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新キマクの闘技場

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新キマクの闘技場

リアクション

 熱戦の続く闘技場。キマクの穴サイドの戦士達の繰り出す反則技に手を焼く正統派サイドの戦士達。だが、そんな反則技すら、自身の戦闘の経験値になるだろうと、あえてそれを受ける戦士もいた。魔法少女の騎沙良 詩穂(きさら・しほ)、セイバーの桜葉 忍(さくらば・しのぶ)と組んで戦うコンジュラーの平等院鳳凰堂 レオ(びょうどういんほうおうどう・れお)もそんな一人であった。
 詩穂とレオと忍の前には、黒い虎のマスクをつけブラックタイガーと名乗る者、そしてコンジュラーの国頭 武尊(くにがみ・たける)とテクノクラートの南 鮪(みなみ・まぐろ)が対峙していた。
「忍、詩穂、援軍はありがたいけど、あのイコンは僕がやるからね!」
 空京大学のイコン、アグニを睨むレオ。
「お、それは俺がありがとうって言う番じゃないのか? ……それじゃあ俺はあのパンツ野郎の相手だけすれば良いわけだ」
「……最早A級四天王が何人束になってかかってきても魔法少女の相手は無駄無駄無駄ァ! なんだもん♪ S級四天王! いえ、キマクの穴の闇を潰します!」
「待て……詩穂はあの黒い虎の野郎の相手をするんじゃなかったのか?」
 詩穂がクイと眼鏡をあげる。メイドらしいというだけで伊達眼鏡をかける彼女のこだわりが垣間見える。「ランドセルの件、王先輩だったんですねー。感銘しました!」というのが詩穂の今回の参戦理由である。
「えー!! 忍ちゃんにあげようと思ったのにぃ」
「先ほどかけたSTFとやらが効かなかったのに、まだやるか……」
 レオが詩穂を見てはぁと溜息を漏らす。


 ここで話は少し遡る。
 パンツのシルエットらしき模様が入った奇っ怪なプロレスマスクを被った国頭及び黒い虎のマスクをつけブラックタイガーと名乗る者と対峙したレオは少々がっかりとした表情で試合に臨んでいた。
「オレはキマクの穴から派遣された戦士、『スーパーパンツマシン1号』!!」
 妙なプロレスマスクを被っているが、恐らく相当な手馴れであろうことはレオに予測出来た。
 本来、詩穂と国頭のシングル戦にレオ、さらに遅れて忍が駆けつける訳になった理由は、国頭にかけた詩穂のとある技が原因であった。

 STF……ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロックという正式名称を持つ技で、国頭を追い込んでいった詩穂。
「どう!? ギブしないと、その首へし折っちゃうよ?」
「ふん、コレごとき、何も感じないぜ!」
「そ……そんな! 詩穂のちっぱいがおもいっきり当たっているSTFに興奮の1つもしないなんて、すさまじい執念……」
 技をかけながら心にダメージを負う詩穂。
 だが、それよりも更に心のダメージをうけていたのは、会場で望遠レンズを構えた人達であった。
「くそ!! なんて防御が固いスカートなんだ!!」
「まさに鉄壁か……」
 スカートの魔法少女戦闘服で戦う詩穂のベストショットを狙う好き者達が、カメラのファインダーを覗きながら絶望の声をあげる。
「(でも、おかしいな? さっきからやたらと完璧に決まった技のロックがあっさり外れちゃうの……誰かもう一人いる?)」
 【ディテクトエビル】と【超感覚】を使いキマクの穴の反則攻撃に対応できるように常に身構えていた詩穂。
「(そうだ! さーちあんどですとろい)」
 詩穂がスキルにより、ベルフラマントで身を隠して国頭を援護していた男を見つける。 
「いた!」
 バッと国頭から技を外した詩穂が、隠れていた男に猛然と走り、
「やぁ!!」
 小柄な体を黒い虎のマスクの男にぶつける詩穂。
「スピアー!? ……なんてチャンス!!!」
 一斉に詩穂の腰部分に向けて会場の大きなお友達からカメラのフラッシュが起こる。
 姿が見えてしまったブラックタイガーを、詩穂がビシッと指差す。
「隠れていたって、悪党は絶対見逃さないんだからねっ!!」
 
 詩穂が事実上の2対1になったと聞き、血沸き肉踊る戦いを望んで駆けつけたレオがブラックタイガーとロックアップしている詩穂を横目に、そう小声で愚痴りながらレーザーブレードを構える。
「イロ物相手か……いいけど」
 戦闘が始まったら【先制攻撃】で距離を詰め、【ブラインドナイブズ】を叩き込むという当初の作戦通り、試合はレオがコントロールするはずであった……が、事態は国頭の【ミラージュ】により急転する。
 そもそも『パンツ番長』の異名を持つS級四天王でパラミタパンツ四天王の一人でもある国頭の頭の中には、「今回の戦いは、悪党側と正統派側で戦って勝ち越した側の勝利との事なので、なるべく勝ちやすい相手と戦うのが良いだろう」という算段があった。
「(どのみち、今回の試合で王に味方して戦う連中は、将来的にキマクの穴にとって邪魔になる連中だからな、良くも悪くも早めに潰しておくに限るぜ)」
 そう考えた彼は『根回し』を使い、密かに正統派側で参加する学生の名簿を入手し、確実に勝てそうな相手を選んで戦う、というまさに悪党な発想をしていたのだ。よって、イコン級の反則技を心待ちにしているレオならば、油断した隙に葬りやすいだろうと考えていた。
「何ッ!?」
 驚嘆の声をあげるレオ。
 それもそのはず、国頭のミラージュは彼自身と同等の能力とスキルを持った分身(国頭によってスーパーパンツマシン2号と命名された)を作り出し、息の合ったコンビネーション攻撃でレオを追い詰めていったのである。
 事実上の2対1となり劣勢なレオを救ったのは、国頭の掘った墓穴であった。
「やああぁぁーっ!!」
 一撃で仕留め損ねたレオが【メンタルアサルト】で撹乱しつつ、敵の隙を探す。
「ほう……君は2対1ではご不満な様子だな!」
「全くだよ、パンツマシーン。もっと分身出来ないのかい? 4、5名にならないと僕は倒せないよ!」
 額の汗を拭ったレオが笑う。
「……いいぜ。ならば、見せてやる!! ミラージュ!!」
 更に2名増えるパンツマシーン軍団。
 だが、控え室でモニター観戦していた忍が何かに気がつく。
「あれ? ……明らかに実体がもう一人、いる?」
「どういう事?」
 忍がモニターを指差すと、国頭の分身であるパンツマシーン軍団の中に一人だけ背丈の違う者がいた。
 忍が指摘したパンツマシーンの正体は、国頭のミラージュに便乗し、光学迷彩を利用していつの間にか登場した鮪であった。
「ヒャッハァー!」と声をあげる推定パンツマシーン3号を名乗る鮪。
 レオと、そして更には呼び出したハズの国頭までがやたらとエキサイトする3号を小首を傾げて見やる。
「……おい、鮪?」
「何だ! 1号?」
 国頭の呼びかけに陽気なハイテンションで振り向いた3号。
 ……こうして、鮪の本来の対戦相手である忍が慌てて控え室から駆けつける羽目になったのだ。

 ここで話は現代に戻る。
「あァーン? 贈り物がランドセルだァ〜〜? 常識的に考えて配るのはパンツだろうが! ヒャッハァ〜!」 
「より反則っぽいもの、でイコンを選ぶなんて安易すぎるね……!! でもほんのちょっぴりだけ感謝してるよ!!」
 空京大学のイコンであるアグニとどこか嬉しそうに対峙するレオを見つつ、忍は少し別の事を考えていた。
「(さて、俺も時間を稼がないとな……信長が上手くやってくれることを信じて)」
 忍はパートナーの英霊でニンジャの織田 信長(おだ・のぶなが)とこの闘技場でお金を稼いでいたら、王が子供達にランドセルを贈るために闘技場で稼いでいたのを偶然知り、王を助けることにしたのだ。
 だが、よく闘技場に出入りする忍でもキマクの穴という組織を聞いた事などなかった。だから忍は試合前に、パートナーの信長に「裏でキマクの穴の情報を探してくれ。試合は俺が出来る限り時間を稼ぐから」と言伝てを残し、ここに臨んでいたのだ。
「(ま、相手が俺より圧倒的に強いってのは、ちょっと計算外だったな)」
 忍の前には、パンツマシーン1号(国頭)、2号、4号が腕を組んで並んでいる。その威圧感は、お人よしの優しい性格で物事にはこだわらない忍ですら、自身の持つ凶運を恨む程であった。
「手加減はしない、全力でいくぞ!!」
 大剣を持っているとは思えぬスピードをバーストダッシュで更に向上させた忍が1号に迫る。
「来い!! 組織に仇なす者め!!」
 叫んだ1号が則天去私を放ち、忍がソニックブレードでこれに応戦する。
 しかし、ミラージュにより生み出された2号と4が放つ則天去私が、スウェーで回避しようとする忍に襲いかかる。
「ぅわっ!!」
 3方向から絶妙なコンビネーションで放たれる則天去私に忍が吹き飛ばされる。
 空中でクルリと身を翻し着地する忍。
「(流石にこの差はキツイな……)」
「これくらいの力で、組織に刃向かおうとしたのか? 哀れだぜ……」
 1号が肩をゴキッと鳴らす。
「悪いな。そっちに事情があるように、こっちにも色々あってな……」
 肩に垂れてきた束ねた黒髪をはねのけて、忍も笑う。
「よもやキマクの穴を調べようとしている気ではないだろうな?」
「!? ……さぁね?」
 1号が忍の態度を見て、ふぅと溜息を漏らす。
「決着の前に戦ったよしみで忠告しておいてやるぜ。止めておいた方が君の身のためだ」
 マスク越しに遠い目をする1号。
「相手にしていいものと悪いものがある。君がやろうとしている事は、この世界の根幹に関わってくる事だ。ただの興味本位で首を突っ込んでいい事ではない。それだけのリスクを背負う者でなければな」
 1号の語る言葉に暫し、戦闘体勢を解いていた忍。
「何だと? ……うぁ? 何だ……身体が……」
 1号がヴァンガード強化スーツの中から、小さな粉を取り出す。
「しぶれ粉だ。先ほどの近接戦の際、撒いておいたんだぜ?」
「く……これが、キマクの穴か……」
 しびれ粉のためにガクリと膝が落ちる忍に、1号が突進する。
「悪いな! これも仕事なんでね!!」
 走る1号の先に2号、1号の後ろを4号が挟み、ジェットストリームアタックよろしく忍に迫る。
「(この場合、踏み台にすればいいのか?)……やあぁっ!」
 既にもう感覚がない足を踏ん張り、忍が跳躍する。
 ドムッと2号の頭を踏み台にする忍が空中で翻り、大剣を振りかざす。
「ツインスラッ……!」
「そのパターンは飽きたぜ!!」
 飛んだ忍の足首を1号が掴む。
「なっ!?」
「おりゃあぁぁ!!」
 地面にビターンッと叩きつけられた忍を、さらに1号の焔のフラワシと鉄のフラワシが引きずり起こし拘束する。
「は、離せっ!!」
 もがく忍だが、既にしびれ粉で全身の自由が効かない上、剣を手放してしまっていた。
「悪く思うな。組織に仇なす者と戦う以上、見せしめの意味でもこれくらいやらないとな」
 動けぬ忍の前にそう言って1号が、忍の後に2号と4号が位置取る。
 バッと片腕をあげる1号が叫ぶ。
「カタクリズムパワー プラース!!」
 同時に、分身である2号と4号も叫ぶ。
「カタクリズムパワー マイナース!!」
「(酷い時間稼ぎになってしまったな……)」
 忍があきらめの苦笑を見せた後、前後のパンツマシーンから同時に【則天去私】が忍に向けて放たれるのであった。


 同じ頃、リング下の場外では鮪の操るイコンのアグニにレオが果敢に挑んでいた。
 レオの美しい黒髪のポニーテールのすぐ傍をアグニからフレイムスロワー(火炎放射器)から放たれた炎が通過していく。
「裏切り者は消毒だァ〜!」
「始めっから僕は裏切ってないし、そもそもお前達とは違う!!」
 レオは叫んで【ロケットパンチ】を放つも、イコンの装甲を少しだけ凹ませた程度であった。
「(チィッ……第一、あんなデカイ物、どこに隠しておいたんだよ!!)卑怯なヤツめ!!」
「ヒャッハァ〜、卑怯? 全然オッケーだ!」
 響く鮪の声に、苛立ちをつのらせるレオ。
「そうだ! 俺がお前をこのまま倒しても盛り上がらねえ……パンツを剥ぐのは後にして、カモ??ンっ!!」
 アグニが片腕をあげると、リング上に数体のゴブリンが上がってくる。皆、モヒカン姿である。
「……また反則か」
 レフリーをちらりと見るレオだが、既に悪党サイドに買収済みのレフリーは、どこ吹く風状態で爪切りなんぞを始めている始末である。
「ヒャッハァ〜! ルール違反? このゴブリンは俺のフラワシだァ〜。証拠にモヒカンだぜ。だからオッケーだ!」
「そこまで、するのか。キマクの穴は!」
「ヒャッハァ〜! 最近のミラージュはフラワシも使えんだぜ? 知らなかったのか? ならその身に直接教えてやるぜ! 行けェ!!」
 レオに奇声をあげて襲いかかるゴブリン軍団。
「そうか、ならば僕も奥の手を出してあげるよ!!」
 そう言うと、レオは【煙幕ファンデーション】で煙幕を張る。
「な、き、キタねぇぞ!!」
 煙幕を張ったレオ【は物質化・非物質化】で非物質化しておいた【宮殿用飛行翼】を用いて、上空へと急上昇する。
 上昇する最中、パンツマシーン1号にノックアウトされた忍の姿が見え、少し顔を曇らせる。
「(御免、忍。敵は討つから!!)」
 一方、煙幕に包まれた中では、鮪のイコンが手当たり次第放つ火炎に味方のゴブリンたちが逃げ回っている。
「ど、どこだぁぁ!? くそ、Pキャンセラーか、センサーがイカレてやがる!?」
 探し回るイコンの丁度上空に制止したレオが、レーザーブレードを掲げる。
「イコンは究極の凶器……その妄想をぶち壊すよ!!」
 闘技場の照明をバックにレオが急降下を始める。
「あん?」
 ギーギーッとゴブリンの一人が上空を指している事に気付く鮪。
「上ッ!?」
「終わりだ! ゴルディアス・インパクトォォッ!!」
 レオの【ヒロイックアサルト】を乗せた【兜割り】が、アグニのコクピット正面に叩き込まれる。
「うぎゃああぁぁっ!?」
 バチバチと機器がショートするコクピット内で悲鳴をあげる鮪。ちなみにまだプロレスマスクは被ったままである。
「ヒャッ、ヒャッハァー! てめえは馬鹿か!? 思い出せ、一番大事なのは下着だろうが! 綺麗な新品パンツ穿かせてこそ愛! 従ってお前には愛の裁きを下す!」
 訳のわからぬ叫びをする鮪の言葉が聞こえたかどうかはさておき、レオがレーザーブレードを再び振り上げる。
「一撃だけじゃ致命傷にならないッ!? ならばッ!!」
「ひ、ヒィ……頼む! 助けてくれよッ!!」
「報いを受けなよ!!」
「お許しをぉぉぉーー……なんちゃって!」
「!?」
 ベロを出した鮪の態度に一瞬だがレオの動きが止まる。
「……ヒャッハァー! ヘイ1号パンツ狩りの時間だぜ!!」
「わかってるぜ!! とうッ!!」
 レオの側面からイコンのボディを軽やかに登ってきたパンツマシーン1号(国頭)が強襲する。
「しまっ……!?」
「則天去私!!」
 アグニのコクピットハッチの上に立っていたレオが1号の攻撃を受けて、リングに転落する。
「がっ……はぁ……」
 落ちたレーザーブレードを拾おうと手を伸ばすレオ。
 だが、レーザーブレードは足で蹴られる。レオが首を上にあげると、パンツマシーン軍団が勢揃いで見下ろしていた。
「これがタッグ戦だという事を忘れたな……それが君の敗因だぜ?」
「まだまだまだーっ!!」
「!?」
 詩穂とブラックタイガーのダブルのドロップキックが国頭を襲う。
 寸ででコレをかわす国頭。
「ブラックタイガー!? 裏切る気か!」
 詩穂の耳元でなにか囁くブラックタイガー。うんうんと詩穂が頷く。
「オレ達は拳を交えてわかりあった。もうキマクの穴の重労働は御免だ……て言ってる」
「くッ……お前も組織に仇なす気か!」
 こっそりと死闘をしていた漢達(詩穂は女だが)は、分かり合ったのだ! 詳しい経緯はよくわからないが……。
 詩穂に再び何か囁くブラックタイガー。
「できますよ、タイガードライバー? ……はい! 合体技いきましょう!」
「!?」
 詩穂とブラックタイガーが国頭に襲いかかる。
 体中の関節に衝撃を与える詩穂のタイガーバスター!!(キン肉バスター)とタイガードライバー!!の合体技!!
「「タイガードッキング!!(マッスルドッキング)」」
「うおおおおおぉぉ!?」
 空中で脱出不能な状態に抱えられる国頭。脳天から決まれば無事では済まない……が。
「ヒャッハァ〜! させるかっての!」
 鮪のイコンが腕を振り上げ、詩穂の足を掴む。
「きゃッ!?」
 ブラリと宙吊りになる詩穂。
 詩穂の第3の敵でもある会場のカメラ小僧達が一斉にカメラを構える。
「は、はなせー!!」
「ヒャッハァ〜! なんだ? このスカート? 鉄でできてんのか? 重力の概念わかってないな?」
「当たり前でしょー! 可憐で清楚な詩穂がパンツ見せるわけないじゃない!!」
 宙吊りになり、ズリ落ちそうな伊達眼鏡を手で抑えながら詩穂が叫ぶ。
「なら、オレの火炎放射器でスカートを焼いてやるぜー!!」
「!!」
 さすがの詩穂もこの鮪の発言には顔を真っ青にする。
 「いいぞ」「それでこそ悪党だ」「今回だけは全力で支持する!」と、カメラ小僧達の熱い視線が注がれる中、ブラックタイガーにトドメをさしたパンツマシーン1号(国頭)に、握った拳を震わせたレオが呟く。
「参った……」
 勝ち名乗りを受ける鮪と国頭。
 だが国頭はマスク越しに、人の身には過ぎた力であるイコンまで持ち出した鮪を、若干複雑な面持ちで眺めるのであった。
 余談であるが、後日、二人のヒール(悪役)っぷりに心打たれた一部の人間達が勝手に「パンツマシーン◯号」を名乗るマスクマンとなり、社会問題になりかけたが、それはまた別のお話である。