ先住民の末裔。頭に角がある

日数谷現示(ひかずやげんじ)……瑞穂藩士
瑞穂弘道館分校……葦原明倫館分校と同じで、マホロバ内作られた瑞穂藩分校

【付録】
●大奥内部構造
マホロバ城……表、中奥、大奥の三つの空間に分かれる。
表は職務など行う公的な場所、中奥は将軍の居住空間、大奥は将軍に仕える女性たちの居住空間
根の口……中奥との通用門
花の実……将軍が大奥で過ごす場所
繭の間……寵愛を望む女官の住まい
広敷……大奥の入口部分で、警備・事務の男性役人の詰所

緑水の間……房姫の部屋
紫光の間……睦姫の部屋

●大奥の身分
大奥取締役(おおおくとりしまりやく)……大奥を取り仕切る女官の最高権力者
御花実(おはなみ)……将軍や姫の世話役。大奥取締役から選ばれた娘たち。将軍はこの中から手をつける。手付けとなったのもは他の女官から嫉妬や皮肉から御花実様と呼ばれる
御繭(おまゆ)……御膳の用意や献上品の管理、対面所の掃除などを担当する。ここから御花実様になる者もいる
御根口(おねくち)……大奥の出入り口である錠の管理を担当

●大奥の男性
役人……警護や事務で広敷にいるが中には入れない(老中や上級官吏は入れる)
警護……大奥周辺や庭を警護するが中には入れない
医者……奥医師として大奥に入って診察を行う
雑用係……上級女官に雇われた使用人。勝手口までで奥には入れない
その他、上級女官の親類や九歳以下の男児は特別に許される

●表、中奥
御従人……将軍の警護など行う親衛隊