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なし

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またゴリラが出たぞ!

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またゴリラが出たぞ!

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 その後、到着した警察に鍋将軍および奉行たちは身柄を引き渡された。
 手柄がどうのこうのと空京センター街パトロール隊KCGPの二人が抗議していたが、どうも彼らは警察に届け出を出してなかったらしく、その件を突つかれて警察に連れて行かれた。世の中、許可がなんだと煩わしい限りである。
 別れ際、引き立てられる将軍にコハク・ソーロッドは声をかけた。
「出て行く前に、僕たちの作った鍋を食べてもらえないかな……?」
「なにぃ?」
 困惑した顔で将軍は振り返った。
 鎧兜を剥がされた彼は、中肉中背……どこから見てもおっさんの40代男性であった。
「最後に僕たちの鍋の味を判断してほしいんだ。これでも間違った鍋なのかおしえてほしい……」
「……よこせ」
 渡された小鉢に箸をつけるとポツリと言った。
「美味い……」
「本当……!?」
「ああ、これまで貴様らが作ってきた残飯みたいな鍋に比べれば全っ然美味いわ! このクソたわけ!!」
「うわぁ!」
「覚えておけよ! 出所した暁には絶対に復讐してやる!」
 文句を垂れ流しながらしょっぴかれて行った。
……ここで認めてくれたら、良い感じにシナリオが終わったのに
 そうそう都合良くはいかないのだ。
「まぁ……、ウザイ奴らがいなくなったのはいいんだけどさぁー、これからどうするー?」
 散らかったテーブルを眺めながら、アゲハは言った。
 乱闘騒ぎのせいで席はむちゃくちゃ……、いや、シュールストレミングの時点でむちゃくちゃだったか。
「なんか店長が向こうの座敷使っていいって」
 と思ったら、八ッ橋優子が不思議なことを言う。
 案内されて別のお座敷に行くと……なんと、そこには鍋料理が本来のコースで並んでいたではないか。
「なにこれ、食っていいの?」
「いいんじゃない。あいつが金払うって言ってるし」
 優子が指さすと、レン・オズワルドが手を挙げた。
「あんな調子じゃろくに食べてないだろう……、すこし遠回りをしたが本来の新年会を楽しむといい」
「マジで!? なにあいつ、どっかのボンボン!?」
 驚くアゲハの声を背にきびすを返す。
「おっと……、忘れるところだった。2次会の会場は近くのカラオケ屋で良いのか?」
 そう言って、レンは携帯でカラオケ屋に予約の電話をし始めた。

担当マスターより

▼担当マスター

梅村象山

▼マスターコメント

マスターの梅村象山です。
本シナリオに参加して下さった皆さま、ありがとうございました。


そして、またしてもスーパードクターがシナリオの半分を持ってってしまいました。
まぁ前回やったし今回はそう多くないだろう……と思っていた私は先見の明がないのでしょう。
今度こそもっとアゲハのキャラを掘り下げられるかなと期待したのですが、
結果、アゲハよりもスーパードクター梅のキャラクターのほうが堀下がってしまった次第です。
掘り下げるのは良いんですけど、しょっちゅう出てくるNPCじゃないのです。
次回こそアゲハとゴリラを掘り下げられるよう頑張りたいと思いました。

それから鍋将軍関連なのですが、気がつけば本来の悪さがほとんど出てないと言う……。
なんだか書いてて、将軍のほうが可哀想になってきました。
本来はガイドの時点で気づくべきだったんですが、PC側の作る鍋がダメだったら普通に怒るよねって言う。
そうなると鍋将軍ってただの突っ込み役になっちゃよねって言う。
ただ結果的に、そのほうが鍋将軍が面白くなったので、それはそれでいいかなという感じです。

あと、あえて書く必要もないと思いますが、将軍の撃退判定は激甘です。
基本は皆さんで楽しく過ごして頂くのが目的のシナリオなので、
美味しいにしろ不味いにしろ、何かしら鍋が完成すれば撃退……と言うか逮捕と言うことにしました。
それ以外でも、普通に暴力に訴えても勝てるようにはしてました、相手はただのおじさんなので。


次回シナリオガイドの公開日はまだ未定です。
決まり次第マスターページで発表したいと思いますが……、すみません、いつも発表がギリギリで。
なるべく余裕を持って発表出来るよう努力します。
それでは、また次回、お会い出来る事を楽しみにしております。