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リアクション
アイリスチームにて。
ブルタ・バルチャ(ぶるた・ばるちゃ)は、
インテグラル化する寸前のアイリスを
呪詛によって人知れず葬り去ろうとしたために、
パラ実に放校となったが、そのことをアイリスに謝罪する。
「あの時のことは本当に悪かったと思ってるよ。
その償いは、チームへの貢献でさせてもらうつもりだよ」
「君の行動だけを僕は見て判断するよ」
アイリスは、ブルタの言葉に、冷静な態度で言った。
一方、如月 和馬(きさらぎ・かずま)は、
先日、アイリスの誕生日に、プレゼントした、
「馬鹿には見えない」危険な水着を、
着用することを提案していた。
「どうせ、ルールはあってないようなものだから、
当然、ユニフォームも指定されていないだろ。
視覚戦で優位に立ち敵の眼を釘付けにするにはこの水着が必須になるはずだ!」
和馬は、「馬鹿には見えない」つまり、脳筋なパラ実生には見えないということを期待していたのである。
「当然却下だ」
「なぜだ、アイリス!?」
一瞬で断られ、和馬は嘆き悲しむ。
そこで、ブルタが、
自分の持っていた、ヴィーナスクロースをアイリスに手渡す。
「これなら健全(?)に視覚戦でも優位に立てるはずだよ」
「服なんて関係ないだろう。
もう、試合は始まっているぞ」
アイリスはそう言って、ブルタを思いっきり放り投げ、シュートを決める。
ブルタは溶岩に落下する。
魔鎧の身体だから死なないが。
「ぎゃああああああああああああああ」
「なるほど、実力がすべて、
小手先のことは意味がないということか。
ならば、勝って、オレの力を認めてもらうぞ、アイリス!」
和馬は、自分の全身に、恐竜のフンを塗りたくった。
「な、それはいったい!?」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
アイリスを始め、
ゾンビ以外の選手がドン引きする中、
和馬はコートを疾走する。
「これがパラ実の最臭兵器だああああああああああああああああああっ!!」
しかし、かえって、他の選手がいなくなった分、
ゾンビたちの集中砲火を受けてしまう。
「ぐああああああ、こいつら、もう、臭いとか関係なくなってるのか!?」
ゾンビ自体も臭いし、嗅覚など気にならないのかもしれない。
だが、ダンゴ状態になりつつも、
和馬は気合で前進し、
ゾンビたちごとシュートを決める。
「やった、高得点だ!」
アイリスチームの得点に貢献し、
ハイタッチ&ハグをしようとアイリスに近づくが。
アイリスが剣風を発生させ、
和馬は吹っ飛ばされ、地面に倒れた。
「な、なぜ、アイリス……」
和馬は力尽きる。
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