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リアクション
★ ★ ★
「さて、気をとりなおして、次のお便りです。
私のパートナーが最近成績が良くなり、テクノクラートの採用試験の模試で合格判定をもらい、空大へも苦手な家庭科さえ克服できれば合格、という所まで来ています。でも、そのためか最近ではすっかり天下を取った気になったのか、すっかり言動がイタい子になってしまいました。最近ではもうすっかり「控えおろう、平民!」とかもう完全にイッちゃってます。何とかこの子の目を覚まさせる方法はないのでしょうか。
匿名希望さんからでした。
家庭科って、テクノクラートの採用試験に含まれていましたっけ? 私のときとは、多少問題の傾向が変わっているのかな。
いずれにしろ、採用試験は到達点ではなくて出発点ですから、採用になったときに初めて現実を思い知ると思いますよ。そのときにあわてることがないように、匿名さんでしっかりと説得しておいてくださいね。
イコンの実働以来、アーティフィサーとテクノクラートの需要は増しているはずですから、ぜひ頑張ってくださいね」
「ああ、いるいる。ちょっと出来がよくなったからって、もう天下とった気でいる痛い奴」
投稿を聞いたセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)が、うんうんと訳知り顔でうなずきました。
なぜか、その横でセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)が引きつった笑いを浮かべています。
「まさか、あのハガキが、今日の分に回されるとはね……。迂闊だったわ……」
「こんな奴が空大でてテクノクラートになって、将来天下りして、税金から高額の退職金やら年金やら分捕ってウハウハする気満々なんて、本当にサイテー。きっとそいつ若いくせにもうすっかり金の亡者なのね」
セレンフィリティ・シャーレットの方は、そんなセレアナ・ミアキスの心情など知るよしもなく、がんがんに調子ぶっこいていました。
「きっとモテないキモメンだから、札束で女の頬をひっぱたこうって魂胆なのね、キモメンの考えることはこれだから。ねえ、ミアキスもそう思うでしょ」
「う、うん……」
さすがに、あなたのことだとは言えずに、無理矢理うなずくセレアナ・ミアキスだったのでした。
★ ★ ★
「今晩はシャレードさん!
少し前の50回記念の放送の時のPN.そうがくのとーまさんの投稿にすごく感銘を受けました!
是非とも師匠と呼ばせて下さい!
俺は早速光条兵器を取り出すフリをして彼女のおっぱいに手を伸ばしました!
師匠のいう通り、ちゃんと揉む事が出来ました!
……が、彼女は嫌がりもせず、逃げもせず、ただにこにこと微笑みあるがままに受け入れてくれたのです
もうちょっとこう、何か反応があってもいいような気もするのですが…
もしかして俺、彼女に何とも思われていないんじゃないか
思わずそんな風に不安になってきます
シャレードさん、どう思いますでしょうか?
彷徨えるおっぱいハンターさんからでした」
「そうか、その手があったのか……いてっ!」
「だめですよ。まねしちゃ」
その手があったかあと、はたと膝を叩いた芦原郁乃の太腿を、荀灌が軽くつねって黙らせました。
「……」
「じー」
「……」
「じー」
「ちらちら」
「ふふふふふ」
「ちょっと待ってください。俺は何も言ってませんよ」
なぜかパートナーたちからの視線を一身に受けて、紫月唯斗がいたたまれなくなって言いました。
「だって、何か言いたそうですもの」
「うんうん。我慢はいけないのだよ」
「しょせんは、マスターですし」
「待て待て待て。みんな、普段から俺をそういう目で見ていたのか!?」
「だって、浮いた噂の一つもないですし、少し前は打倒玉霞とか言って、イコンの改造ばかりしていましたし……」
紫月睡蓮の言葉に、エクス・シュペルティアとプラチナム・アイゼンシルトがうんうんとうなずきました。
「ええっと、彷徨えるおっぱいハンターさん、いろいろと、その、間違えていますから。
そういうことは師事しないでくださいね。そのうち何代目とか宣言して継承していったら、世のおっぱいが乱れてしまいます。
光条兵器は、おっぱいから出てくるものじゃないんですよ。
まあ、中にはわざとそこから出てくるようにしている人もいるみたいですが……。
そういうことたちは、りっぱな変態ですから、よい子はまねしないでくださいね」
お約束の注意を、シャレード・ムーンが口にしました。けれども、どれほどの人が従うのかは謎です。
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