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オークスバレーの戦い

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オークスバレーの戦い

リアクション


プロローグ

 ここはヒラニプラ南西部に位置する、森林と山岳に囲まれたとある峡谷地帯。
 今、峡谷は、これを支配するオークの軍勢と、シャンバラ教導団解放軍との間の、臨戦下にあった。すでに教導団は、奇襲によって南岸のオークを追い払い、三つの砦を落している。今は、戦力を補強するため、新入生らを峠に呼び迎え入れているところ。対するオークは北岸で反撃の準備を整えつつある状況だ。
「こういう事でも起こらないと、こんな辺境の地へ来れる機会もないからね」
 イルミンスールの魔法使い、メニエス・レイン(めにえす・れいん)は、教導団の呼びかけに応え峡谷へ参じるや、パートナーのミストラル・フォーセット(みすとらる・ふぉーせっと)と早、本陣を離れ独自に調査を開始していた。
「おっと、誰か来るようです」
 周到な吸血鬼のミストラルが、聞きつける。
「騎狼? 何、早速敵(オーク)のおでましってわけ……?」
 が、彼女らの幾らか横を駆け抜けていったのは、教導団員らしき男で、他に続く者はないようだった。
「メニエス様。あのちょっと渋い御仁……何だったのでしょう」
 メニエスはワンドを下ろした。
「(惜しいわね、ちょっとかっこよかったけど……)まあ、いいわ。行きましょう、ミストラル。だけど、ふふ、あたし達の邪魔になるようなら、仲間だって容赦はないけどね。あたし達はこの鉱山地帯でレアモノ探しに専念させてもらうとするわ!」





「オレはいつも迷惑ばかりかけていますからね……今回ぐらいはあいつ等の役に立ちたいんですよ」
 一人の戦士が、騎狼にまたがり、戦いの始まる前の川辺を、駆け去って行った。
 その表情はいつになく、どこか神妙で、そしてどこか心許なくもある。
 峡谷を吹く風が、打ちつけてくる。戦の匂いをはらませて――


『オークスバレーの戦い』

◆プロローグ ・・・・・・ p1

<1>

◆第1章 軍議 ・・・・・・ p2
 01 ノイエ・シュテルン/02 奇襲で以て/03 騎狼部隊を作れ!
◆第2章 本陣では ・・・・・・p3
 01 垂の旅立ち/02 新入生を紹介します/03 きぐるみ戦争?/04 そして本陣には……

<2>

◆第3章 戦いまでの時 ・・・・・・p4
 01 騎狼/02 船出/03 前哨戦
◆第4章 集落 ・・・・・・p5-6
 01 黒炎再び/02 木刀再び/03 東の集落/04 西の集落/05 謎の集落/ぽかぽか温泉であったまろーね♪

<3>

◆第5章 峡谷の戦い ・・・・・・p7
 01 対岸へ/02 激突! 騎狼部隊/03 奇襲!!/04 光条兵器/05 孤軍奮闘、クルード・フォルスマイヤー!!!!
◆第6章 峡谷 ・・・・・・p8-9
 01 オークの森・遭遇戦パートII/02 罠/03 峡谷/04 垂の旅/ぽかぽか温泉であったまろーね♪♪

<4>

◆第7章 戦士達の想い  ・・・・・・p10
 01 トロル/02 火のなかの戦い/03 はぐれた戦士(ソルジャー)/04 情報撹乱、クルード・フォルスマイヤー!!!!!
◆第8章 共鳴 ・・・・・・p11
 01 ザ・シャンバラン・ショー/02 騎鈴ちゃん誘い受け☆/03 鉱山/04 クルード・フォルスマイヤーとオーク八人衆/ぽかぽか温泉であったまろーね♪♪♪

<5>

◆第9章 戦いの向こう側へ ・・・・・p12
 01 終局、そして……/02 再興への願い/03 垂の受難
◆第10章 プリモの温泉開発計画・・・・・p13

◆エピローグ(ぽかぽか温泉であったまろーね番外 のぞき部編) ・・・・・・ p13
◆あとがき(マスターコメント)
※各キャラの登場は、数章に渡っている場合がありますので、初登場シーン以外も章立てを参考に(参考にならないかも知れませんが……)ご覧になってみてください。