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過去という名の鎖を断って ―愚ヵ歌―

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過去という名の鎖を断って ―愚ヵ歌―

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 0.――『始まりにしては拙く、終わりにしては曖昧で』



     ◇

 むかしむかしの、ずっとむかし。

きらわれもののおとこのひとが、ひとりでくらしていました。

おとこのひとはいいました。

「独りは辛い。独りは悲しい」

けれども、おとこのひとはひとりぼっち。へんじはかえってきません。
おとこのひとはなきました。ずっとずっとなきました。そのときです。

「泣くのはおよし、泣くのはおよし」

きれいなおんなのひとがやってきて、そういいました。
おとこのひとはなきやんで、おんなのひとにいいました。

「独りは辛い。独りは悲しい」
「知っている、知っているとも。だからもう、泣くのはおよし」

そういって、おんなのひとはおとこのひととくらすようになりました。
おんなのひとがやってきてからは、ひとりぼっちではありません。
ちかくにすむひとたちがたくさんやってきました。おとこのひととおはなしをして、まいにちおまつりさわぎです。

おとこのひとはもう、ひとりぼっちではありません。



 なかよくくらしていたおとこのひととおんなのひとでしたが、あるひおんなのひとはいいます。

「                           」

そういって、おんなのひとはおとこのひとの  ろからいなくなってしました。

  おとこのひとはひとりぼっちではありません。
  おとこのひとはひと ぼっちではありま ん。

けれど、おとこのひとはかなしくなって、ま           た。

ずっとなきつづけるおとこのひとをしんぱいした    は、      をはげま    ます。

おとこのひとは     の 「あ    」を い   た 。
       とは     の 「    」を     た 。
        ひとを しんぱいした     の ひとたちは      。
            は しんぱいした     の     を       。


お       ――       に あ      です。
お     は、その      て たく        うを    ました。
お     に  たお    うを  たくさ 、         た。


    な、ま   、          ンギ ウ。