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リアクション
★ ★ ★
「今夜のミッドナイトシャンバラ、空京大学音楽ホールから、公開録音でお送りしています。
みんな眠くなーい?
まだまだ盛りだくさんだからねー。
さあ、では、お悩み相談コーナー、後半戦いってみましょう。
シャレードさん、こんばんは。初投稿です。
突然ですが、私の悩みを聞いてください。
私には兄がいるのですが、その兄が秘密結社の幹部を名乗ってまして、いつも変な発明をしたり、人に迷惑をかける行動をしたりと、もう大変なんです。
妹の私は、いつも兄が起こす騒動に巻き込まれて、ひどい目にあってばかりです。
どうにかして、兄を真っ当な道に更生させたいと思っているのですが、どうやって兄を更生させたらいいでしょうか?
改造人間ではありませんさんからでした。
うーん、幹部なのがおしいところですね。
どうせなら首領の方が格好いいのに。
ああ、そうですよ、首領の座が空いているんなら、あなたが首領になってしまえばいいんですよ。
そうすれば、たかが幹部であるお兄さんには、命令出し放題です。
首領なら、黒を白といわせることだって可能ですよ」
うんうんと、なぜか日堂真宵がシャレード・ムーンの言葉にうなずきました。
「ふっ、だからその程度で世界征服した気になっちゃう人って……」
勝手な思い込みってやーよねーっとセレンフィリティ・シャーレットが言いますが、セレアナ・ミアキスとしては、いいかげん同じ人種だということに気づいてもらいたいところです。
「 こんばんはです。いつも楽しくラジオを聴かせてもらっています。
私の悩みですが、博士に付けてもらった機晶姫用の追加武装を全然使いこなせないことです。
機晶キャノンやミサイルポッドは、掃除機や洗濯機と違って上手く使うことができなくて…。
博士は、私に火器管制プログラムが入っていないからだ、と言うのですが、どうにかメイド型機晶姫の私でも武装を上手く使えるようになる方法はないでしょうか?
悪の秘密結社のメイドロボさんからです。
あら、もしかして同じ組織の人なんでしょうか?
でも変ですね、普通、火器は制御プログラムとワンセットで提供されているはずなんですが……。
ああっ、もしかして自作とか。あるいは、闇市で買ったバルクですかぁ!?
それはだめですよ、信頼性が落ちちゃいますから。大事な場面で故障したり、ジャムったりしちゃいますよ。
もしかして、それって、メイドロボさんがへたなんじゃなくって、機械が悪いから毎回故障してるんじゃないですか? 今度じっくりと調べてみてくださいね」
「ふっ、火器管制など、すごく簡単であるのにな。我のレールガンなど……」
「はいはい。どうどうどう」
武器の話になって、えんえん語り始めかけたジュレール・リーヴェンディを、カレン・クレスティアがなだめました。
「故障ではないぞ」
「えっ、御主人様……じゃなかった博士、私まだ何も言っていませんよ」
いきなりドクター・ハデスが弁明を始めたので、ヘスティア・ウルカヌス(へすてぃあ・うるかぬす)がちょっとあわてました。
「私の発明が故障するはずがない!」
「はい、その通りです。多分……」
「多分ではない!」
思いっきり、ドクター・ハデスが強調しました。
★ ★ ★
「 シャレード・ムーンさん、こんばんは。
いつも放送、楽しく放送を聞かせていただいています。
早速ですが、最近俺は奈落人パートナーことSさんの収集グセに困っています。
Sさんは元々少女趣味な方なので、前々からビーズやぬいぐるみを買っては俺の部屋に飾っていたんですけど、俺の妹に会ってから
何故かそれに拍車がかかってしまったようで、最近ではレースや布を買って洋服を作ったり、大きなぬいぐるみを買ったりしています。
大半は妹へのプレゼントになるんですけど、一部自分用なのか相変わらず俺の部屋に飾っているので、
少女趣味に傾いていた俺の部屋が更に少女趣味に傾くようになってしまいました。
この間も【等身大たいむちゃん人形】を部屋に飾ろうとしていたので、妹へのプレゼントと勘違いしたふりをして妹に渡してきたのですが、今の状態ではおちおち友人を部屋に招くことも出来ません。
出来るだけ穏便に彼女を説得したいと思っているのですが、何か良い方法はないものでしょうか?
0398さんからのお悩みでした。
うーん、これはもう諦めるしかないですね。あなたもぬいぐるみを好きになるしかありません。
パートナーは奈落人さんだそうですから、憑依したらほとんど同一人物ですものね。
そうなっちゃうと、部屋をわけるわけにもいきませんし。
一番いいのは、妹さんに憑依してもらって、妹さんの部屋をぬいぐるみで埋めてくれることなんですが、これだけは本人が納得して憑依してくれないとだめですからねえ。
いっそ、ぬいぐるみに憑依してもらってはどうでしょうか。ほら、これだったらゆる族さんと差がなくなるじゃないですか。ここは頑張って、奈落人が憑依できる着ぐるみを開発しましょう」
「なるほどー」
ノーン・クリスタリアが感心します。でも、どのへんに感心したのでしょうか。
「ぬいぐるみ自体はいい買い物ですわね。どこがいけないのでしょう」
エリシア・ボックはSさんの味方のようです。
「そんなにぬいぐるみがほしいんなら、俺様のぬいぐるみを売ってやるのに……」
「でも、ベアのぬいぐるみが勝手に動きだしたりしゃべったりしたら、ちょっとあれです」
便乗して白熊ぬいぐるみを普及させる気満々の雪国ベアに、そんなことになったらと、ちょっと怖い考えになるソア・ウェンボリスでした。
★ ★ ★
「続いては、玉露さんのお悩みです。
はじめましてこんにちは。
突然ですが私の悩みを聞いて頂けるでしょうか。
地味で真面目だけが取り得で子どもっぽくて
能天気なくせ意外と要領だけは良い私ですけど
…いえ、やさしいし意外と頼りになることもあるのですが。
それは置いといて…
私のパートナーは私の意見をなるべく尊重してくれますが
やっぱり頼りないからか、肝心のところで反対されることもしばしばです
具体的にはええと、私の約3倍はお役立ちなもう一人の子をお留守番させようとしたり…。
そんなの駄目だってびしっと言ってやって欲しい所ですわ。
シャレードさんはどうすれば良いと思いますか?
ええと……、日本語がちょっと……。
ビシッと言うのは、玉露さんなのかな、それとも、そのお役立ちの子なんでしょうか。
まあ、それはおいておいて。
本当は、みんなで一緒にでかけられればいいんでしょうけれど。でも、そのお役立ちの子よりもパートナーと出かける機会が多いんですから、ちゃんと愛されているんですよ。
それでも適材適所で、お役立ちの子を推薦したいのであれば、玉露さんがビシッと言わないと。
とりあえず、頑張ってパートナーの経済状況を好転させてあげましょうね」
「ええっと、この投稿はどう見ても……」
源 鉄心(みなもと・てっしん)が、隣にいるティー・ティー(てぃー・てぃー)の方をじとっと見つめました。ティー・ティーは、いつもイコナ・ユア・クックブック(いこな・ゆあくっくぶっく)に玉露と呼ばれているからです。
「そんな、私こんな葉書出した覚えはありません。まさか……」
勝手に名前を使われたのかと、ティー・ティーがイコナ・ユア・クックブックの方を見ました。こんなことをするのは、全パラミタでも一人しか思い浮かびません。
「えっ、ティーのことではありませんわ。きっと、似ている誰かのことですわ。わたくし、そんな三倍もお役立ちしていませんもの。せいぜい、ティーの二倍程度で……。それに、お留守番が淋しいとか、そういう話ではなくて……」
二人の視線を浴びて思わずうろたえてしまい、ちょっと墓穴を掘ってしまったイコナ・ユア・クックブックでした。
「地味で真面目なだけが取り柄って……。私をそういうふうに見てたんですね」
「淋しいなら、淋しいと言えばいいのに……」
「だから、違うって言ってますでしょ。わ、わたくしは……」
どんどんと傷口を広げて行く、イコナ・ユア・クックブックでした。
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