リアクション
【？１―１・発展】
起床した静香は、すぐにケータイでテレビのニュースをつけた。
そしてループの日からちゃんと日付がひとつ変わっているのを確認する。正直静香は、眠りにつく瞬間までずっとまたループが続くのではと、気が気でなかったのだが。
「よかった……。やっぱりもう、悪夢は終わったんだね」
全部自分の杞憂だったんだと、大きな胸を、なでおろした。
「え？」
大きな胸？ と、静香は自分の体の違和感に気がついた。
もう一度胸部に手を寄せてみると。ふにゃり、というたわわな弾力が掌に伝わった。
「…………………………」
それでもまだ信じられなかったので、思い切って着ていたパジャマを脱いでみた。
そしてゆっくりと深呼吸をしてから目線を下に向けて、
「！！！？！！！？！！？？？？！！！？！！？？！！？？？？？」
感嘆符と疑問符で大絶叫しながら、即効でパジャマを着なおした。
「な、なんで、僕…………女の子になってるんだよー！？」
静香はようやく、とんでもないなにかが、まだ自分の身に振りかかり続けていることを理解した。
つづく
マスターの雪本葉月です。
とりあえず、今回のシナリオについてまず言うのなら。
時間ループものがここまで難しいとは予想外でした。
書いていて面白いんですけれど、同じ人物を別ループで登場させる必要も出てくるため、うまく書き分けなければ全員のバランスがどんどん悪くなっていくし、静香やラズィーヤ達ＮＰＣの動きも細かく考えなければならないしで……とにかく右往左往してました。
と言いながら、次回もまたループネタをやるんですけれど。
それから、ここでちょっと真面目な話です。
個別にメッセージを入れた方もいますが、念の為ここでも注意をしておきます。
すっかり失念している人もいるようですけれど、百合園女学院は男子禁制です。
外見が男性の方は、女装をしなくては入ることが出来ません。今回の場合、事件を調べるなどの名目で特別に静香校長から許可を出した、という形にした人もいるんですけれど。
なるべく『女装する』『魔鎧形態になる』『事前に静香校長に許可をとる（勿論ちゃんとした理由で）』などの記述を、きちんとしておいてください。『潜入する』というアクションでもそれはそれで構わないんですが、どう見ても男子禁制なのを忘れているとしか思えないアクションは、次回から校門前で警備員につまみ出されてしまうかもしれませんよ？
さて、そんなこんなで色々と予想外の末に『つづく』となりましたが。
果たして静香はこの先どうなってしまうのでしょうか？
それは私にもさっぱりわかりません。
ではまた次回……。
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