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世界を再起する方法(第1回/全3回)

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世界を再起する方法(第1回/全3回)

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 空京にオリヴィエ博士に会いに行こう! という小鳥遊美羽の提案で、コハクへの襲撃を懸念し、護衛につこうと思う者達も、それに同行することになった。

「移動、とはな……」
 カイル アモール(かいる・あもーる)は、ちっ、と舌打ちを漏らした。
 コハクが襲撃される可能性があるなら、迎え撃つ為の罠を仕掛けようと思っていたのだが、特定位置に留まらないのであれば無意味だ。
 それでも、コハクを護衛することに変わりはない。
 道中、ルートの少し先を行って敵襲を読むか、しんがりを歩いて、敵襲が待って反応をするか……。
「後、だな。周りはどうでもいい。護衛対象さえ護れれば」
 味方を巻き込むことに、ためらいはなかった。
 まあ、どうなるかは実際に敵襲があってからの話だ。


「それにしても、何者だったのか、あの女は……?」
 サルファもどき、というか、その名を気に入って、名乗るつもりでいたようだから、もどきを付けずにサルファと呼んでいいのかもしれない。
 橘 恭司(たちばな・きょうじ)は、赤毛の女が襲撃してきた時のことを思い出していた。
 全く同じ容姿をしていた。性格は少し、違っていたような気もするが。
「まあ、はっきりしてることがひとつあるぜ!」
 鈴木 周(すずき・しゅう)がそう言ったので、恭司は頷いた。
「ええ。相手が何者だろうと、コハクを護るということに変わりありません」
「や、違う違う」
 まあそれもありだけど、と、周は人差し指を振る。
「コハクって美人とか可愛い子に縁のある奴だよな〜」
 ガツ!
「痛ぇ! レミ、突然出て来て無言で足を踏むな! 怖ぇから! 冗談だっつーの!」
 別にコハクから天然のフェロモンでも出てるんだろうかとか美人が寄って来る秘訣をコハクに教えて欲しいとか言ってるわけじゃいてえええええ!
 という叫びを背後に、よろしくやってください、と、恭司は周とパートナーの剣の花嫁、レミ・フラットパイン(れみ・ふらっとぱいん)の側を後にした。

「よう、コハク。聞いたぜ、襲われたんだって? 大変だったな」
 噂を聞いたラルク・クローディス(らるく・くろーでぃす)が、コハクを訪ねた。
 また厄介事に巻き込まれているらしい。
 ならば助けに行かないと、と思ったから来た。
 縁、というやつだし、友情、というやつだ。
「今回も護ってやんよ。……ま、必要ねぇかもしれねぇけどな」
 ばし、と背中を軽く叩く。随分強くなったな、という意味だ。
 コハクには伝わったようで、照れたように笑ったが、
「ありがとう。とても心強いです」
と礼を言った。
「何だか、色々あって。どうしたらいいのか解らない、とかあって……」
 あんまり弱音とか言っちゃいけないんですけど、と、苦笑する。
 皆、自分を助けて、力になってくれているのだ。
 不安に思ったらバチがあたる。
 ふんと笑って、ラルクはコハクの頭をかき回した。
「ま、頼れる奴には頼っとけ。ガス抜きは必要だしな」
 言いながら、コイツ多分俺のこと見かけ通りのおっさんだと思ってるんだろうなあ、と思った。
 実年齢を聞いたら、どんな顔をするだろう。想像したら笑えた。
「何です?」
「いや、ところで、ひとつ訊いておきてえことがあったんだ」
 これをまず、訊かないと、話にならない。
「お前、神子かもしれないって言われたんだって?
 本当に神子だったら、どうしたいんだ?」
 コハク自身は、これからどうしたいのか、と訊ねようと思っていた。
 だが、ついさっき、これからどうしたらいいのかまだ整理がつかない、とコハクの口から聞いたばかりだ。
 だから少し質問を変えてみた。
 自分が神子だったら、コハクはどうするのだろう。
「……正直、神子っていうのが、よく解らないんです」
 コハクはそう、告白した。
「セレスタインにいた頃、神子って言葉を聞いたことがなかったから。
 こっちに来て初めて、その名を聞いた。
 他にも、そういうのが沢山あるんです。
 セレスタインにいた頃には知らなかったこと……」
 コハクは口をつぐんだ。
 言いたいことが、まとまらないといった表情だ。
「……うまく言えないんですけど、でも、僕は、シャンバラに来れて、良かったと思っていて……だからどうすればいいのか、考えてる」
「……そうか」
 言って、ぽん、とラルクはコハクの頭を叩いた。
「よし、頑張って考えろ。皆で護ってやるからよ」



 空京までの道中が順風満帆に行っていたかというと、勿論そんなことはなかった。
「コハク! おま、美羽って者がありながら、何でそんな可愛いコを何人もはべらせてんだ!」
 周が愕然と目を見開いて叫ぶ。
「しかもナイスバディなコばっか!! 俺に紹介しろ!」
「ちょっと! それセクハラよ!
 私はいいけど、陽子ちゃんは体型気にしてるんだからね! 私はいいけど!!」
 いいんだ……と、霧雨 透乃(きりさめ・とうの)とパートナーの剣の花嫁、緋柱 陽子(ひばしら・ようこ)の2人と周のやりとりを、一歩下がったところから、同じくコハクの側について見ていた藍月 レイ(あおつき・れい)が、苦笑した。
 彼女達は勿論、コハクがはべらせているのではなく、襲撃を警戒して近くにいるのだ。
「と、透乃ちゃん……」
 確かに体型を気にしているけれど、何だか透乃の言葉にむしろ傷を抉られてしまった気がして泣き笑いの陽子だが、ううっでも透乃ちゃんが言うならどんな痛みにも耐えられる……! とか思っちゃったりもするのでもう何でもいい感じである。
「いいんならいいよな! よし、ちょっと休憩してお茶でも行こうか!」
と、透乃の手を取った周を、背後からレミが殴り倒した。
「いい加減にしなさいっ! 全くもう!」
 ぽかんと成り行きを見守っているコハクに「ゴメンね」と謝る。
 いや、この場合謝るべきはコハクではなくて、美羽かもしれない。
「いやもうホント……こんなのがコハクくんの近くにいてゴメン」
「存在否定かよ!?」
 復活した周がショックを受けている。
「気にしてないよ〜。コミュニケーションだよね!」
 美羽が笑って言うと、
「だよな!」
と周は復活した。
「美羽いいこと言うぜ! これはコミュニケーションなんだぜ?」
「言いながら、誰の肩を抱いてるか!」
「誰だろう。名前教えてくれよ」
 松永 亜夢(まつなが・あむ)は、おろおろと対応に困って、言われるままに答えた。
「あ、亜夢……」
「亜夢ちゃんか〜。俺のことは周って呼んでくれよな!」
「し、周くん?」
「亜夢っ! いちいち素直に反応しなくていいから!
 いい加減離れな、女ったらし!」
 パートナーのレイが、そんな亜夢から周を引き剥がしにかかる。

「やれやれ。騒々しいことだな」
 キュー・ディスティン(きゅー・でぃすてぃん)が、そんな様子を眺めて呆れた。
「落ち着くまでは、近寄らない方がいいかもね」
 リカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)が肩を竦める。
 「何言ってるんだ。俺は可愛い女の子には平等に必ず声をかけるぜ!」
 と、言ってフッと笑った周は、既にリカインの目の前にいて、キューとリカインは、その素早さに一瞬虚をつかれてぽかんとした。
「な。2人だけでちょっと休憩して、お茶でもしに行かねーか?」
 周の誘いに、にこっ、とリカインは微笑む。
「……自分で黙る? それとも黙らせて欲しい?」
 花でも散らしそうな笑顔のまま、そう訊ねたリカインに、周もまた、笑顔のまま固まった。


 襲撃はその日の夜だった。
 立ち寄った村の宿。
 恭司やラルク達男性陣は、夜も交代で起きていたが、丁度日付が変わったくらいの時間、恭司は気配を感じ取った。
「……来ました!」
 鋭い叫びに、仲間達が飛び起きる。
 ズドッ、と重い音がして、ベッドに深く剣が突き刺さった。
 コハクは寸前でベッドから飛び退き、剣を刺した相手もまた、剣をそこに残したまま飛び退いた。
 コハクと同室の周が、既に剣を構えている。
 暗闇に輝く剣。影のようなその人影に向かって、乱撃のソニックブレードを放った。
 轟音が鳴り響き、部屋の壁が崩れ落ちる。
「やったかっ!?」
 深夜に加え、もうもうと砂塵が上がって、周囲がよく見渡せない。
「無事かっ!」
 ドアを蹴破って、ラルクが飛び込んで来た。
「? いねえ? 外かっ」
 すぐさま気づいて、外に面した壁に駆け寄る。
周のソニックブレードで、壁は殆ど落ちてしまっていた。
「室内でやりすぎだよ、周」
 げほげほとむせながら、コハクが抗議する。
 部屋は半壊……というか全壊に近かった。
「しとめられなかったんだ、これでもまだ足りねーよ!」
 ラルクを追って、周も壁から外へ飛び出す。
 2階だったが、問題はなかった。

 立っていたのは、漆黒の大剣を持った男だった。
 その剣以外の武装は無い。
 物陰から、亜夢が男に向けて発砲する。
 だが、盾のように剣を構えれば、幅広の剣に身体がすっぽりと隠れてしまって当たらなかった。 男はそのまま剣を振り上げて、届かない距離でもかかわらず、剣を振り下ろした。
「ソニックブレードかっ!?」
「きゃあっ!」
 悲鳴を上げて、亜夢が倒れる。
「亜夢っ!」
 パートナーのレイとレミが走り寄った。
「しっかりしてっ!」
 ヒールをかけながら、レミは致命傷には至っていないことにほっとする。
 男は、振り下ろした剣を、そのまま横に振り払った。
 亜夢だけではない。他にも潜んで機をうかがっている気配に気づいていたのだ。
 無言で倒れたアモールを見て、透乃はパートナーの陽子に「回復っ!」と叫ぶ。
 指示を受けて慌てて陽子はアモールの元に走り、透乃は陽子が狙われないよう、注意を引き付ける為に飛び出した。
(接近戦に持ち込めれば……。
 でも、間合いが読みにくいっ!?)
 間を置くことは安全圏にはならない。
 リカインとキューは、戦況に左右されずにコハクの周囲から離れないように務めた。
 コハクは厳しい表情で男を睨みつける。
 ただ護られるのは悔しかったが、自分が戦ったところで、到底叶わない相手であることが解ったからだ。
 キューは、魔法で援護することも考えたが、万一男の攻撃がこちらに向いたときのことを考え、力を温存しておくことにした。
「ふっ!」
 透乃が、渾身の拳を振り抜く。
 躱された、と感じた。
 でもどうやって躱したの? 見えなかった。夜の闇のせいだろうか?
 仕掛けられる。そう感じた透乃はすぐさま飛び退く。
 透乃の影から、そこに周が飛び込んだ。
 男の攻撃を受け流して、ソニックブレードの一撃。
「……!?」
 何っ
 声にならない。
 カウンターを喰らって、周は倒れた。
「周!!!」
 レミが蒼白と叫ぶ。。
 走り寄るレミに気づき、男がふと、注意を向けた。
「……『鞘』か」
 そしてはっと背後に反応する。
「遅え!」
 とった! と、ラルクがナックル型光条兵器に、ドラゴンアーツの攻撃力を乗せた。
「唸れ、光条!!」
 ガツ! と、手応えを感じた。
 しかし、ラルクは眉を顰めた。
 体勢を整えながら、身を翻す。
 今目の前にいたはずの男が、斜め後ろに立っている。
「何だ、今のは?」
 攻撃の瞬間、剣だけ残して、男が消えたように見えた。
 振り返れば、そこに立っている男の手には、剣があり、改めて目の前を確認してみれば、いつの間にか剣も消えている。
「……瞬間移動というやつか?」
 よく見れば、しかし確かに男は負傷していた。
 躱すのが間に合わなかったのか。
 男は黙って視線を移した。
 視線が合って、コハクはびくりとするが、目を逸らさず、睨み返す。
「……自分を使うのは、要領が悪い」
「……え?」 
「出直す」
 短く告げて、男は、闇の中へ紛れて消えた。

「皆、大丈夫か?」
「大丈夫? 周くんっ、他に怪我した人も、まとめて治すから、集まってっ」
 レミがぐずぐずと泣きそうになりながらも、そう言う。
「あー、ワリ、レミ」
 回復途中でじっとしたまま、周は苦笑する。
 俺だって少しは成長してるつもりなんだけどなー。カッコ悪ぃなー。
 心の中でしょげていると、
「見当外れに落ち込む必要はないですから」
と、心の中を読んだかのように、恭司が声をかけた。
「相手を知る上で必要な攻撃でした。あれで駄目なら、次は俺が行ってましたよ」
 前に立つ者から盾にならなくてはならなかったのに、いきなりしんがりから攻撃されてしまって混乱してしまったが。
 攻撃する隙を作る為には、誰かが飛び込んでいくしかなかっただろう。
 攻撃を喰らう、喰らわないは確かにあるだろうが、何とか立て直して撃退できたのだから、恥じ入ることはないのだと。

 そして、大剣の男が撤退した後は、特に襲撃らしい襲撃を受けなかった。
 道中、パラ実カツアゲ部隊の強盗にはあったが、そんなものは襲撃の内にも入らず、コハク達は無事空京に到着することができた。



 空京に到着して、小鳥遊美羽とコハクは、ミスドで緋桜 ケイ(ひおう・けい)悠久ノ カナタ(とわの・かなた)と、ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)雪国 ベア(ゆきぐに・べあ)の、幼なじみコンビとそのパートナーズの4人と合流した。
「あ、こっこっこっ、こんにちは美羽さんっ! お久しぶりですっ!」
 蒼空学園アイドル、美羽のファンであるソアは、若干緊張してテンションが上がってしまったが、横でぽつりと、
「ニワトリか」
という突っ込みを入れられて、真っ赤になってパートナーのゆる族、ベアをぽかぽかと叩く。
「どうしてそういうこと言うんですかーっ」
「へっ、痛くねーな」
「こんちはー。元気そうだねっ」
 美羽は笑いながらソアに答える。
「ケイさん達も」
 と、言ったコハクにケイは
「おう。そういやあんたケガしたって? 大丈夫か?」
と訊ねる。
「ありがとう。もう平気」
「はは。学園アイドルのパートナーやってんだから、少しは体力もついて当然か」
 からかうように言ってやると、コハクはやはり、照れたようにして、変わらないなーコイツ、と思う。
 からかうように言ったけれど、強くなっているのも確かなのだろう。
 心も身体も。
 「まあしかし、無理はせぬ、備え有れば憂い無し、は、基本であろう。
 コハク、おぬしにこれを進ぜよう。
 使わぬにこしたことは無いが、もし次があれば、使うがよい」
 魔女の薬草箱に、いくつか薬を詰め込んだ物を、手土産としてカナタはコハクに手渡す。
「ありがとう」
 会う度にお土産を貰っちゃってるな、と思いながらも受け取ったコハクに、ケイが囁いた。
「大丈夫。中味はちゃんと、薬だから」
「え?」
 訊き返したコハクに、ケイはにやりと笑う。
「だーいじょうぶ。なかみはちゃ、ん、と、くすりだから?」
「え……」
 及び腰になったコハクに、ケイはにやにやと笑った。
 そんなケイを、後ろからカナタがぽかりと殴り付ける。
「からかうでないっ」
「あはは! ごめんごめん。大丈夫。普通に薬箱だから」
 ほっとしたコハクに、見ていたソア達も笑った。

 ドーナツを山盛り注文して、席をとる。
「これがおいしいですよ」
と、隣りになったベアにコハクが新作のドーナツを勧める。
 ベアはにんまりとコハクを見た。
「そういえば、正月以来だがその後どうだった?
 正月以降も色々あったろ、イベント。
 バレンタインとか、節分とか……」
 びく、とコハクの肩が動く。えへー、と、美羽が笑った。
「それからバレンタインとか、ひな祭りとか」
 え、え、えーと、と、コハクの視線があちこちに動く。
「そうそう、あと、バレンタインとかな!」
「ベ、ベアさん……」
 完全に参っているコハクに、ベアはげらげら笑った。
「ま、それはともかくだ」
 ひとしきりコハクをからかい終わった後で、本題に入る。

「あのね、突然コハクが神子とか言われちゃったり、女王器渡されちゃったりして、正直、どうしたらいいのかわかんないの」
 美羽が、困ったように打ち明けた。
 ここ、空京に来る途中でも、襲撃に遭ったりしてしまった。
 それでも強行して空京に来たのは、オリヴィエ博士に会えないかと思ったからである。
 ぽんと女王器を渡されてしまったが、解らないことが多すぎる、と思ったのだ。
 解らないことは、本人に訊くのが一番早い。……いればの話だが。
「オリヴィエ博士、旅行に行かれてしまってるんですよね……」
「あのハルカと2人旅とか、勇気あるよな。
 あの迷子才能を知ってたら、恐ろしくてできねーと思うんだが」
 ソアの言葉に、ベアが感心したような呆れたような口調で言う。
「とりあえず、この後、皆でヨシュアさんに会いに行くとして、特にめぼしい情報がなかった時のことを決めとくべきと思うんだよな」
「特に予定も決めず、フラフラ行き当たりばったりで行っていそうであるからの」
 ケイが言えば、カナタが頷く。
「つまり、分担して探すんだね」
 コハクの言葉に、にやりと笑ったケイは、そう、と頷いた。
「博士にも会わなきゃですけど、ハルカさんにも久しぶりに会いたいですねっ」
 見つかればいいですねっ、と、ソアはわくわくとしつつ言った。
 そんな訳で、もしも博士の居場所が掴めなかった場合、ケイとカナタは葦原に、ソアとベアはタシガンに、美羽とコハクはヴァイシャリーに探しに行くことに決めた。



 ソアの携帯に、ハルカの携帯アドレスを教える着信が届くのは、それから少し後のことである。
 
 

担当マスターより

▼担当マスター

九道雷

▼マスターコメント

コハク「お久しぶりです。また皆さんと冒険することになりました」
ヨシュア「初めまして、ヨシュアです。…………ていうか……。
 ていうか……!」
コハク「どうしたんです?」
ヨシュア「え、ええーと、参加者さんの半分以上が僕のところに来てくれてるとかびっくりなんだけど……。
 えーと、軽く混乱してるんだけど……。君、主人公だよね?」
コハク「はあ、まあ、一応……」
ヨシュア「いや、僕が人気というより博士やハルカちゃんが人気という気がするけど、え? 僕の留守中何をやってたの、あの人?」
コハク「はあ、まあ……色々……」
ヨシュア「何をっていうか、飛空艇が降ってきて家が壊れるようなことをしてたんだよね……」
コハク「あの、あんまり考えすぎない方が。え、えーと、そういやマスターが後悔してましたよ」
ヨシュア「何を?」
コハク「こんなにヨシュア人気なら、扉絵に描いて貰えばよかった……て」
ヨシュア「……そうか、完全脇役のつもりだったんだね……」
コハク「……えーと、えーと、ところで今回のリアですが、あちこちでぽつぽつと情報が出ていますけど、当シナリオに限り、別のところにいるPCさんも全て、情報を共有しているということで構いませんので、アクションの時に「こういう行動したいけど、自分のキャラは知らないはず……」とか気にしないで大丈夫です」
ヨシュア「誰かから聞いていたり、必然という名の偶然だったりするんだね」
コハク「それでは、よろしかったら次回も会えることを楽しみにしてます」
ヨシュア「また次回」