天御柱学院へ

なし

校長室

蒼空学園へ

ホワイトデーのプレゼントをあなたに♪

リアクション公開中!

ホワイトデーのプレゼントをあなたに♪

リアクション


涼司のホワイトデー

 なんとか出来上がったお菓子を持って、蒼空学園の校舎裏で花音が来るのを涼司は待っていた。
 花音は美味しいと言ってくれるだろうか?
 喜んでくれるだろうか?
「あー!超絶!不安だー!!」
 涼司が不安のあまり大声で叫んでいると、涼司の叫び声をかき消すような轟音が聞こえてくる。
 しかもこちらに向かって近づいてくる。
「な?なんだぁ?」
 音のする方を涼司が見ると、涼司に向かって真っすぐ、スパイクバイクが走ってきた。
「うわー!引かれるー!」
 涼司が叫ぶと、スパイクバイクの轟音の中でも聞こえる声で、「引かねえよ」と人の声が聞こえ、涼司の目前でスパイクバイクは止まった。
「ヒャッハ縲怐Iよお、涼司。久しぶりだな」
「お!お前は!」
 スパイクバイクから降り立った人物それは、波羅実の南鮪(みなみ・まぐろ)だった。
「お前、何しに来た!また花音をたぶらかしに来たのか!」
「何しに来たとは言うな〜。俺は、花音のパートナーなんだぜ〜! バレンタインのお返しをしにきたに決まってんだろ〜!」
「何を言っている!花音は正真正銘、俺のパートナーだ!」
 涼司が思い切り鮪に噛みつくが、鮪は挑発するようにバレンタインの日の出来事を話しだした。
「ヒャッハァ!! レンタインにはお前から頂いた花音とたっぷり楽しませて貰ったぜ」
 実際は、スパイクバイクで暴走して遊んだだけだったりするが、涼司には分からない。
「貴様〜! よくも俺の花音に不埒な真似を」
 不埒な真似など全くしていないのですがね。
 強いて言うなら花音の胸が鮪の胸に当たったぐらい。
 それでも、それを直接聞いたら涼司は激昂することだろう。
「そんなに、花音がお前のものだって主張するなら、本人に決めてもらおうぜ。お姫様の登場だ」
 その言葉通り花音がやってきた。
「涼司さんお待たせしました。あら、南さん。いらっしゃってたんですか?」
「おお、花音。久しぶりだな〜。寂しくなかったか〜?」
「お久しぶりです。南さん。またお会いできて嬉しいです」
「だとよ」
「花音!? 嘘だ!! お前はたぶらかされているんだ!!」
 花音の普通のあいさつに発狂寸前の涼司。
 終には地に伏してしまった。
「涼司さん!どうしたんです!」
「ヒャッハー!!今日は、ホワイトデーだな!俺からのお返しだ」
 そう言うと鮪は涼司の手作りお菓子を奪い取り、持ってきた種もみを込めて花音に差し出した。
「これが俺の情熱だ〜!受け取ってくれるよな?花音?」
「あ……ありがとうございます」
「これで、俺の用は済んだ。じゃあ、またな縲怐A花音。それじゃな、負け犬」
 鮪は涼司をあざけり満足したのか、スパイクバイクに乗りまた来た時のように轟音を立てて帰って行った。
 花音は、鮪が帰って行くのを眺めていたが、涼司のことを思い出し、すぐに駆け寄った。
 涼司は、花音が鮪と普通に話していたことと自分が作ったお菓子を鮪に横取りされたことで、精神的にダメージを受けていた。
「大丈夫ですか!?涼司さん!」
「花音、お前は誰のパートナーだ?」
「何を言ってるんですか涼司さんのパートナーに決まっているじゃないですか。どうしたんですか?」
 事情がいまいちよくわからない花音をおいて、涼司は少しずつ回復ししていた。
(「そうだよな。花音は俺のパートナーだよな。あいつになんか渡すもんか!」)
 涼司は花音の瞳をじっと見ると言葉を紡ぐ。
「花音、そのお菓子、俺が作ったんだ。種もみでおかしくなったけど、俺の気持ちがこもってる。受け取ってくれるか?」
「涼司さんが作ったんですか、このお菓子?」
「ああ」
「私、本当に嬉しいです。大事に食べますね♪」
 そう言うと花音は最高の笑顔を涼司に見せてくれた。
「喜んでくれてよかった。ほんとよかった」
 こうして、いろいろありながらも、涼司のホワイトデーは、ハッピーエンドで幕を閉じるのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

茨城はるか

▼マスターコメント

改めまして初めまして。
茨木はるかです。
初リアクションだったのですが、正直大変でした。
何が大変だったかと申しますと、リアクション執筆開始前日にパソコンがクラッシュしました……。
何の呪いかと思いましたよ、ホントに。
パソコン修理後は、皆様の色々なアクションを見ながら、楽しくリアクション執筆ができました。
なお、今回PC様によって出番がかなり、偏っております。
申し訳ありません。
やはり、アクションのかけ方が上手い方、シチュエーションを上手く利用できる方、分かりやすいリアクションの方は、出番が多くなります。
あくまで、私の見解なので他のマスター様は上手く均等に出番を配分できるのだと思いますが。
今回は、初リアクションとのことで、皆様に称号をプレゼントします。
お気にいられたらお使いください(LCとご一緒にご参加の方は、MCにではなくLCの方だけに称号が届く場合があります)。
ご参加ありがとうございました。
それでは、またお会いできることを祈っております。
ありがとうございました。