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リアクション
――トーナメント準決勝・生身部門――
ラルク対セレンフィリティ
序盤は、距離を保ち、銃で戦っていたセレンフィリティが有利だったが、ラルクの自在がセレンフィリティを捉え、そこから瞬時に間合いをつめ、連撃を決めたラルクが勝利。
真人対美羽
真人が高速魔法で、一方的に攻撃するという展開を繰り広げたが、黄金の闘気で強化された美羽を捉える事が出来ず、隙をついた鉄壁のミニスカートから繰り出された高速キックで場外へ。美羽の勝利。
――トーナメント準決勝・イコン部門――
メイクリヒカイト‐Bst対ゼノガイスト
序盤、お互いの出方を伺い、それから、お互いの行動を読みあいながらの接戦。最後、ゼノガイストがメイクリヒカイト‐Bstよりも一歩先を読み、繰り出された風斬剣をカウンターで返し、勝利。
フィーニクス・ストライカー/F対魂剛
再び、一撃離脱戦法と当たった近接特化の魂剛。だが、ダメージを受けながら負けじとフィーニクスを捉え、辛くも魂剛が勝利。
――トーナメント決勝・生身部門――
美羽対ラルク
「ついに決勝! すごいね美羽ちゃん。ここまで勝ち残るなんて」
紅鵡に言われ少し緊張した表情をしながらも頷く美羽。
「うん、正直ビックリしてる」
「頑張ってね。美羽」
「二人とも、最後も面白い勝負を期待しているわ」
「あぁ! よっしゃ! 行くぜ!」
観戦メンバーに背中を押され、二人は会場へと上がった。
「そろそろ決勝だねー。はい、芋ようかん」
「ありがと。あむ……、美味しい……」
他のメンバーとは少し離れた場所に座り、円とレイは観戦していた。
「…………」
レイは口を動かしてはいるものの、どこか上の空だ。
「さっきからどうしたのレイちゃん。ボーっとしてる事が多いけど?」
「ん……。なんでもない」
「何でもなさそうな顔してるけどなぁ……」
そんな彼女を見て、円はぐりぐりと頭をなでた。
「や、やめろーっ! これでも、あたしの方が偉いんだからなー!!」
「そうだねー。でも、気になることは気になるんだよ。良かったら話してくれないかな?」
「だから別になんでもないもん」
プイッとレイがそっぽを向く。
「う〜ん……。まぁ良いや。もし何か困ったことがあったら相談してね。力になるから」
「……考えとく。あ、そろそろ始まるね」
「さぁ、最後だ! 面白い勝負にしようじゃねぇか!」
「……うん! 準備万端! さぁ、やるよ!」
戦闘開始の合図。黄金の闘気で強化する美羽に対し、雷霆の拳で速攻を仕掛ける。
「っと、危ない危ない」
加速した美羽はそれを回避してみせる。
「じゃあ、こっちも!」
今度は美羽がラルクに接近、体術を仕掛ける。
「甘いぜっ!」
体術回避や、防御をうまく使い、ダメージを最小限にする。
「そこだ!」
攻撃を防御してからのカウンター滅殺脚。
「わっ!」
美羽はそれをバックステップで回避。距離を取った美羽に自在で迎撃。
「っ!」
それを両腕をクロスして防御。
「ふぅ……」
「休んでいる時間はないぜ!」
その隙をついてラルクが接近、七曜拳を繰り出す。
「よっ! はっ! それっ!」
それを見事防いでみせる美羽。
「お返し……だよっ!!」
軽くジャンプしてからの高速回し蹴り。七曜拳で接近していたラルクに回避する術はなく、それを防御。思いっきり吹き飛ばされる。
「ぐっ……だあぁぁ!!」
場外に押し出されかけたラルクだが、ギリギリで踏ん張り耐えて見せた。
「どりゃあぁぁぁ!!」
そこに美羽の飛び蹴り。
「真正面から……」
それに対し、ラルクは回避ではなく……。
「突き崩してやるよ!!」
その蹴りに対し拳をぶつけた。
「うそっ!?」
「これで、どうだ!!」
そのまま、打ち返した。今度は美羽が場外ギリギリまで押し返される。
「終わり――」
ラルクは一気に間合いを詰め、トドメのアッパーを繰り出そうと――
ドーン!! という大きな音がその直後に響く。
「なんだ!?」
アッパーは美羽の目の前で停止。安堵のため息をつく美羽。
「ふぅ……それよりも、今の音はなに?」
観客席の生徒達も何事かとざわめき始める。
そして、空から謎の部隊が落ちてくる。
「パワードスーツ……?」
しかし、見たことのないタイプだ。
謎の部隊――パワードスーツ隊は持っていた銃を構え、一斉掃射を始めた。