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続・冥界急行ナラカエクスプレス(第2回/第3回)

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続・冥界急行ナラカエクスプレス(第2回/第3回)

リアクション


終章


「結局、こうなっちゃうんだね、君は」
 どこからか声。炎にゆらぐ枝葉の狭間に、ひとりの少年の姿が見えた。
 暗がりにいるため顔は見えないが、パルメーラは彼を見るや青ざめた顔になった。
「ご、ごめんなさい……。あたし、頑張ったんだけど……邪魔されちゃって……」
「あのさぁ、別に言いわけを聞きに来たわけじゃないんだよね。そーゆーのわかんないのかなぁ」
「ま、待って! まだ終わったわけじゃないの!」
「へぇ? まだ僕の言うことを聞く気あるんだ……、そっちの仲間になっちゃったのかと思ったけど、違うの?」
「え……だ、だって、私のこと必要としてくれる人は大切にしたいから……
 少年はつまらなさそうに目を細めた。
だから、そこの彼も大切にしたいって言うのかな?
 その言葉にぎくりとするパルメーラ。
「あ、あたし頑張るから……! 見捨てないで!」
「君、馬鹿? だったら、彼らを皆殺しにして現世を滅ぼしてよ。それが僕の願いだって言っただろう?」
「で、でも……」
「ま……どっちでもいいけどね。もう君の代わりは出来たみたいだし、きっと彼が世界の理を破壊してくれるよ……」
 少年は闇にすぅーっと消える。
「待って! ウゲンくん!」
 その時だ。けたたましい音を上げて、遠く見える勝利の塔の崩壊がはじまったのは。
 ガラガラ崩れて行く瓦礫の中から、巨大な影が姿をあらわした。
 六枚の深紅の翼を持ち、白銀の髪をなびかせる美しい乙女……、それは巨大化したガルーダの姿に他ならない。
 トリシューラから流れ込む力を制御することができず、行き場のない力が肉体を肥大化させてしまったのだ。
『満ち足りた気分だ。今ならオレはすべてを手にすることができる……!』
 そう言うと彼はアガスティアに目を向けた。
『手始めに……、まずはパルメーラ……貴様だ。オレをコケにしてくれた報い……、その身に受けとるがいい』
 トリシューラのひと薙ぎ。破壊の閃光がアガスティアを一文字に両断する。
 その瞬間、パルメーラはラルクを突き飛ばした。
「ご、ごめんなさい……」
 そして次の瞬間、ほとばしる光に飲み込まれ、砕け散るアガスティアの残骸の中に消えていった。
「ぱ、パルメーラ……ッ!!」





 to be continued…

担当マスターより

▼担当マスター

梅村象山

▼マスターコメント

マスターの梅村象山です。
本シナリオに参加して下さった皆さま、ありがとうございます。
今回が遅れてしまったことをここにお詫びします。もうしわけありません。

今回は掲示板で活発な意見交換があったせいか、
とてもバランスよくアクションが振り分けられていたように感じました。
どのパートにも十分な人数が揃っていましたし、アクションも申し分ないの内容だったと思います。

また、ガイドですこし触れたとおり、
本シナリオの各ルートの攻略如何で最終回の敵……所謂ラスボス、
最終的に何を目標に戦うことになるのか、というのが変化する作りになってました。
ラスボスの候補はパルメーラ>ガルーダ>カーリーの順に設定してまして、
アガスティアが攻略された場合はガルーダが、ガルーダの思惑も阻止された場合はカーリー、という感じです。
カーリーすらも阻止された場合は考えていませんでしたが、
その時は名前の言えない人……いやもう言ってもいいのか、彼に出てきてもらうしかなかったかもしれません。
結果、アガスティア攻略に成功、しかしガルーダの阻止には失敗とのことで彼がラスボスとなりました。
彼に疑念を抱いている人はおられましたが、
明確にトリシューラを渡さないというアクションがなかったのでそうなった次第です。

勝利の塔の戦闘はガイドに示したものを判定基準にしております。
力押しスキル押しより、それ以外の作戦を重視してる人にプラス判定をしました。
力押し同士の時は、あまりしたくはありませんでしたがレベルと装備を基準にしています。
ただちょっと気になったのは、と言うか、私が反省しなくてはいけないのはゴーストナイトです。
戦力として支給しましたが、有効に使えてる人はすくなかったかなと思いました。
ガイドでも書きましたが足止め程度しか出来ないので、普通に差し向けてもあまり意味がないのです。
これについては、もっと使いやすいものを支給しておけば……と反省です。

さて、次回はいよいよ最終回となります。
ガイド公開日が決まり次第、マスターページでご報告しますので、チェックして頂ければ嬉しいです。
それでは、また次回、お会い出来る事を楽しみにしております。