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リアクション
■プロローグ
イルミンスール魔法学校の一角。
既に起動済みのカプセルポッドのような装置、魔術式催眠型学習装置がいくつも並んでいる。
どの装置の中にも人影が見え、既に起動準備を始めているようだった。
「あーあー、聞こえるかね」
技術者の一人がマイクを手に取り、装置に待機している契約者達に話しかけると彼らはそれぞれに頷いた。
「機能の説明は先程の通りだが、言った通り何が起こるかわからない。 くれぐれも気を付けて欲しい」
反応はそれぞれに違ったが皆わかっているといった反応を示してくれた。
「よし、ではこれよりシステムを起動する」
そう言うと、周りの技術者達も慌ただしく動き出す。
カタカタとコンソールを叩き、表示された数値に異常がないことを確認する。
「システム異常無し。起動確認、良い夢を……」
装置が起動すると装置の中で幻惑魔法が一斉に発動し、契約者達が全員眠りについたのが確認できた。
「頼むぞ、君達にこのシステムの未来がかかっているんだ」
モニターに表示されたエラー文『緊急離脱システムにエラー発生』の文字を見ながら技術者達はそれぞれに契約者達の無事を祈っていた。
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