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黒毛猪の極上カレー

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黒毛猪の極上カレー

リアクション


終章 カレー少女は今日も……

「いらっしゃ〜い」
 カリー大和田の扉が開き、一人の生徒が現れる。あの日、依頼を受けてくれた生徒だ。
「親父さん、中辛カレー一つね!」
「あいよっ!」
 満面の笑みで答える大和田。
 あの日以来、ここの店には顔を出す生徒が増えた。カレー好きが、増えたのだ。
 そして、この店に顔を出した生徒は必ず――
「つ、綴ちゃん!?」
 カウンターの奥に座る綴を見て驚くのだ。
「ど、どうしてココに?」
「実は……一回は成仏したんだけど、天国に向かってる途中で、みんなが作ってくれたカレーに無限の可能性を感じたのよ。そしたら、未練が残っちゃって、結局成仏できなかったってわけ」
「そ、そうなんだ……」
「それに――」
「え?」
「あの最後に食べたカレー! あんな物食べたら、誰だって死んでも死に切れないわよ!」
 実はあの後――オルフェリスのカレーを食べた生徒達は、もれなく全員が『寒気、吐き気、頭痛、腹痛、嘔吐、眩暈、手足の痺れ、肩こり、骨折……etc』を訴えたのだった。
「幽霊の私でも具合が悪くなる代物だったのよ!? そりゃ、未練だって残るわよ!」
 呆れた顔を浮かべてみせる綴。
 だが、この世に戻ってこれた嬉しさで、すぐに口が緩んでしまった。
「はい、二人ともお待たせ。中辛カレーと、黒毛猪もどきカレーだよ」
「来た来た♪ それじゃ、一緒に食べよっか?」
 ニコリと微笑んでスプーンを取る綴。
 彼女は今日も――
「「いただきま〜す!」」
 彼女は今日も、カレー人生を生きている。

担当マスターより

▼担当マスター

みかん箱

▼マスターコメント

どうも! カルーア・長谷川です。
「誰だテメェ!? みかん箱MSじゃねぇのかよ!?」
という方も多々いらっしゃると思いますが……実はみかん箱MSが諸事情により、リアクション執筆が困難らしく、急遽ではございますが自分が代筆させていただきました。まことに申し訳ございません。

さて、今回のリアクションですが、正直に言いますと……文字数制限の都合上、泣く泣くカットとなったアクションがいくつかございます。
どういったアクションかと言いますと――【狩りにも出たけど、料理も作るよ!】といったアクションです。まぁ、アクションが多岐に渡ってるアクションですね。
そういったアクションは、文字数制限の都合上&平等判定の名の下に、どちらか一方のアクションを採用させていただきました(でもでも、何とか入らないかと試行錯誤はしたんです! したけど、文字数制限には勝てませんでした……あと、締め切り)。
憎い! 文字数制限の野郎が憎い!! あと、自分の実力不足も憎い!!

ですが、カットとなったアクションも楽しく読ませていただきました。
ていうか、みなさん凄く気合が入ってましたねwかなりの量のアクションを考えてきている人が多かったです。
読んでるだけで、テンションがあがるようなアクションばっかりでした!
執筆してて、そろそろ新作発売の某巨獣狩りゲームを思い出したのは内緒です!

こんな素晴らしいアクションとPL様に恵まれて、幸せなシナリオだなぁっと思いました。
自分も、これぐらい良いシナリオを書けるよう努力します!

長くなりましたが、みなさま本当にお疲れ様でした!
また、どこかでお会いしましょう!

※11月15日 一部修正を加え、リアクションを再提出しました。

▼マスター個別コメント