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【十二の星の華】空賊よ、星と踊れ-ヨサークサイド-1/3

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【十二の星の華】空賊よ、星と踊れ-ヨサークサイド-1/3

リアクション


chapter.6 5日目・乙女座 


 蜜楽酒家2階にある、大きなテーブル。
 そこには、これまで生徒たちによって説得されたヨサーク空賊団の元団員が集まっていた。その数は13、14人といったところだろうか。その中には料理長のクレッソンやオペレーターのオニオ、船医のセロウリに機関士のカーボス、そして舵取りのレッタスにネギーらの姿もあった。集まった元団員たちの前で、いつもより真剣な表情をしているのは昨日も説得に当たっていた生徒団員の梓だった。梓は悲しそうな目で集まった元団員たちを見渡すと、やがてその口を開いた。
「俺、このままじゃ嫌だな。俺は頭領を応援してるし、協力もしたい。ずっとついていきたいって思ってる。だって、ヨサーク空賊団のあのノリが俺、好きなんだ」
 それから梓は話し出した。最初に船に乗って団員にしてもらったことや、島で一緒にはしゃいだこと、雲の谷で頭領に預けたヘッドホンがそのままなこと。
「ここにいるみんなだって俺みたいに、ううん、たぶん俺以上に、頭領との良い思い出いっぱいあると思う。新人の俺がこんなこと言っても……って思われるかもしれないけど、思い出してほしいなー」
 確かに、梓にもモヤモヤはあった。俺でも、他の団員でもなく、なんでこれからの野望とか大事なことを芸者に話すんだろう、と。もちろん女嫌いが治って、懐が広くなったならそれは嬉しいけれど。むしろ梓が感じたのは逆だった。受け入れるものを狭くしているような、そんな印象。しかし梓はそれでも、ヨサークを信じてついていくと誓ったのだ。
「頭領と話してた女、実は女装した男だったとか、幻を見せていたとか、そういうオチだったりするかも。えーと、だから、なんだろうな、俺が言いたいのって、要するに……」
 上手く言葉をまとめられない梓だったが、最後の一言は力強く言うことが出来た。
「俺も前に別れた時はちょっと変な別れ方しちゃったけど……でも、俺は会いたいし、戻りたいって思う。みんなはそんな気持ち、少しも残ってないのかー?」
 互いに顔を見合わせ、沈黙で会話をする元団員たち。そこに、梓からバトンを受け継ぐようにさけと葛の葉が現れた。葛の葉が、あらかじめ作っておいたチョコをひとつひとつ元団員たちに渡しながら歩いて回る。
「はいはいはい。甘いものは苦手かもしれへんけど、なんか現代やとちょこを男性にあげるのが喜ばれるそうで。わらわとさけから、良かったら受け取っておくれやす」
 綺麗にラッピングされたチョコ、それは少しばかり遅い彼女らなりのバレンタインチョコだった。
「そんな簡単に物事を投げ出していては、女の子にモテませんよ。そりゃあもう、蔑んだ目で見られちゃったりしますわよ。あなた方もそんなのは嫌でしょう?」
 さけはそう前置きしてから、穏やかな声で告げる。
「それは、ヨサーク空賊団で頑張ってたあなた方への、気持ちばかりの品です。チョコだって、一度溶かしたものをまた固めてつくるのですわ。全くの元通りとは行かなくても……もう一度、あなた方の力でヨサーク空賊団を形作ってはいただけませんか?」
手元に置かれたチョコとさけの言葉を受け取り、元団員たちは次第にその表情を変えていった。
「……頭領に、会ってみるか?」
「お頭の様子も、見てみたい」
 ひとり、またひとりとそんな意見が増え始めた中、ぽつりとその声が場に響いた。
「……あれ、その子、ちょっと前まであの芸者さんと同じくらい頭領と仲良くしてた学生の子じゃないか?」
 そう言って指差されたのは他の誰でもない、さけだった。元団員たちの視線が一手に集まる。すると、新たなねじれがまた生まれてしまった。
「俺ら、この子の言うこと聞いて戻っても良いのか?」
 思いもしなかった突然の事態にさけは、不安の色を浮かばせた。「えっ……」と小さく呟く彼女の横で、梓はこの流れを変えようと、そもそものズレを生んでしまった芸者のザクロを探さんと動き出す。階下に目を向けた梓は、じきにその姿を捉えた。
「あの扇……光ってる? なんだアレ、ちょっと怪しい気がする」
 ザクロは、手に持った扇で口元を隠し、笑っているように見えた。梓のところからその表情までは窺い知れない。が、その扇が光っていたことははっきりと視認出来た。
「怪しいってか、アレ、光条兵器……っぽい」
 赤く光るザクロの扇。それはまるで赤信号のように、梓がそれ以上歩を進めることを拒んでいるようにも見えた。

 そのザクロは、桐生 円(きりゅう・まどか)、そしてパートナーのオリヴィア・レベンクロン(おりう゛ぃあ・れべんくろん)たちと酒場の1階で話をしていた。以前ヨサークの情報収集をした際にザクロと接触したことのある円とオリヴィアは、その時の会話からザクロがユーフォリアにこだわりを持っているのではないかと推測していた。そこで円は、単刀直入に聞いてみることにしたのだった。
「そんなに白虎牙に、興味があるのかい?」
 白虎牙。それはユーフォリアが所持している女王器の名前。円はあえてユーフォリアではなく、その言葉を使った。いくら酒場の情報通と言えども、空賊が主な情報源であるならその名前までは知らないはず。この問いに対する反応を、円は見たかった。
「白虎牙……ああ、あの女王器の名前だね。久々に聞いたからすぐにピンと来なかったよ」
 ザクロの返答は、白とも黒ともつかぬものだった。が、少なくとも彼女が以前からそれを知っていたことはそこから読み取れた。
「興味があるというより、女王器ってのはとても大事なものだからねえ」
「……無駄だよ。青龍鱗でわかったんだけど、女王の血縁の者じゃないと効果を発揮しないからね。まったくもってボクらには無用な物さ」
 円は、他の女王器に関することも知っていた。そして女王器の性質の一部についても。
「キミがそれに該当するのだとしたら話は別なんだけどね。そうだとしたら面白そうな話が出来そうだよ」
「ねぇー、オリヴィアたちは楽しめそうなことを探してるだけなのよぉー。だから、もうちょっと詳しく聞かせてほしいのよぉ」
 オリヴィアが、以前のようにまた懐からお金を取り出し、ザクロの前へと置く。テーブルに置かれたそれらをちらりと見たザクロは、その向こう側に見たことのある顔を見つけた。徐々にザクロに向かって近付いてくるその人物は、酒場で情報を集め回っていた真人だった。彼はしばらく酒場を歩き回り、ザクロへと辿り着いたのだった。
「おや、いつぞやの坊やじゃないか。久しぶりだねえ」
 以前にも真人に話しかけられたことのあるザクロは、近寄ってくる彼を見て挨拶をした。
「お久しぶりです。今日はまた気になることがあって、お話に来ました」
「ふふ、言葉遣いが丁寧だね。もっと楽にしても良いんだよ」
「このままで大丈夫です。それよりザクロさん。随分ここが騒がしいですね」
 気軽に接するザクロとは反対に、真人はやや真剣な表情で何かを訴えようとしている。
「酒場だもの、そりゃあ騒がしいさ。坊やもどうだい、一杯」
「いえ、結構です。騒がしさの原因がロスヴァイセ家の襲撃計画だということは、知っていますか?」
「ああ、そのことを聞きに来たのかい。確かにそうみたいだねえ。全く、物騒だよ」
「……どうも、俺には誰かが情報を操作しているように思えてならないんですが。ザクロさん、そういった方に誰か心当たりはありませんか?」
 じっ、と。真人がザクロを見つめる。眼鏡の奥は、鋭い目つきをしているように思えた。
「情報を操作……いやあ、残念だけどちょっと心当たりがないねえ。ただ、空賊たちが女王器を狙ってるってのは聞いたよ。空賊の手に女王器なんてご立派なお宝が渡ったら、どうなっちまうんだろうねえ」
「……何かその言い方は、女王器にとてもこだわりを持っているようにも聞こえますね。執着にも似たような。あれは女王候補が持っていなければ大して意味のないもののはず。もしかして、ザクロさんは、女王候補なのでは?」
 表情は変えず、努めて通常のトーンで声を発する真人。そして円とオリヴィアもまた、会話が中断されたもののその視線はじっとザクロに向けたままだ。
 白虎牙という女王器を以前から知っており、さらにその女王器に対してこだわりを持っている。円や真人らが見つけ出したその事実は、ザクロに本当のことを話させた。と言っても、彼女は別段もったいぶるわけでもなく、至って普通の様子であっけらかんとその正体を晒したのだった。
「賢い子たちだねえ。確かにあたしが女王器を大事に思っているのは、あたしが十二星華のひとりだからだよ。あまりその名前に良いイメージはついていないみたいだけどね」
 そしてザクロは、その言葉を証明するかのように赤く光る扇を取り出して口元をそっと隠した。
「ただ、女王候補だの、女王の資格だのはあたしにとっちゃあまり意味のないことさ。あたしが女王器にこだわっているのは、同じ十二星華のティセラ・リーブラ(てぃせら・りーぶら)に渡したくないっていう、ただそれだけの理由なのさ。あの女は、女王にさせちゃまずいんだよ」
「それはまた……どうして?」
 反射的に聞き返す真人に、ザクロは笑って答える。
「ふふ、なに、坊やたちだってそう思ってるから色々部隊をつくったりしてあの女の即位を阻止しようとしているんだろう?」
「……確かに」
 多くの生徒たちが、十二星華のリーダーであるティセラが女王になることを阻もうとしている。ザクロは、単純に、近い立場なのだということだろうか。
「まぁ、あなたがどんな立場で、どこにつこうとしているかなんてどうでもいいのよねぇー。面白ければオリヴィアたちはそれで。また何か暇が潰せそうなことになったら、よろしくねぇ」
「ボクたちは、暇潰しが出来ればヨサークでも十二星華のおねえさんでも、どっちについてもいいんだ。そっちもボクたちを利用して良いからさ、面白いことが起こりそうな時には呼んでほしいだけなんだ」
 円とオリヴィアはザクロのことを一通り聞くと、そう言い残して帰ろうとする。
「そうそう、これからも仲良く出来そうだし、せっかくだから十二星華としてのおねーさんのお名前、聞いてもよろしいかしらぁ?」
 去り際に投げかけたオリヴィアの問いに、ザクロは小さく扇を振り、軽く緩ませた口からその名を告げた。
【乙女座(ヴァルゴ)のザクロ】。そう呼ばれてた時もあったね」
 ザクロはそのままゆっくり立ち上がり、カウンターへと移動する。残された真人は、その名を小さく反芻していた。

 生徒たちとの会話を終えたザクロがカウンターでお酒を頼もうとしていると、同じカウンターからサルヴァトーレ・リッジョ(さるう゛ぁとーれ・りっじょ)がやって来て、バーテンダーを呼びそのままザクロの近くへと腰掛けた。
「酒場の有名人だと聞いてな。一度会ってみたいと思っていた」
 サルヴァトーレはザクロにもグラスが届いたことを確認してからブランデーに口をつけ、話を切り出した。
「空賊たちから色々な話を集めていると聞いたが、最近何か面白い話はあったか?」
「面白い……かどうかはともかく、一番話題になってるのはやっぱりロスヴァイセ家を襲撃するって話だろうねえ」
 サルヴァトーレの奢った酒をくい、と飲み、ザクロは何度目かとなるその話題を出した。
「それは興味深い話だな。金にもなりそうだ……が、裏工作をした方が、もっと金になりそうだな。たとえば空賊たちを煽り、ロスヴァイセ家を襲撃させた後、悠々と女王器を取りに行く……というような」
「ふふ、あんた、悪い人だねえ」
 乗ってこないまでも、もしかしたらザクロに何か反応くらいは表れるかもしれない、と踏んだサルヴァトーレの読みは外れた。
「なに、ただのたとえ話だ。しかし、そうやって裏で糸を引いている者がいれば、協力したいとは思うがね」
 仕方なく、もう一段深く誘い込むサルヴァトーレ。が、当然ザクロは取り合わない。逆にサルヴァトーレは、ザクロに話の主導権を渡してしまったのかもしれない。
「ふふ、悪い人ってのはそういうことじゃないよ。あんた、さっきのあたしと坊やたちの会話、聞いてたんだろう? なのに遠回しに言葉で囲い込んで、何かを誘ってるのが悪い人って言ったのさ。あたしに何を言わせたかったのかは知らないけどね」
「……これは驚いた。いや、失礼したと言うべきか。不躾な真似をした」
 彼は、盗み聞きがバレないよう自身のパートナーと商売の話をしてカモフラージュをしているつもりだった。が、常に大勢の人に囲まれその相手をしてきたザクロにとって、周りの声や仕草を拾うことはそう難しいことではなかった。サルヴァトーレがお詫びにともう一杯奢ろうとしたところで、そのパートナー、三井 八郎右衛門(みつい・はちろうえもん)も会話に入ってきた。
「申し遅れました。私三井八郎右衛門と申します。越後屋というしがない店をやっております。貴女のような美しい方に店先で三味線なぞ弾いていただければ、私の店も繁盛間違いなしなんですがね」
 手を揉みながら低姿勢でザクロに挨拶を済ませた八郎右衛門は、すぐさま本題へと移った。
「私、ぜひ貴方の手伝いをしたいと思っておりまして。風説の流布から物品の仕入れまで、出来る限りご要望にお答えします。十二星華という目立つ立場の貴女には、陰で動く手足が必要ではございませんか?」
 話を聞いていたことを逆手にとるように、十二星華の話題を出す。
「そう言うと、なんだかあたしが悪役みたいだねえ。ま、元々こんななりしてる上に十二星華って冠がつけば、仕方ないことなのかねえ」
「役柄など、視点によってころころと変わるものだろう。少なくとも俺は、協力する側に立とう」
サルヴァトーレはそう言うと、ザクロに煙の確認をとってから葉巻を取り出し口にくわえた。
「そういや、おとといあたりも協力したいって子が来たけど、あたしはただ十二星華のひとりってだけで、特に何かを成し遂げたいだとか、ましてや女王うんぬんなんて気持ちはないんだけれどねえ」
 協力、という言葉がしっくりこないのか、ザクロは眉を下げて呟くと、サルヴァトーレがくわえた葉巻にライターで点火した。
 顔を背けて煙を吐き、「すまないな」と短く礼を言うサルヴァトーレに、ザクロはライターをしまいながら小さく微笑んだ。
「礼なんていらないさ。あたし、こうやって火をつけるのが好きなんだ」
 煙が、ザクロとサルヴァトーレの周りを包んでいった。



 船着き場、ヨサークの船近辺。
 すっかり日も落ちかけた頃、一条 アリーセ(いちじょう・ありーせ)はパートナーのリリ マル(りり・まる)を引っさげて、堂々とヨサークの前に姿を現した。その格好は確かに女性らしさを感じさせないが、パッと見の性別は見るからに女性である。しかしそんなことを気にした様子もなく、アリーセはヨサークに入団を願い出た。
「ヨサークさん、何やら船を飛ばすのに人手が足りないと風の噂で聞きました。私は教導団の技術科に所属していて、このリリマルは機工士です。これだけでは肩書きが足りないかもしれませんが、まず雇ってエンジ……いや、仕事ぶりを見てもらえれば、役に立つことを証明出来ると思います。だからどうかエンジ……いや、入団させてもらえませんか?」
 ところどころ言葉が詰まっていたのが気になるといえば気になるが、日にち的にも余裕のないヨサークに、そんな細かいところを気にする暇はなかった。当然、アリーセが男であろうと女であろうと臨時団員として迎え入れることにためらいもなかった。
「なんだかよく知らねえが、働いてくれんなら充分だ」
 アリーセが受け入れられるその横で、アタッシュケース型機晶姫のリリは、ヨサークの近くにいたアグリ・ハーヴェスター(あぐり・はーう゛ぇすたー)をじっと見ていた。ケースがコンバインと見つめ合うというのはなかなかにレアな光景かもしれないが、それはさておきリリはアグリに向かって話しかけた。
「自分も将来はアグリさんみたいな立派なコンバインになりたいです」
 もちろん彼にコンバイン願望はない。アリーセに言えと言われたセリフである。彼がこれを言わなくても滞りなく入団は出来たが、駄目押しの印象付けといったところだろうか。そして加えて言うならば、コンバイン願望はないが人型ボディへの憧れはあったようで、変形機能を持つアグリに興味を持っているのは事実だった。
 アリーセ、リリと一旦船に乗り込んだヨサークは、そこに見知った顔を見つけた。雲の谷で決戦前に言葉をかわした、四条 輪廻(しじょう・りんね)だ。いつの間に船に入り込んだのかは分からないが、彼は何やら一生懸命に船の点検を行っていた。と言っても、特に技能を持っているわけではない一般学生に出来る点検はかなり限られていたが。輪廻はヨサークの視線に気付くと、軽く咳払いをしてから挨拶をした。
「んんっ、これは、その、なんだ、アレだ。整備点検を一通りしておいた。まあ問題なく動かせると思う」
 どうやら彼は、前回世話になった分のお返しがしたかったようだ。しかし入団はしない方向らしい。
「俺は組織に属するのが苦手だからな……空賊にはなれん。が、手伝えることがあれば言ってくれ。出来る範囲で助けになるさ」
 ということらしい。ひとりでも多く団員を集めたいヨサークとしては多少肩透かしを食らった感はあるが、無理強いするのも良くないと彼の言い分を素直に認めるのだった。
「点検すまねえな。入団しねえのは残念だが、まあ気が向いたらいつでも入んな」
 ヨサークのそんな言葉を背に受け、去ろうとする輪廻。と、その足がぴたりと止まった。
「……申し訳ないが、ちょっと所用で小型飛空艇がいるんだが、あいにく俺は持っていなくてな。貸していただけるとありがたい。後で必ず返す」
 その所用とは、石化から復活を遂げたユーフォリアに会いに行くというものだったが、さすがにそれを言ってはヨサークも貸してくれないだろうと判断し、とっさに言葉を濁した。
「それなら、蜜楽酒家で普通に貸し出ししてんぞ。次いつ会うか分かんねえし、そっちの方が良いんじゃねえか?」
「……ありがたい」
 なお、今なら期間限定で1時間500Gで貸し出し中とのことらしい。輪廻は財布の中身を確認しつつ、蜜楽酒家に飛空艇のレンタルをしに向かった。

 ロスヴァイセ家襲撃まであと2日。
 新生ヨサーク空賊団、現在9人(アタッシュケース含む)。