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【猫の日】猫の影踏み――消えたお菓子と契約者――

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【猫の日】猫の影踏み――消えたお菓子と契約者――

リアクション



『やっぱり、一緒がいいから』

 舞花が屋敷の横に足を運ぶと、アルツール花音リュート、豊美ちゃんが既に一仕事終えて一息ついていた所だった。

「彼女には既に身寄りが居ない、となれば墓を用意してやる者も居ない。
 大したものが用意できるわけではないが、せめて供え物が出来るようにはしてやるのもいいだろう」
 アルツールの言葉で、屋敷の横にレイラのお墓……というか、供養するための小さな堂が建てられる。彼女が大好きだったお菓子をあげられるように。

「うっかり猫が食べちゃわないかな」
「それは……お菓子を供える場合は、魔法少女が作った物限定とする、と注意を記しておこう」
「立派なお堂が出来ましたねー。これでレイラさんも、幸せだと思います」
「ええ……そうだといいですね」
 四人が空を見上げる、午後の空はどこまでも広がる青空。
「完成したんですね。早速お供えをしていってもいいですか?」
 そこに舞花がやって来て、先程買った猫の置物をお堂に供え、そっと手を合わせる。
 彼女がどうか、笑顔で眠れますように、と。


「ここで、地図はコンプリートなの」
 屋敷の中を、端末を見ながらが探索をしていた。そして最後に訪れたのは2階右、そう、レイラの部屋。
「うんしょっと……女の子、って感じのお部屋なの。
 あっ、ぬいぐるみが散らかってるの。片付けるの」
 中に入った翠が、床に落ちていたぬいぐるみを元の位置に戻そうとして、中に何か手紙のようなものが入っていることに気付く。
「?」
 何気なくそれを開いた翠は、中の文章がレイラのもので、おそらく父に宛てたものであることに気付く。

 パパへ
 いつもおしごと、おつかれさま。
 このぬいぐるみが、パパのつかれをいやしてくれますように。


「困ったの。レイラもレイラのお父さんも、もう居ないの」
 どうしようか悩んで、翠は一つの案を思いついて、それを持って地下へ行く。
「……うん、ぴったり、なの」
 ぴょん、と飛び上がり、翠が手にしたぬいぐるみを機械の窪みにはめる。そこはかつて、オービタルストーンがはめられていた場所だった。
「ここならもしかしたら、届くかもしれないの」
 うん、と頷いた所で、ミリアサリアティナが自分を呼ぶ声が聞こえた。
「今行くのー」
 ばいばい、と手を振って、翠がその場を後にした――。


猫の影踏み――消えたお菓子と契約者―― 完


担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

猫宮烈です。
『【猫の日】猫の影踏み――消えたお菓子と契約者――』リアクションをお届けします。

えー、こんな事を書いていいのか分かりませんが、全然ミステリーしてなかったですね(汗
もっと上手くやらないとダメだな、ということがよく分かりました。これを教訓にして次回以降に生かせたらなぁ、と思います。


このくらいの参加人数だと、まずストーリーラインを書いてそこにキャラクターをはめることが出来ますね。
(人数が多い場合はまず個々のリアクションを書いて、それを並べ替えてストーリーラインを作っている感じになります)

なので、こちらの話になってしまいますが、書くのは楽でした。
個々にリアクションを書いていく場合、どこまで書いたのかが分かりにくいので途方に暮れることがありますので(汗


さて、与太話はこのくらいにしまして。次は『古の白龍と鉄の黒龍』の第3話になるでしょう。
まあ、魔穂香をメインにして、魔穂香の父親絡みの話で一つシリーズを作ってみたいと思いましたが、ちょっと誰得かもしれませんので(汗

それでは、また。