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刮目! アイドル大喜利!!

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刮目! アイドル大喜利!!

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一番太鼓


 ずらりと勢ぞろいした5人のアイドルたち。若松 未散(わかまつ・みちる)ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)乙川 七ッ音(おとかわ・なつね)久世 沙幸(くぜ・さゆき)ネル・マイヤーズ(ねる・まいやーず)らが舞台上に一列に並びお辞儀をして手を振る。会場からうわーっと歓声が上がった。

「さあアイドルたちの勢ぞろいです!」

アナウンスに応えて、司会者が何か言おうとしたときだった。横手から飛び出してきた日下部 社(くさかべ・やしろ)がずいとマイクを分捕った。

「ちょーっと待ったぁ! 司会進行役はこの俺、日下部 社に任せろ〜!

 846プロとしてはここはひとつやな……」

「あー? てめぇらじゃ力不足だよ。ここは、この俺様が司会をさせてもらうぜ!」

 超人気落語番組にアイドル出演! 獅子導 龍牙(ししどう・りゅうが)がこんな面白そうなことを見逃すわけがない。龍牙はぐいっと日下部を押しのけた。興奮しすぎて鬼神化の影響がおよび、瞳は金色に輝いている。

 「俺様は獅子導 龍牙…。人の心の中から天下を統べるに至る男だ。覚えときな!」

そう叫ぶや、マイクがハウリングを起こすのも意に介せず、高笑いした。

「なに言うてんのや。司会がアイドルより目立ってどないすんねん」

「うるせぇ! 目立っちまって何が悪い!」

二人は火花を散らして睨み合う。元からの司会者も負けじと背筋を伸ばし、

「私だっているんですからねっ!」

司会者3人。無言で睨み合う。おおっと、どうなるんだ?? 会場に期待と不安が入り混じる。アナウンサーだけはまったく動じる様子もなく、明るい調子で言った。

「おおっと、のっけから司会者争奪戦ですねえ! こちらも面白そうですが……。

 とはいえ、司会お三方、今日の主役はあくまでも出演者の皆さんです」

ここでいったん言葉を切ると、アナウンサーは言った。

「……お分かりいただけますね?」

丁寧で物静かな言い方である。しかし、声だけであるのに、全てを圧倒するようなすさまじい気迫があった。3人の司会者候補の全身が総毛立ち、心拍数が上がる。背中を伝う冷や汗。
敵わない、絶対こいつには敵わない。3人の男たちは本能的に理解ってしまった。
3人は素直に言った。

「……ハイ」

「と、いうわけで順番に司会お願いしまーす」

何事もなかったように元の調子に戻ったアナウンサーの声が闊達に響いた。しかし、3人の司会者の全身はしばらくざわつきがおさまらないままだった。