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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

リアクション

12)


小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)は、
高原 瀬蓮(たかはら・せれん)と、
アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)とともに、
宮殿都市アディティラーヤを観光を楽しみ、
自分がオーナーであるグランマート 宮殿都市アディティラーヤ店に案内する。
グランマート 宮殿都市アディティラーヤ店は、
コンビニでありながら、半分はファーストフード店になっており、
店で買った物がすぐ食べられるようになっているのだ。

「二人とものどかわいたでしょ?
ちょっと休憩しよう」
「へえ、美羽ちゃんのお店かあ」
「楽しみだね」
そう、瀬蓮とアイリスがうなずくが。

お店はちょうど混雑しており、
大騒ぎになっていた。
「ごめん、ちょっとヘルプに入って来るね!」
「あ、じゃあ、瀬蓮も手伝うよ!」
「うん、お願い!」
美羽と、瀬蓮が、バックルームに入っていく。

グランマート 宮殿都市アディティラーヤ店には、
もうひとつ、大きな特徴がある。

「いらっしゃいませー!」
「い、いらっしゃいませ……」
「瀬蓮ちゃん、もっと元気よく声出して!」
「で、でも、この制服、ちょっと恥ずかしいよ……」
この店の特徴は、制服が超ミニスカートということである。

美羽は、普段から超ミニスカートを愛用しているが、
瀬蓮は、こんな服装をすることは珍しい。

「大丈夫、よく似合ってるよ、瀬蓮ちゃん。
ね、アイリス?」
「うん、かわいいよ、瀬蓮」
「そ、そうかなあ」
美羽とアイリスに言われ、瀬蓮は、恥ずかしがりながらも、
接客を始めた。

「ほらほら、瀬蓮ちゃん。
せっかくだから、
アイリスにハンバーガーセットを出してあげて!
ハンバーガーとポテトとシェイクのセットだよ」
「うん、わかった」
そう言って、用意しようとする瀬蓮だが、
天然で世間知らずなため、ドジッ娘な一面を見せてしまう。

「きゃー、瀬蓮ちゃん!
ハンバーガーのパテが焦げてるよ!」
「えっ、どうしよう、きゃああああああああああああああ!?」
慌てた瀬蓮は、さらに、シェイクを機械から吹き出させてしまった。
「だ、大丈夫、瀬蓮ちゃん!?」
「うん、大丈夫……あ、ポテトは?」
「たしか、さっき揚げてたよね……うっ!?」
「きゃあああ、こっちも揚げすぎになってるよー!?」

「ふええ、ごめんね、アイリス……」
瀬蓮が、涙目になって謝るが。
「大丈夫、瀬蓮が僕のために心を込めて作ってくれたものだからね。
とっても美味しいよ。
どうもありがとう」
アイリスは、お礼を言い、笑って全部食べてくれた。

「よかったね」
「うん!」
美羽と瀬蓮は笑顔で目くばせしあったのだった。