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リアクション
★ ★ ★
「シャレードさんこんばんわ、あれ?こんにちわかな?。もうすぐ待ちに待った修学旅行の時期なんだけど、シャレードさんに相談したい事があります。行き先の候補にポータラカの「月への港」って場所があるんだけど、これってもしかして月旅行一日体験ツアーとかあるのかなぁ?。さすがに月にはい行った事がないから、もし行けるとなったらどんな準備をしていけば良いかイマイチ思い浮かびません。シャレードさんがもし月に行けるとしたら、何を持って行きますか?。ボクは月のうさぎに出くわした時の事を考えて、人参をたくさん持って行こうかと思います。
イルミンスールの天災少女さんからです。いつも投稿ありがとうございますね。
うーん、ポータラカは謎に満ちていますからねえ。わたしも、ほとんどあそこのことは知らないです。興味は凄くあるんですけれどもね。
でも、あの国だったら、月まで行く技術を持っていても不思議ではないかもしれないですね。
私も行ってみたいなあ。
でも、パラミタの月って、どんな所なんでしょうね。地球の方の月とはずいぶん違う世界のようですけれど。
もし行くことになりましたら、またレポートお願いしますね」
「月かあ。いいかもしれませんねえ」
ちょっと感慨深く非不未予異無亡病近遠が言いました。以前はほとんど夜しか出歩いていなかったので、月の光は太陽の光よりも見慣れています。
「ええ。面白そうでございます」
アルティア・シールアムが同意しました。
「うーん、あたしはお日様の方がいいなあ」
「太陽なんかに行ったら、すぐに焼け死んでしまうであろうが」
下唇に指先をあてて考えるユーリカ・アスゲージに、イグナ・スプリントが言いました。
「イルミンスールの天災少女さんからはもう一通お便りが届いています。こちらも読みますね。
最近自分のイコンを改造して目からビームを出せるようになったんだけど、機晶姫のボクのパートナーが、自分も同じ様にしてくれとせがんできて困ってます。パートナーを上手く納得させる良い方法はないでしょうか?。
機晶姫だと、目からビームはちょっと無理ですねえ」
「がーん」
シャレード・ムーンの言葉に、カレン・クレスティアをどついていたジュレール・リーヴェンディが呆然と固まりました。
「アリスになれば、そのうちに目からビームが出て来そうですが……。
とりあえず、ドロワーズとか穿くところから始めるしかないでしょうか……。
あっ、保証はできないですよ。でも、まあ、最初は形からですね。
頑張ってビーム出せるようになってください」
「ドロワーズを穿くと、ビームが出せると」
マティエ・エニュールが、また鵜呑みにしてメモをとります。
「そうか。そんな裏技が……」
そしてここにもう一人信じた者が。
「うーん、でも、いきなりドロワーズはジュレには早いかもね。とりあえず、レオタードから始めてみようよ」
「ちょっと待つのだ。何か、我を填めようと悪巧みしてはいないか?」
ニコニコ顔で言うカレン・クレスティアに、ジュレール・リーヴェンディが疑惑のまなざしをむけました。
★ ★ ★
「次のお便りは、ちょっと読むのに勇気がいるんですが……。
頑張って、二ついっぺんに読んじゃいます。がんば、私。
最初は、ちっぱいは稀少価値さんから。
シャレードさん、スタッフの皆さんこんばんわ
今日は公開録音の会場にもいってるはずです
前にも投稿したのですが、わたしの恋人は素敵なおっぱいの持ち主で匂いも柔らかさも完璧です
先日、なんかこみ上げ感がたまらず学校の教室でこんな会話をしたんです
わたし「桃花、わたしたち恋人だよねっ!わたしのお願い聞いてくれるよねっ!」
桃花「もちろんですよ、お願いって何ですか?」
わたし「ではおっぱいを揉ませてくださいっ!」
桃花「……え?」
これ以来、友人達から「おっぱい星人」とか「淫獣」とか呼ばれるようになってしまいました
そしてわたし自身恥じらいや理性もリミットも効かず露骨に桃花の胸をガン見する程に末期症状なんです
シャレードさん、わたしどうしたらいいんでしょう?
このまま突き進んでいいのでしょうか?
続いて、匿名希望さんのお便りです。
初めてお便りいたします
というのも好きな人のことで相談したいことがあるのです
好きな人はとてもいい方で、やさしく、明るく、周りの方のために一生懸命な方です
お付き合いできてとても幸せなのですが…
ただ、一つだけ気になることがあるのです
それは私の胸に大変執着しているようなのです
先日も学校の教室で急に胸を揉んでもいいかときいてくるのです
その時は周囲の方が止めに入ってくださって何事もなかったのですが
このような場合応えたほうが良いのでしょうか?
ふう。恥ずかしいお便りでした」
「ちっぱい、ちっぱい!」
突如として、会場からちっぱいコールが起こります。
「ちょっと、なんでそこで叫びますか。
おっぱいに執着する人と、執着される人からのお便りでしたが、相変わらずみんな胸が好きですねえ。
あんまり叫んだりしていると、そのうちに捕まって反省室行きになっちゃいますよ。道を突き進むのもいいですが、ほどほどにしておいてくださいね。
だいたい、君たちは、おっぱいなら、なんでもいいのかあ?」
「桃花のじゃなきゃだめぇ〜っ!!」
思わずつぶやいたシャレード・ムーンの言葉に、芦原 郁乃(あはら・いくの)が立ちあがって叫びました。
「ええっと、もしかして、ちっぱいは稀少価値さん? それとも、匿名希望さんかな?」
「はいはーい。私、私、私!! ちっぱいです!」
大きくあげた両手を振って、芦原郁乃がしきりにアピールします。
「手を挙げて名乗りをあげるだなんて、大胆だなあ。ボクもさっきそうしていけばよかっ……」
「するでない。まったく。あれが、この投稿の主か……」
自分も目立ちたいと言わんばかりのカレン・クレスティアを叱った後、ジュレール・リーヴェンディが芦原郁乃をガン見しました。
「わたしは胸なら何でもいいという、雑食でも、プライドなしでもないよ。桃花の胸でなきゃだめなんだからあ」 あらためて、芦原郁乃が宣言します。
「あなたですか、私にこんな恥ずかしいお手紙読ませたのはあ。だめですよー」
さすがに、シャレード・ムーンが苦笑します。
「あぅぅ……、恥ずかしいです……」
芦原郁乃の横では、一緒に来ていた荀 灌(じゅん・かん)が真っ赤になって身をちぢこませていました。
「お姉ちゃん、座ってよ、お姉ちゃん」
荀灌が、なんとか芦原郁乃の服を強く引っぱって着席させました。
確かに、秋月 桃花(あきづき・とうか)の胸はすばらしい逸品ですが、こんな衆人環視の中で叫んだら、一生おっぱい星人のレッテルを貼られてしまいます。本当に、この場所に秋月桃花が居なかったことが、唯一の不幸中の幸いでした。
「うーん、さすがにおっぱいに憧れているだけあって、みごとなちっぱいですね。それにしても、投稿にある、桃花さんという人のおっぱいは、どれだけ凄い……」
思わず想像を巡らせていた紫月 唯斗(しづき・ゆいと)が、視線を感じてはっと我に返りました。
じーっと、ちっぱいなエクス・シュペルティア(えくす・しゅぺるてぃあ)と紫月 睡蓮(しづき・すいれん)が、紫月唯斗を睨みつけています。
「ははは、マスター、ちっぱいを敵に回しましたね」
そこそこたっゆんなプラチナム・アイゼンシルト(ぷらちなむ・あいぜんしると)が胸を張って、逆に彼女がちっぱいな二人に恨まれました。
「うんうん。そこに胸があったら、揉まなきゃ失礼だよな」
変に納得しながら、アキラ・セイルーン(あきら・せいるーん)がうなずきました。
「……」
隣にいるセレスティア・レイン(せれすてぃあ・れいん)が、無言でそんなアキラ・セイルーンを見つめます。何を思っているのか、それは外からでは分かりません。
「ああ、みんなの視線が痛いです。はっ、もしかして、今の私って、『おっぱい星人の妹』としてみんなに見られてる!? あああああ……」
逃れようのない現実に気づいて、荀灌は膝の間に頭を埋めて呻きました。
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