校長室
校内は雪景色
リアクション公開中!
エピローグ「終わりよければ全てよし?」 日が沈み始めた頃、蒼空学園の門付近では大勢が集まってメチェーリとグラートを見送っていた。 「じゃ、次来た時に写真渡すから、絶対また遊びに来てね」 「うん!」 「あのさ。良かったらこれ、あたいの住所と電話番号なんだ。また連絡でも」 「……すみません。ジューショトデン、ワバンゴーとはなんのことでしょうか?」 「えっ?」 途中、メチェーリたちがかなり人の世に疎いことが判明しつつ、2人は笑顔のまま去っていく。見送る全員も笑顔だ。 そうして2人の姿が見えなくなると、学園内に降り積もっていた雪は、跡形もなく消えた。 「だああああああっそんなバカな!」 東條 カガチ(とうじょう・かがち)が消えた雪を見て悲鳴を上げた。 「あんなに一生懸命雪かきしたのに」 がくっと肩を落とすカガチの横でシオン・プロトコール(しおん・ぷろとこーる)が、 「フリー(略)め、なんて酷い事を……!」 いつもどおり某秘密結社の陰謀にしていたが、カガチに否定する気力はなかった。むしろ陰謀であった方が救いがある。 「どうしましょうか、北都」 「う〜ん」 清泉 北都(いずみ・ほくと)とクナイ・アヤシ(くない・あやし)が頭を抱える目の前には、大きな穴があった。クナイが掘ってしまったあの穴である。雪がなくなった今、その穴から目をそむけることは難しい。 「えっと、手伝おうか?」 佳奈子の苦笑気味な申し出に2人は頭を下げた。 と、急に雪が消えたことで色々問題はあったのだが、中でも一番大変な思いをしたのはウーマ・ンボー(うーま・んぼー)だろう。 佳奈子のかまくらの上に乗り休憩していたウーマだったが、雪が消えれば当然そのかまくらも消える。となればどうなるだろう。重力にしたがって落下する。 さらに不運であったところは、空を飛ぶ術があったことだろう。 彼は落下しそうになりとっさに飛び上がろうとした。だが驚きすぎてバランスを上手くとれず、飛び込んでしまったのだ。 アキュート・クリッパー(あきゅーと・くりっぱー)がサンマを焼いていた網の上に。 「熱い! アキュートよ、熱いぞ」 「マンボー!」
▼担当マスター
舞傘 真紅染
▼マスターコメント
はじめまして、舞傘 真紅染(まいかさ・まあかぜ)がお送りしました。 楽しんでいただけるように頑張ったつもりですが、どうでしたでしょうか? ……はい。まだまだですね。精進します! 皆様の予想以上にノリノリなアクションに、「ぶふっ」とPC前で噴出し、家族に怪しまれました。 とりあえず、契約者が本気で雪合戦すると危ないな、と再認識。 今回はご参加いただきありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。