リアクション
『皆様、大変長らくお待たせ致しました。いよいよ、最強アイドル決定戦の結果発表です!!』
最強の女が決定した頃、丁度地上では、今大会の結果発表が行われるところだった。ステージ上には、全20組のアイドルたちが集結し、結果発表を待ちわびている。
『早速発表に移りましょう。まずは、新人アイドル賞の発表です。こちらは、全くの新人のアイドルとして、優秀なパフォーマンスを披露したアイドルに送られる賞です』
エンジュの声に、会場内に緊張が走る。
『……エントリーナンバー9。秋月 桃花!!』
「えっ、私?」
驚きにきょとんとする桃花を包み込むように、大歓声が巻き起こった。郁乃や友人たちは、顔を見合わせて手を取り合い、叫ぶ。
一歩前に出た桃花は、緊張した面持ちで審査員に向き合った。
「クッキングアイドルとして人を楽しませる点も、料理の美味しさも、最高のパフォーマンスでした。おめでとう」
審査員から賞状をもらった桃花は、郁乃たちに見せるように高く賞状を掲げていた。
『続いては、審査員による特別賞を発表します。それでは、ベストジュニアアイドル賞の発表です。……エントリーナンバー14、ふたりはロリペタ!!』
ジーナとアリッサが手を取り合って飛び上がる。樹とフレンディスも、驚きの表情だ。
「パフォーマンスではハプニングもありましたが、観客を取り込むようなパフォーマンスもクオリティが高く、期待のできるジュニアアイドルでした。おめでとう」
『続いて、ニューアイドル賞の発表です。こちらでは、アイドルの新たな可能性を提示してくれたアイドルを表彰します。……エントリーナンバー7、シュメール!!』
妖艶な立ち振る舞いで、アーシラトは一歩前に出る。
「これは、審査員の中でも票が割れましたね。しかし、新時代の正統派アイドルとはなり得なくとも、夢と希望を与える新しい形態のアイドルであることは確かでしょう」
『それでは遂に、準グランプリの発表です! ……エントリーナンバー2。遠山陽菜都!!!』
「えっ……私?」
陽菜都は目を丸くして、一歩前に出た。
『賞状とトロフィーの授与です!』
カチコチにかたまりながらも、陽菜都は皆の前に立った。
「本当におめでとう」
そう言って陽菜都に賞状を差し出す審査員は……
「お、お、お……男の人ーーーーーっ!!!!!」
バキッ!!
陽菜都は審査員を思わず殴りつけ、そのまま舞台袖へと逃げ帰ってしまった。緊張もあったのだろうか、いつもよりもさらに耐性がなくなっていたのかもしれない。
しばしの間、授賞式は止まった。
『た、大変失礼致しました……最後に、栄えあるグランプリの発表です!!』
ややあって再開した表彰式。理沙の声に、会場内は否が応でも緊張が高まる。
『……エントリーナンバー16。エール・ド・レーヴ!!』
アイビスと朱里は思わず手を握り合った。
「パフォーマンスの完成度、アピールの準備度共に文句の付け所がありませんでした。歌唱力の高さと、夢と希望と癒しを兼ねた歌声で、全てをここに評します」
こうして、波乱に満ちた「最強アイドル決定戦」は幕を閉じた。これからも、次々と新たなアイドルが生まれてくることだろう。
初めましての方は初めまして。そしてこんにちは、八子 棗です。メリークリスマスです。
盛大に体調を崩してしまってリアクション公開が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。
年の瀬も押し迫り、お忙しい時期だとは思いますが、皆様は体調など崩されていませんでしょうか。
まずは今回、最強のアイドル、最強の女として見事グランプリに輝いたお二方、本当におめでとうございます。
どのアクションも素晴らしく、とても魅力的でした。こちらのシナリオに携わらせて頂けて、本当に良かったと思っております。
それでは、また他のシナリオでお会いする機会がございましたら、お会いしましょう。
※特典の配布は、2014年1月中をめどに行わせていただきます。