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第2章 ドッペルゲンガーの悪意

「ドッペルゲンガーから逃げているなら、目の届きにくいところにいるのかしら?」
 明りのない真っ暗なロビーを歩き、泡はそっとテーブルの下を覗き込む。
「いないみたいね・・・。魂だから壁だとかは通り抜けられると思うから、密室の中にいても敵から逃げられるはずだけど・・・。万が一ってこともあるし」
「簡単に捕まらなくても、見つかったら追いかけれて怖い思いをしちゃうです。オメガちゃ〜ん、あぶないですよ〜どこですか〜」
 敵よりも早く見つけようとヴァーナーも1階のフロアを探す。
「ここは1人でも大丈夫よ」
「わかったです!緋音ちゃんが2階に行ってみるです」
 少女は頷くと人形を抱えて階段を上っていく。
「うーん・・・ロビーを通ったのは確かなはずだけど、もういないのかしら」
 ふぅっとため息をつくと、“泡・・・さん・・・・・・”と聞き慣れた声音が聞こえてきた。
「―・・・オメガ・・・オメガなの?」
 姿の見えない相手に向かって泡が話しかける。
「こっち・・・こっちに・・・・・・いますわ・・・」
「どこにいるの!?」
「わたくし・・・知らない方に追いかけられて・・・とても怖くて・・・怖くて・・・。―・・・うぅっ・・・」
「もう大丈夫よ、安心して。どこにいるの?あっ、皆に見つけたって知らせなきゃ」
「待って」
「何?どうしたの」
 声の相手に引きとめられた泡が出口の前で足を止める。
「泡さんだけ・・・わたくしがいるところへ来て欲しいんですの」
「―・・・私だけ?」
 不思議に思い眉を潜めて問いかける。
「早く・・・ここへ・・・。誰かがわたくしの方へ近寄って来ているんです・・・あぁっ、来ないでーっ」
「もしかして敵が捕まえにきたの!?どこにいるの、答えて!」
「エレベーターの前へ・・・早く・・・」
「分かったわ、今行くから待ってて!」
 必死に助けを求める彼女の声に、泡はエレベーターがあるところへ走る。
「来たわよ。誰もいないみたいだけど・・・オメガはこの中にいるの?」
「えぇ・・・」
「開けるわね。えっと、ボタンはこれかな」
 ボタンを押すとガーッと扉が開いた。
「姿が見えないけど・・・そこにいるの?―・・・オメガ・・・?」
 話しかけてきた声が止みシーンと静まり返る。
 いくら待っても彼女からの返事が返ってこない。
「私よ?怖がらないで出てきて」
「―・・・フッ・・・フフ。愚かですわ」
「え・・・・・・。―・・・っ!?」
 突然声が聞こえてきたかと思うと、エレベーターの壁から死者の手が現れ、泡を捕まえようと襲いかかる。
 殺気を察知しベックォンをドラゴンアーツのパワーで殴り飛ばす。
「(こんな場所で無駄な体力を使うわけにはいかないわ)」
 ロビーの椅子の傍へ屈み、死者が諦めるのを待つ。
「ふぅ・・・行ったようね」
「あら?引き込まれてしまえばよかったのに残念ですわ」
 まずは1人片つけようと声の主は、ベックォンが潜んでいる場所へわざと誘導したのだ。
「くっ・・・私を騙したわねっ!」
 本物のオメガではないと知るなり怒鳴り散らす。
「フッフフフ・・・。この程度で泡さんを葬れると思いませんでしたけど、なかなか手強いようですね。それではわたくし、魂を探しに参りますわ」
「ちょっと待ちなさいよ。姿を見せなさいドッペルゲンガー!」
 それっきり声は止み、泡の悔しげに叫ぶ声だけが空しく響いた。



「1階から泡さんの声が聞こえてきたようですけど、ドッペルゲンガーが出たようですね。私も気をつけないといけませんね」
 緋音はパタッと足と止めて泡の声を聞く。
「そういえば私たちがオメガさんと知り合ってもう1年になるのですね。っと、思い出に浸ってるような暇はないですね。魂を狙っている相手が現れてようですから早く見つけませんと・・・。4号室まで見たので次はこの部屋ですね」
 そっとドアを開けて2階の5号室へ入る。
「今のところ廊下やベランダ、部屋の内装は普通のマンションと変わりないようですね。今のところ何もいないようですが・・・」
 リビングを見回し霊に襲撃されないように警戒する。
「ダークビジョンのおかげで暗闇の中でも見えますけど、気配までは分からないですからね」
 ドアノブに手をかけて開くと、ギィイィイという鈍い音が静かな空間に響く。
「村で発見した場所が人目につかないところでしたし。目立つ場所じゃなくて、こういった暗くて狭いところでしょうか?」
 棚の引き出しや倉庫のダンボールの傍といった狭い場所に、魂が隠れていないか探す。
「―・・・っ!(生徒でしょうか・・・それとも・・・)」
 部屋から出ようとすると、痛んだフローリングを踏む足音が聞こえてきた。
 息を殺しゆっくりとドアを開ける。
「スピリットですか!?」
 禁書を開き手の平を相手へ向けて光術を放とうとする。
「きゃぁっ、待ってください!ボクは人間です!」
「ごめんなさい・・・。てっきり霊が現れたのかと思って・・・」
 ヴァーナーだと分かると、ほっと息をつき緋音は本を閉じる。
「その様子ですとオメガちゃん、まだ見つかってないんですか?」
「えぇ・・・」
「ボクもここで一緒に探すですっ。オメガちゃんの魂はドコにいっちゃったんですか〜?」
 人形に話しかけながらヴァーナーはトコトコと台所へ歩く。
 そこへ足を踏み入れたとたん、ガタガタンッと空っぽの金属鍋が床へ転がり落ちる。
「コンロの上にあったやつがひとりでに落ちるなんて・・・。―・・・な、何ですか!緋音ちゃん・・・ですよね」
 不思議そうに鍋を見下ろしていると、何者かに片腕を乱暴に掴れる。
 怯えたような小さな声音で振り返ると緋音はリビングで魂を探している。
 この手はいったい誰の物なのか。
 恐る恐る掴れている腕へ視線を移すと、生者ではない血色を失った青白い手が掴んでいる。
 換気扇の傍の壁から現れ、邪魔な鍋を落とし彼女を引きずり込もうと狙ったのだ。
「ひっ、・・・きゃぁわぁあぁああーーっ!!」
 少女は顔面を蒼白させて絶叫し、振りほどこうとめちゃくちゃに腕を振り回す。
「うわぁあぁーん!」
 やっとの思いで振りほどき、泣き叫びながら部屋の外へ駆け出て行く。
 無数の手が逃げる彼女を追いかける。
「いやですーっ、来ないでくださいーっ」
 きゃぁきゃぁとマンション内を逃げ回る。
「ヴァーナーさん?どうしたんですか、まさか霊が現れましたか!?―・・・いない・・・ですね」
 悲鳴を聞き少女がいるはずの台所へ行くが、すでにベックォンから逃げ出てしまった後だ。
「何事もなければいいですけど・・・。霊が出たということは、危険なこの部屋にはいないってことですよね」
 部屋を出ようとすると聞き慣れた声が聞こえてきた。
「まさか・・・オメガさん!?」
 呼ばれるままに洗面所へ駆け込む。
「わたくし・・・ドッペルゲンガーに捕まってしまいましたの。ここから出して・・・」
「吸収されてしまう前に私の手を掴んでください!」
 鏡の中に映し出された姿を疑うことなく、手を差し伸べてしまう。
「もう大丈夫ですよ。まだ17時じゃないですからこの町からすぐに出られますよ」
 パシッと手を掴み、安心させようと微笑みかける。
「私たちと一緒に帰りましょう」
「でも・・・帰る場所は・・・こちらですわ」
「―・・・えっ?な、何をするんですかオメガさん!」
 鏡の向こうの彼女に手を引っ張られ、緋音は思わず声を上げる。
「だって緋音さん、わたくしのお友達でしょう?傍にいて欲しいんですの」
「それはそうですけどね、本物のオメガさんじゃないあなたのところへ行くわけにいきません。手を離してください!」
 光術で目晦ましをくらわし、魔女の手から逃れる。
「本物だろうとなかろうとわたくしですのに。悲しいですわ・・・わたくしの傍には誰もいてくださらないんですのね・・・」
 魔女はシクシクと泣きながら鏡の中から姿を消してしまった。
「ドッペルゲンガーの方は独りなんですか・・・。―・・・いけないっ、そんな言葉に惑わされるわけには・・・っ」
 彼女の言葉を忘れようと頭をブンブンと振る。
「早くオメガさんの魂を見つけなければ・・・。あれが本心かどうかなんて関係ありません。―・・・忘れなきゃ・・・・・・っ」
 頭から離れない悲しげな表情を思い出していまい、その影響か当然目眩がし、ぐらりと足元をふらつかせて廊下に倒れてしまう。
「誰か倒れてるよ!助けなきゃっ」
 気を失った緋音の傍へ綺人たちが駆け寄る。
「十天君や悪霊にやられたわけではなさそうですね」
 クリスが傷を負っていないか見る。
「となると何か強いショックでも受けたのでしょうか?」
「ショックって?」
 口元に片手を当てて考え込む瀬織に綺人が問う。
「うーん・・・こういうところですから、気を失うほどの心に何かよくない影響があったのかしれませんね・・・」
 よくないものでも見てしまったのだろうと呟く。
「ふむ・・・。とはいっても、このままにしておくわけにはいかないな・・・」
 倒れている緋音をユーリが背負ってやる。
「他の階にも行ってみようよ。誰か倒れちゃっているかもしれないからね」
「そうだな・・・」
 彼女を連れてユーリたちは上の階へと進む。



「オメガって名前をギリシャ文字で考えると、24番目を表すんだよね。日本の神様じゃないけど、まさか洒落が好きなことはないよねぇ」
 階段を上りながら弥十郎がぽつりと呟く。
「っていうと?」
「客室のある2階から24番目の部屋・・・つまり4階が怪しいと思うんだ」
 ハテナと疑問符を浮かべたような表情で聞く響に言う。
「でも、それ以外にも何かあったと思うんだけど?」
「たしかに何かの黙示録に書いてあった気がするけどね。アルパにあたるものがなかったからさ」
 ドアを開けながら響へ顔を向ける。
「ご飯を食べるような悪霊なら良いのだけどねぇ」
 謎料理でしか戦えない弥十郎は霊が潜んでいないか警戒する。
「うん、戦わない方がいいかもね。(今は・・・・・・)」
 弥十郎が村人を救えなかったことを相当気にしていると思い心の中で呟き、彼の振袖に禁猟区を施す。
「鏡の傍に誰かいるよ?白いショールを持った女の子・・・」
「オメガさん・・・かな・・・・・・。(でも何か妙だね)」
 窓際にかけられた姿見の鏡の前でじっと佇む魔女を弥十郎は訝しげに見つめる。
「助けに・・・来てくださったのですわね?」
 彼らに気づいた彼女が涙を手で拭い振り返る。
「そうだよ、独りぼっちで寂しかったかい?」
 袂にかけられた禁猟区の反応へちらりと見て魔女へ視線を戻す。
「やっと見つけた。久しぶり」
 彼女へ微笑みかけた響はワルプルギスの書に手をかける。
「この姿見の中へ入れば館へ戻れそうですの、わたくしと一緒に入りましょう」
「へぇーそうなんだ。でもその前に、見つけたことを仲間に知らせないとね」
「もう1度ここへ戻って伝えればいいことですわ」
「(違うね、やっぱり)」
 本物ならそんなことを言うはずがないと響は彼女が探している魂ではないと確信した。
「早く帰りましょう?―・・・さぁ、早く・・・」
 魔女は彼らへ両手を差し出して温かみのない笑顔を向ける。
「(あれ・・・机の下に何かあるね・・・)」
 姿見に映るリビングにあるそれを睨むように見る。
 弥十郎の袖を引っ張り、片手で1枚の画用紙が落ちていると知らせる。
「やっぱり皆もオメガさんに早く会いたいと思って探しているから、ここで少し待っててくれないかな?」
 そう言いながら徐々に魔女から離れ、弥十郎は相手に気づかれないようテーブルの傍へ寄る。
「すごく心配していると思うんだよね。だからちょっとだけ、ね?」
 片足で落ちている画用紙を自分の身体の方へズリズリと寄せる。
「5分くらい待ってくれたら、皆をここへ集められるよ」
 さっと画用紙を拾い上げ、袂の中へしまい込む。
「何ですの、それ?」
 目敏く見つけた魔女が振袖の袂を指差す。
「見せてくださらない?」
「皆が来たらね」
「わたくしのこと・・・ドッペルゲンガーだと疑っていらっしゃるの?―・・・酷いですわ・・・」
「そ・・・そんなこと思ってないよ!」
 ぐすっと涙目になる彼女を見て、困ったように弥十郎はおろおろとしてしまう。
 そんな彼に響は首を左右に振り“騙されちゃいけない”という仕草をする。
「(不味いね。生徒たちが魂を探せるように引きつけようにも、このままいたらボクたちが連れて行かれてしまうよ)」
「疑っていないのでしたら早く帰りましょう!」
 これ以上待てないと彼女は響の腕を掴もうと駆け寄る。
「ごめんね、一緒には行けないんだよっ」
 響は氷術で氷柱の雨を作り出しその手を拒む。
「演技で相手するのもここまでだね」
 弥十郎の袖を引っ張り部屋の外へ走る。
「逃がしませんわ」
 サンダーブラストで弱らせて引きずり込もうとする。
「―・・・ぁっ、くぅ!」
 片足にくらいながらも彼の身体を抱え、廊下へ転がり出る。
「ありがとうっ」
「礼は後だよ、早くここからは離れなきゃ」
 痛み足を引きずりながら響は弥十郎と階段へ逃げる。



「もうすぐ30分くらい経つのかしら?ここに来た瞬間に携帯も時計も全部時間が止まっているから、どれくらい経ったのか分からないわ〜」
 師王 アスカ(しおう・あすか)は時間が止まってしまっている携帯を見て顔を顰める。
「ドッペルゲンガーを見つけたっていう連絡がないわねぇ、そんなに探しづらいのかしら?」
「マンションの外にいるなら分かると思うが、建物の中にいるかもしれないぞ」
「あぁ〜そうよねぇ」
 ルーツ・アトマイス(るーつ・あとまいす)の言葉に軽く頷く。
「正面入り口がある側なら分かるかもしれないが。庭がある方から建物の中にいるのが見えても、米粒を見るようなものだろ」
「魂を外へ連れ出さない限り、こっちが何か仕掛けると思って向こうもそう簡単に姿を現さないでしょうからねぇ」
「というかどうやってドッペルゲンガーから魂を取り戻するもりだ?」
「問題はそこなのよぉ。あの時、エリ・・・袁天君とドッペルゲンガーのコンタクトをやめさせていればっ」
 してやれたとアスカは悔しそうに手の平を握る。
「何とか諦めさせなきゃねぇ・・・」
 袁天君が“死にたくない”という言葉が、未だ胸を貫いた感覚が忘れられない。
 いくら命の取引をしたからって、やっぱり死ぬのは怖いはず。
 その言葉は本物だったのだとアスカは悲しそうに目を伏せる。
「魂のことといったらベルよね」
 胸元にあるアスカの契約の印の黒薔薇が紅く染まり、オルベール・ルシフェリア(おるべーる・るしふぇりあ)を召喚する。
「は〜い、アスカ。初めての召喚ね♪どうしたの?その様子からするとかなり困っているようね」
「そうなのよぉ、お願いベル。あなたの博識でドッペルゲンガーの対処方法を教えて!」
「十天君も馬鹿な事してるわね・・・対処方法よね?なら簡単よ、そのドッペルゲンガーの本体がどんな言葉でも構わないわ。思いっきり相手を罵倒すればいいのよ♪そうすれば助かるわ、何でかはわかんないけどね」
「(何でか分からないのにそれで助かるものなのか?)」
 彼女の言葉にルーツは訝しそうに眉を潜める。
「たしかオメガ・・・だっけ、その子しっかりと喋れるの?本体にこの方法はちゃんと伝えないと即失敗するわよ」
 そんな彼を気にせずベルは魂を戻す説明を続ける。
「んー・・・見つけてからじゃないと分からないわねぇ」
「魂を取り戻して無事に元に戻るのかちょっと不安ね。あまりにも時間が経ってるし。ベルなら魂を綺麗に修復出来るけど、繋ぎ目の代わりに必要な魂があるの。それもアスカ以外の地球人のね、・・・どうする?」
「困ったわねぇ、はいどうぞなんて気軽に言ってくれる相手はいないと思うのよ。寿命が縮まったり日常生活に支障が出ちゃうかもしれないからねぇ」
「それならベルにもどうしようもないわ」
「マンションの中にいる悪霊はどかしらぁ?地球人もいると思うのよねぇ」
「邪気がある魂はちょっとねぇ・・・。とりあえず取り戻してからじゃないとどうしようもないわ。まずはドッペルゲンガーを探しましょうよ」
 論議しているよりも探そうとベルたちはマンション内を歩く。
「あら、あんなに急いでどうしたのかしらねぇ」
 廊下を通り過ぎる弥十郎と響の姿をチラリと見たアスカが首を傾げる。
「それよりもアスカ・・・あれを見ろ」
「えっ・・・あれってもしかして!?」
「あぁそうみたいだ。向こうから現れるなんてな」
 ルーツはドッペルゲンガーのオメガを睨むように見据える。
「フフッ、そなたたちも逃げるんですの?」
「―・・・そうだな。不本意だがここは・・・」
「オメガさんの魂・・・じゃないようやね!」
 2人の話し声を聞きドッペルゲンガーだと分かるなり、七枷 陣(ななかせ・じん)はバーストダッシュでいっきに詰め寄り魔女を捕まえようとする。
「何するんですの・・・陣さん」
「んなぁあっ!?」
「惑わされないで陣くんっ!!」
 ふるふると怯えたように泣きそうになる魔女に対して躊躇する彼に、リーズ・ディライド(りーず・でぃらいど)が大声で叫ぶ。
「涙とか卑怯や、大人しく捕まれっ」
「わたくし本物になりたいだけなのに、それがいけないことですの!?」
「じゃかしいっ。そのためにオメガさんを犠牲にするわけにいかないっつーの」
 小柄な身体の彼女をリーズと一緒に捕らえる。
「(やけにあっさり捕まったね、妙だなぁ・・・。本当にこのまま連れていっていいのかな、何か凄く不安だよ・・・)」
 あまり抵抗せず自分たちに捕まった魔女を、リーズは訝しげに睨んだ。