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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

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アーリー・サマー・ニルヴァーナ

リアクション

17)


如月 和馬(きさらぎ・かずま)は、
アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)と、
パートナーの高原 瀬蓮(たかはら・せれん)を誘って、
デスティニーCにやってきた。

アイリスとは2人でデートという関係ではないので、
瀬蓮のことも誘ったのであった。

また、パラ実校長にアイリスを誘ったこともあって、
その礼もしたい、という口実もある。

和馬は、アイリスと瀬蓮と3人で、
観覧車に乗り、
密室になるのを利用して、
距離を接近させ、
先日の校長人事の話をする。

「校長人事に参戦してくれてありがとう。
パラ実はもともと先のエリュシオンとの戦争時から帝国に占拠された経緯があるからな。
エリュシオン関係者も多くいる。
恐竜騎士団のオレもその一人だ。
エリュシオンでも一目置かれるアイリスが校長や教頭になれば、
日頃からアイリスが力を注いでいる、
エリュシオンとシャンバラの友好にまた一歩近付くだろう」

和馬の、政治的な意図を含んだ話に対し、
アイリスはあくまでクールに答える。
「僕にできることがあるのなら、それをやるだけのことさ」
「瀬蓮も、難しいことはわからないけど、
シャンバラとエリュシオンが仲良くなれるならうれしいな」
瀬蓮も、微笑を浮かべる。

その後は、普通にデスティニーCを3人で回る。
和馬は、なるべく瀬蓮にも親切に接して、
好感を持たれようと考えていた。

そして、ジェットコースターで、
アイリスが悲鳴を上げるのかどうか知りたいと思っていた和馬だが。
龍騎士であるアイリスは、飛行などにも慣れており、
全然平気な顔をしていた。
「きゃあああああああああああああ」
瀬蓮の方は、普通の女の子らしく、悲鳴を上げていたが。



「ところで、また、手合せを願いたいんだが」
「いいだろう。期待しているよ」
最後に、和馬から、また剣の稽古を申し込まれ、
アイリスは、それを受け入れる。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
和馬が、愛情が強ければ強いほど効果を発揮する、シャイニングラブを使う。
「ほう」
アイリスは目を細める。

「かなり腕をあげたね。だが、まだまだだ!」
アイリスは、和馬の剣を一撃で弾き飛ばす。

「やはり、さすがというべきだな、アイリス」
和馬は、剣を拾って、アイリスに礼を言った。
「今日はつきあってくれてありがとう」
「こちらこそ」
アイリスも、そう、答え。
「どうもありがとう」
瀬蓮も礼を言ったのだった。