リアクション
「おおおおおきゃぁぁくさまああああ!! シャンバラピザでぇええす! ピザお持ち致しましたああああッ!!!」
プロローグより約30分経過時点。
ピザを頼んで、指定の場所で待機していた、アルクとエメリーに聞こえて来たのは、そんな声だった。
2人は何事かと、声のした方へ顔を向ける。
そこには。
「ぬぉお!? よ、よりによって景虎かよッ! 何故あんなやつに配達させたし! ってーか何故忍者さんの背中に乗っている!? 乗るならッ……」
「おっと、それ以上はセクハラよ。アルク」
と、エメリーはアルクの頭をはたく。
「むー、何もはたかんでも…。ってかあいつら、なんであんなに急いでんだ?」
と、そこで、景虎がとんでもない事を言い出す。
「お客様ァーッ! ちょっと今蛮族に追われておりますのでェーッ! ぴざ、投げますッ!! 受け取って下さァいッ!」
言いながら、景虎はピザパックを振りかぶる。
「はぁッ!? いやちょっと待て! 蛮族って……? 後ろにいるの敵じゃなくね? 犬とか吸血鬼とか見た事あるぞ? 何を勘違いし――」
しかし、言い終わる前に、景虎はピザパックを投げていた。
「うぉおおッ!? マジで投げやがった! 中身ぐちゃぐちゃになるじゃねぇかッ―と!」
アルクは間一髪でピザを受け取る。
一方景虎は。
「よし、これで存分に戦えるな。ふれんでぃす、降ろしてくれ! 敵を排除する」
「はい! ってあれ? あれ敵じゃないですよ? 私のぱーとなーと…誰でしたっけ。見た事はあるとおもうのですが」
「え? 敵じゃない…のか?」
で。
「オイオイピザ大変なことになってんだけどどうすんのコレ。ちゃんと取り替えてくれんのコレ」
「ふぅん。お昼楽しみにしてたんだけどねぇ? ぐちゃぐちゃになってる上に30分過ぎてるわよ?」
届けたピザはもはや原型を留めていない、さらには時間も過ぎてしまい、バイトという社会勉強に『失敗』した景虎とフレンディスは、客のアルクとエメリーに、賠償と謝罪を要求されていた。
「つーかおめーらも! 着いて来てたんならなんとかしろよ!」
アルクの視線の先には、景虎達が心配で着いてき以下略×4がいる。
「いや…まぁ俺らが辿り着いた時には既にピザ振り回してたしなぁ」
と、太壱。
「というか派遣した樹さんも悪いと思うんだが」
と、ベルク。
「あ、どこかで見たことあると思えば、お化け屋敷で泣き叫んでたへたれベレー帽じゃないですか」
と、ポチの助。
「もふもふ……」
と、東雲。
「うん。もういいや。お前らが誰一人として反省すらしてないってことがよく分かった」
だが、と、アルクはベレー帽を被り直しながら言う。
「ピザがコレでは納得できないからな。ちゃぁぁんと、作り直してもらうぞ? それも、時間に遅れていたからタダでな」
「うん。厳しさを知りなさい。これも社会勉強ってことで」
そんなわけで。
蛮族がいたり怪物がいたりでで、ここ、シャンバラピザ―キマク店は苦労が絶えない。
変な人材が多いこともあり、人材に乏しいとも言えるだろう。
というわけでシャンバラピザ―キマク店ではいつでもバイト募集中だ!
給料もいいぞ!
・からすば晴GM
「シャンバラの宅配ピザ事情」(ツァンダ店・ザンスカール店編)、いかがだったでしょうか? 今回は偶然にも「ちょっと変わった場所」に宅配を頼むキャラクターが両店舗に居たので、アルバイトのキャラクターたちには協力して配達を行ってもらいました。配達してくれた人の顔を覚えたり、アルバイト同士で仲良くなったり、ということがあったら良いなと思っています。
これからも、いろんな出来事や場所を舞台にしたシナリオをご用意するつもりです。皆さん、また“パラミタ大陸の何処か”でお会いしましょう!
からすば晴
・燐音GM
今回のシナリオの参加、ありがとうございます。
執筆中、少し持病が再発したりしてましたが、なんとか書き上げることができました。
次からは、文字が多く、無駄描写が多く、話をうまくまとめられていないあたりをどうにかしなければ、と思います。
それでは、ありがとうございました。
・綾瀬 亜紀GM
綾瀬 亜紀です。
本シナリオに参加ありがとうございました。
皆さま楽しめていただけたでしょうか。
初めての公開リアクションなので、ドキドキしています。
またこのような機会を担当出来るとしたら参加しようと思っています。
それではまたどこかのシナリオでお会いできるのを楽しみにしています。