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リアクション
すっぽぽぽぽーん!
「ひゃうっ!?」
ディアーヌ・ラベリアーナ(でぃあーぬ・らべりあーな)の服が、常葉樹 紫蘭(ときわぎ・しらん)によってぽぽぽぽーんっと脱がされていく。
そんでもって大柄のタオルでぐるっと包むと温泉へGO!
タオルを「あーれー」の要領でくるくるっと引っ張ると、ディアーヌは温泉にぽぽぽぽーんっ!
「あふうっ! し、紫蘭お姉ちゃん、ボク恥ずかしいんだけど……っ」
「ほほほほほ、気にしちゃいけませんわあ。温泉を堪能なさってください!」
ディアーヌの必死の抗議も、紫蘭は高笑いでかわすだけ。
(うふふふふ、この真っ赤な温泉は間違いない、ラフィルドちゃんの温泉! ここにしばらくラベンダーちゃんを漬け込んでおけば……)
真っ赤な温泉に花妖精を漬け込む事10分。
ディアーヌは何故か必要以上に顔を赤くし、その額には汗が滲む。
「……は、あぅうっ」
温泉内に混じるラフィルドのぬるぬるさわさわ成分によって、ディアーヌの体は次第に快感の、その高みへと押し上げられてゆく。
「あっ……はぁっ、し、紫蘭お姉ちゃん、ボクなんだか変……」
(もう少しもう少し……)
「は、あっ、ぽ、ぽぽぽぽぽぽーんっ!」
あまりの気持ちよさに、花粉をぽぽぽぽぽぽーんと飛ばして同時に意識も飛ばしてしまうディアーヌ。
「よーし、モンモン効果のこの花粉で、みんなにドキドキをプレゼントしてみせますわ!」
両手で桃のようなマークをつくり、胸の前に持ってくる紫蘭。
(あああ……紫蘭さんがでぃあきゅんをぽぽぽぽーんさせちゃった……これはもう惨事間違いないわ……って、えっ?)
「えっ、あああっ!」
「お楽しみの始まりですわん!」
どぼぼぼぼーん!
少し離れた所で見ていたネージュ・フロゥ(ねーじゅ・ふろう)もまた、紫蘭によって温泉に放り込まれる。
「あふ……え、なにこのお湯……絡みついてっ、あんっ、ふわふわして……っ」
ディアーヌの花粉には、精神高揚作用がある。
ラフィルドの赤い温泉に、たった今ディアーヌが発したばかりのその花粉が大量に混ざり込んで……
ネージュが気付いた時には、もう遅かった。
「はうっ、やっ、あぁああん……っ」
(でぃあきゅんを、でぃあきゅんを連れて、逃げなくちゃ……でも、あぁあああっ……)
果たしてネージュの脱出は成ったのだろうか。
ぽぽぽぽーん、きたー!
◇◇◇
「え、温泉、ですか?」
「ああ。ウェザーのイベントだが、アルクラント達も来るみてぇだしさ。勿論、一緒に行くよな?」
「ええと、構いませんが、その……大丈夫、ですよね?」
フレンディス・ティラ(ふれんでぃす・てぃら)がベルク・ウェルナート(べるく・うぇるなーと)の誘いにここまで躊躇しているには、訳があった。
過去の温泉、そしてウェザーのイベントで、フレンディスは概ねロクな目にあっていないからだ。
その時の記憶が蘇るとなると、温泉は既にトラウマレベル……
「大丈夫だって! それに、その、先日のお詫びも兼ねて飯とか奢りてぇなって……」
「……お詫び? 何かありましたっけ」
「あ、いや何でもない」
ベルクの言葉に僅かに首を傾げるフレンディス。
ベルクとしては、先日のホワイトデーにフレンディスに何もしてあげられなかったことを後悔していたらしい。
フレンディスはそれを気にする素振りを見せないが、だからといって何も感じてないわけじゃない乙女心。
「……と、いうわけでやって来たぜ混浴!」
「はい」
「勿論、お約束通り水着に更にパレオパーカー着用だがな!」
「はい」
山吹色の水着に、それにお揃いのパーカーを着用したフレンディスが微笑む。
(水着着用、全然OK! ちょっとでもフレイの露出度がアップすれば、それで……)
なかなか悲しい諦めを前提とした妄想が、ベルクの中で膨らむ。
「それじゃあフレイ、早速温泉に……て!?」
「どうしました、マスター?」
フレンディスの方を改めて向き直ったベルクは、絶句する。
ベルクの様子を見て自分の身なりを確認したフレンディスも、同様に。
いつの間にか、彼女の来ているパーカーがない。
フレンディスが身に纏うのは、山吹色のビキニのみ!
「や、フレイ……似合ってる」
「え……あ、いやぁっ!」
慌ててお湯の中に身を隠すフレンディス。
しかし、彼女のパーカーを奪った犯人は、そのお湯自身だった。
そして今もまた、お湯はフレンディスの素肌に危険な手を伸ばす……
「いやぁああああ……っ!」
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