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最強アイドルへの道

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最強アイドルへの道
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リアクション

『エントリーナンバー18、Die Verfuhren!!』
 神月 摩耶(こうづき・まや)ミム・キューブ(みむ・きゅーぶ)クリームヒルト・オッフェンバッハ(くりーむひると・おっふぇんばっは)翔月・オッフェンバッハ(かづき・おっふぇんばっは)の四人が、セクシーな衣装でアピールをしながら現れた。
「さぁ、やるわよ摩耶♪ ミムに翔月も、あたし達のことをアピールしないと♪」
 クリームヒルトは、会場に向かってセクシーなポーズを見せつけたりしながら、ステージ中央へ向かっていく。色気を前面に押し出すアピールを行う四人は、注目の的だ。
 四人の衣装はある程度お揃いではあるが、それぞれの個性を強調するようなデザインになっている。
「ボク達の魅力で観客のみんなを魅了しちゃうよー♪」
「ミムも魅了しちゃうの!」
 摩耶は胸周りを強調しつつ、ミニスカにニーソという絶対領域を見せつけるような衣装だ。
 ミムは摩耶に似た形で、ふわふわとしたフリルがたくさんついており、スカートの下にはパニエが入れられている。
 クリームヒルトが着ているのは胸の谷間を見せつけるような衣装で、スカート丈が短め。
 翔月の衣装も他の皆と似た雰囲気ではあるが、翔月はどこかそわそわとスカートの裾を気にしている。というのも、翔月の履いているパンツは薄桜色で、遠目には履いていないように見えるのだ。
「ううぅ、主殿ぉ〜恥ずかしいよ〜……♪」
 クリームヒルトに訴えかける翔月。だがクリームヒルトは翔月のスカートを軽くぴらりとめくってみせた。
「うおおおおおおおおおっ!!???」
 翔月のスカートに注目していた観客達から驚きと歓喜の声が上がる。
『ドイツ語で魅惑の意を持つユニット名を持つ、四人。もう既に観客を魅惑しています!!』
 摩耶たちのパフォーマンスは、ダンスだ。セクシーでムーディーな雰囲気の音楽にあわせて、お色気に重点をおいたダンスを踊る四人。
 クリームヒルトは胸を揺らしながらスカートを翻すと、パンチラギリギリまでスカートがめくれ上がる。
 そのまま腋を締めて前かがみで谷間を強調させるクリームヒルトと、その隣で観客席にお尻を向けて身体を屈め、お尻を強調する摩耶。白いパンツがギリギリ見えそうで見えない。
「あ、あまり見られるのは……うぅん♪」
 翔月は恥じらいながらも、激しくダンスを踊る。度々、スカートがまくれて見えてしまいそうになり、観客の注目を浴びる。
 だが次第に、その視線も快感に変わって来ていた。
「踊るの、楽しいのー♪」
 ミムは曲に合わせて、思いっきり動いたり跳ねたりと元気いっぱいに踊っている。時折、動きすぎて白と青のしまパンが見えてしまうが、その度に観客席から歓声が上がる。
「もっともっとボクたちのことを見てねー♪」
 胸を強調しながらアピールする摩耶。その隣のクリームヒルトは、足を肩幅に軽く開いた状態でスカートを軽くまくりあげた。
「おおおおおおおおおおおお!!!!!」
 チラみせした下着は、透け透けの黒いレース。その過激な下着が見えた観客はもっと良く見ようと、見えなかった観客も身を乗り出す。
「ふふ、もっと釘付けにしちゃうわよ♪」
 クリームヒルトが摩耶を抱き寄せた。摩耶はクリームヒルトに身体を擦りつけるようにして、胸を重ね合わせる。
 お互いの身体をまさぐり合いながら、熱烈なキスを交わす摩耶とクリームヒルト。
「うふふ、摩耶。皆が見ているわね? ん、ちゅっ♪」
 観客はクリームヒルトと摩耶の絡みから目を離せない。
「いやあ……これは夢と希望を振りまく、素晴らしい自己アピールですねぇ……」
 審査員の中には、身を乗り出して摩耶とクリームヒルトを見る者もいた。
「翔月ちゃーん♪」
 突然、ミムは翔月の胸に飛び込んだ。そして、摩耶たちがやっているように翔月の身体をまさぐり始めた。が、その動きがかなり激しく、衣装がはだけてしまいそうだ。
「ミム殿、こ、此れは少し激し過ぎ……!?」
「あふんっ♪」
 だが、肝心なところはなかなか見えない。それが、観客席の「見たい」という気持ちを増大させていく。
「ほら、もっと見せるよぉー♪」
 ステージの端で、挑発するように腰を振る摩耶とクリームヒルト。ミムと翔月も同じように、観客席の近くへとやってきた。
「きゃっ!」
 最初に足が縺れたのは、誰だったか。摩耶とクリームヒルトの身体が観客席までダイブした。と同時に、摩耶に手を引かれたミムと、ミムと絡んでいた翔月も観客席に飛び込んでしまった。
「うおおおおおああああああ!!!???」
「うおおおおおおお!!!! 夢と希望が降ってきた!!!!!!!」
 観客席から上がる歓喜の声。摩耶たちは観客たちの手の上で、身をよじるようにしてその流れに身を任せる。
「ほぉら、触ってもいいんだよぉ〜♪」
「やぁぁんっ、くすぐったいのぉぉ♪」
「あ、ああ、駄目よ。あぁぁんっ♪」
「だ、駄目なのだよ……そ、そんな、スカートを捲っちゃ、あぁぁぁ〜っ♪」
 四人がそれぞれに声を上げる。そうするうちに、自然とステージを離れ、観客席の中央の方へと運ばれていく。
 何と、そのまま四人は熱狂した観客たちの一部に運ばれて会場の外まで移動してしまったのだった。