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【ザナドゥ魔戦記】盛衰決着、戦記最後の1ページ

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【ザナドゥ魔戦記】盛衰決着、戦記最後の1ページ
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リアクション

 子供の頃、このような話を聞いたことがあるかもしれない。
 『地下には恐ろしい悪魔が住んでいて、悪さをした子を連れ去ったり、地上に出てきて悪さをする。
 悪魔に騙されないように良く生き、困難の時には助け合いなさい』。

 そう言い聞かされて育った子供はやがて大人になり、困難な社会の中でも良く生き、時には助け合いながら貢献する。
 地下のものは悪。そこに引きずり込まれないように生きる。……そうして地上の民は、人間は、発展を遂げてきた。
 自分たちより下の存在をあえて作り、同じ地上の民同士が争い事を起こさぬようにしたかつての者たちの意思通りに。

 ……そして、悪に仕立て上げられた者たちも、既に今となっては多くは、今の生活に疑問も覚えず、それなりに満足の行く形で日々を過ごしていた。
 歪な世界の成り立ちを歪と思わず、環境に順応して生きる彼らは皮肉にも、素質があったと言えよう。


 確かに、今回の戦争は極一部の魔族が起こした、身勝手なもの。
 他にいくらでもやりようはあったかもしれない。これほど多くの犠牲を生み出すやり方は、後に大きな禍根を残すだろう。

 だが、そうでもしなければ、この歪な世界に「私達は決して、望んで今の暮らしを受け入れたわけではない」と訴えられなかっただろう。
 彼らが求めたのは、選択の自由。誰にも強いられない、精神的な自立。


 ここに、『ザナドゥ魔戦記』は終わりを迎える。
 だがこの魔戦記の前には、無数の綴られた物語がある。そして願わくば、この後には新しい物語が綴られることを――。


『盛衰決着、戦記最後の1ページ』


 01ページ:プロローグ

 02ページ:進軍する魔族勢を迎え撃つ準備に追われるウィール砦
 03ページ:戦端が開かれ、各地で奮闘する契約者
 04ページ:魔族の増援に対し、飛び立つイコン部隊

 05ページ:ベルゼビュート城、地上1階の罠
 06ページ:地上2階から5階まで突破する契約者
 07ページ:地下1階での顛末、地上3階での宴会

 08ページ:浮遊する要塞、メイシュロット
 09ページ:防御機構を打ち砕かんと出撃するイコン部隊
 10ページ:圧倒的弾幕の前に墜ちる黄金、禁忌発動、大きな代償の末、メイシュロット墜落

 11ページ:対岸に渡る東カナン軍を、上空から援護する者たち
 12ページ:門を突破し、メイシュロット内部へ進軍する東カナン軍
 13ページ:同じ頃、南カナン軍もメイシュロットへの侵入を果たす

 14ページ:膠着する戦線、後方ではもう一つの戦い
 15ページ:要所を抑え、突入組のため決死の防衛戦に挑む東カナン勢

 16ページ:『嫉妬』の塔、壺に仕組まれたバルバトスの罠
 17ページ:『憤怒』と『怠惰』の塔で、エンヘドゥの欠片を手に入れる契約者たち
 18ページ:『暴食』の塔、食べ過ぎには注意
 19ページ:『強欲』の塔、お金にはくれぐれも注意
 20ページ:『色欲』の塔、美女とイケメンにも注意

 21ページ:訪れる限界、刀折れ矢尽きる時
 22ページ:援軍と一気呵成の反撃

 23ページ:アムドゥスキアス、ここが男の見せ所也
 24ページ:“魔狼”の心を元に戻す、“歌”という手段
 25ページ:あったかい、とってもあったかい、うた
 26ページ:ナナを元に戻した一行は、バルバトスの元へ

 27ページ:行うことに意味がある一騎討ちの行方
 28ページ:たとえパートナーであっても、いえ、パートナーだからこそ……止めてみせる!
 29ページ:“神”はどこにもいない。ただ目の前に居る方こそ、唯一の“神”。
 30ページ:ただ、魔族らしく――バルバトスの最期――

 31ページ:山と積まれた書類と戦え、ロノウェ
 32ページ:めんかいしゃが あらわれた!
 33ページ:めんかいしゃは ほしになった!
 34ページ:……色々あったようですが、この場だけは概ね平和です。
 35ページ:おまえはは死ねばいいと思うよ。
 36ページ:いいえ、あなたの方が死ねばいいと思うわ。
 37ページ:ふふ、ごめんなさい。死んだのはわたくしですわ。

 38ページ:人間はいつだって、己の無力さを嘆くか、他者の無能さを嘲笑う。それは己が無能であり、他者が無力であるからだ。
 39ページ:けれども、たとえそうだとしても、人間は互いを思い合えることが出来る生き物だ。

 40ページ:交錯する視線、煌き、激しく奏でる武器
 41ページ:ベリアルの胸中
 42ページ:ベリアルへ向けられる剣、悪魔『ザガン』の解放
 43ページ:牙折れ、敗北を受け入れるパイモン
 44ページ:ザガンとの戦闘、再度の封印
 45ページ:結局どちらも互いを、信用しなかった故のある意味必然の結末

 46ページ:煌く剣と爪、飛び交う光線と魔弾
 47ページ:2つの“I”を護る者、イルミンスールの地に散る
 48ページ:決着、愛を与える者と、愛を受ける者

 49ページ:地上6階での『大魔王』ルシファーとの戦い
 50ページ:魔王は、勇者によって討たれる

 51ページ:イルミンスールとカナン、それぞれの今後の対応
 52ページ:アーデルハイトの去就と、新たな体制への一手

 53ページ:5000年越しの和解と、永遠の別れ
 54ページ:『リュシファル宣言』の採択、『ザナドゥ魔戦記』はここに、終わりを迎える


※各ページは必ずしも、時系列順に並んではいません。