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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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38)ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)

ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)は、インタビューということで、
ドレスを着て、化粧をして臨んだ。

パートナーの
テレサ・エーメンス(てれさ・えーめんす)
メリッサ・マルシアーノ(めりっさ・まるしあーの)は、
観覧席から見守る。

【女性下着企画】たまには

「……」
ロザリンドが絶句する。

「勝負下着をお召しのお写真のようですけれど、
やはり、静香さんとのためにお選びになったの?
「セクシーの構え」のせいか、スタイルもよくなったように見えますけれど、
好きな人への気持ちのせいかしら。
そのことも含めて詳しく伺えないかしら」

「ちょっとー!?
だ、誰ですかこれを撮ったのは!?
といいますか、どこから流出ですか。
それよりもこれ生放送ですよね!?
これはロイヤルガード権限で何としても犯人を捕まえて社会的抹殺を!!
いやいやいやいや、まずはこの画像出ているのを破壊しなければ!!」

「わー、ロザリーが片手剣両手持ちであばれはじめたー」
「え、今日は槍じゃないの?」
テレサとメリッサが会話する。

「キシャー!!
キシャー!!
キシャー!!」



しばらくお待ちください




「……。
と、とりあえず。
写真は隠してください」
イコンも破壊する「か弱い乙女」の全力攻撃で、
スクリーンがズタズタになり、これ以上、写真を映し出す勇気のある者はいなかった。

「ところで下着についてのお話ですけれど」
そんな中、トッドさんが平然と話を戻した。
「し、下着につきましては一生懸命カタログとか雑誌とか見て、色々考えて」
モジモジしつつ、ロザリンドが答え始める。
「静香校長とのは、
その、いつかは、とか、
考えたりも、したり、しなかったり、
なれるといいなーとか、
思ったり思わなかったりとか色々ありますが」
観覧席の桜井 静香(さくらい・しずか)の方をちらりと見て、
ロザリンドが訴える。
静香も、ロザリンドの視線に赤面していた。
「ところで、
セクシーの構えでスタイルが良くなったといいますか、
私元からスタイル良かったですよね?」
「え、あ、うん……」
「そうですよね静香校長!?」
「うん、とっても!」
ロザリンドに詰め寄られ、静香はぶんぶんと首を縦に振った。

「愛する人のためもありますが、
内面だけでなく外見も合わせて、
自分をより良くするための一環としての意味もあるでしょうか」
ようやく平常心を取り戻したらしいロザリンドが、言葉を続ける。

「静香校長の側に立っていてもおかしいと思われないだけの物を持ちたく、
そして共に歩んで成長できるように。
半歩でも前に進むための努力をしていく、そしてそれを一緒に喜び合いたい。
静香校長とならそれができると思って頑張っていきたいと思います」
「ロザリンドさん……ありがとう」
「静香校長……」
静香とロザリンドが見つめあう。

スタジオは半壊していたが、
二人の愛の世界はキラキラと輝いていた。

「ところで、ディレクターはロイヤルガード権限で絞めても宜しいでしょうか?」
「お、おてやわらかに」
ロザリンドの言葉に、静香がやんわり言った。

★☆★


「それでは、
国頭 武尊さんからの質問です。

異種族との恋愛や結婚について、
「地球出身の出演者全員」にどう考えているか答えて貰いたい

ということです」

トッドさんの問いに、
ロザリンドは居住まいを正した。

「好きになったのでしたら、国や種族や性別さえも関係無いと思います。
それは喜ばしいことです。
私のパートナーは種族がそれぞれ別々ですが、
共に活動をし、信頼していますし大切な人達だと思います。
それと同じように相手のことを好きだと思い、
恋愛や結婚があってもおかしくないです。
種族、国家等色々な違いや障害もあったりすると思いますが、
一番重要なのはその人が相手をどう思い、相手もまた自分のことをどう思っているのか。
そのことだと思いますし、思いたいです。
契約者のパートナー相手は、そういったモデルの先駆けではないでしょうか」

話を聞き、観覧席のテレサとメリッサが顔を見合わせ、笑みをかわす。

「なるほど、ロザリンドさんらしいわね」
トッドさんが、穏やかに笑った。