リアクション
「どうしてあの怪物の目的がピザだと分かったんだ?」
「なんとなく、です。以上」
「間違って自分が襲われたりしたらどうするつもりだったんだよ…」
「そこはほら、洋考様が助けてくれるでしょう? 以上」
「あー、うん、もういいよ…」
怪物に襲われていた洋考、セレン、セレアナ、洋、みと、エリスの6人は、結果的に、どうにかなった。
現在は、セレン、セレアナ、怪物の3人(?)を抜いた4人がその場にいる。
怪物はエリスが差し出したピザを食い終わると、満足したようでどこかへ飛び立っていった。
セレンとセレアナは配達に向かい、無事に配達が完了したという連絡が入った。
以下は洋考とエリスの会話である。
「というか、あれだけの機動力、生命力をもった怪物が、何故1人を襲うだけであんなにも時間がかかるのですか? 何か別に目的があると考える方が妥当でしょう。以上」
「まぁ、確かにそうか。人ではなく、人が持っている物だけをかすめ盗ろうとしてたわけだ。でもなんで殺してから盗ろうとはしなかったんだ? その方が楽だろ」
「さぁ…。怪物としての攻撃方法が、ピザを巻き込んだりしてしまう攻撃だったから、とか? 以上」
「なるほど。じゃあ、なんで僕は襲われなかったんだ?」
「あぁ、それですが、洋様が頼んだカレーの匂いで、ピザがあることが分からなかったのでは? 以上」
「あーそういえば頼んでたな。ってかいい匂いすると思ったらじっちゃんカレー食ってんじゃないか僕にも食わせろッ!」
洋考は洋に叫ぶ。
「じっちゃん言うな、洋考。それよりお前ははやく店に戻れ。まだ蛮族はいるかもしれないんだ。私がカレーを食べ終わり次第、次に向かうぞ」
「えー…。僕も腹減ったんだけ……」
「つべこべ言うなッ! もうピザは無いんだから諦めろ! さっさと行け!」」
「あーもう、分かったよ。行けば良いんだろ行けば!」
こうして。
少しトラブルはあったものの、
セレン、セレアナは時間内に配達に『成功』し、
洋、みと、洋考、エリスは、治安回復のため、次の任務に向かった。